ナツ2005年08月01日 11時27分25秒

数奇な運命をたどり、今はお隣りさんの飼ひ猫であるナツ。

 ある日、人見知りしない猫が現はれた。人なつこいので、ナツと名付けられた。うちの娘がつけたらしい。
 夏ではなく懐だ。感じで書くとなんか凄い。
 人なつこい割にはやさぐれた面も持ち合はせてゐた。しかし、その後、そもそも飼い猫だつたことが判明する。実の名は、ジャクリーヌとか、シャルロットとか、ジュヌヴィエーブとか、そんな名だつた。 正確な名は忘れた。
 ところが、飼ひ主さんとそりが合はないのか、どう考えても、お隣りさんやうちのそばにゐることの方が多かつた。

 我が家の中にも入つて来たが、先住猫のクーと仲が悪くケンカをしたある日、こたつの中で大ゲンカを始めたので、喧嘩両成敗で、均等に蹴り飛ばしたが、ナツは二度と我が家には入らなくなつた。クーは出て行かなかつた。お隣りにも先住猫がゐたのだが、どうだつたんだらう?

 ま、とにかくかうして、ナツは、いつの間にか正々堂々とお隣さんの飼ひ猫になつてゐた。もちろん今でもやさぐれて辺りをほっつき歩いてゐる。
 うちのヴィータがあつたころは、屋根が絶好の寝床だつたが、エブリィでは高すぎて乗らない。でも、下にはよく潜つてゐるやうだ。

 そのナツにコナツと言ふ敵が現はれた。命名はお隣りさんだ。
 ナツの数奇な運命はまだ続いてゐる。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック