ルパン三世と言へば、 ― 2005年08月14日 10時49分34秒

そりゃあ「念力珍作戦」です。 ぼくは、その他の警官の役で、多分(?)ルパンを追ひかけてました。見てゐないので、ストーリー知りません。これは「ノストラダムスの大予言」と急遽二本立てが決まつたんですかね?大変さうな撮影でしたね。24時間営業的な様子でした。「ノストラダムス‥‥‥」にも行きましたが、出番はなかつたのかな〜。なにしろ大人数で、どこで何をやつてゐるのかわかりませんでした。夢の島の撮影で、煙りをたいて、煙たかつたことを覚えてます。丹波哲郎が、ぼくら群衆を集めて、「この煙りは健康にいいんだ」とわけのわからない演説をしてゐました。それから、セット撮影のときも。、何故かスタッフのキャットウォークから山村聡の首相演説をずつと聞いてゐました。ありえないよな〜。俯瞰の記憶です。山村氏は、長〜い演説を監督の「カット!」も無視して最後までやり通してましたな。 「ノストラダムス‥‥‥」も見てゐないのが残念ですね。にしても、エキストラのぼくが、スタッフの場所にゐた理由は全くもつて謎です。 ルパンの強行撮影に参加したのは、2回かな夜と昼なんだけど、一日の出来事かもしれないですね。忘れました。 展開がアバウトで、凄かつたですから。 やつたことは、まづ、非常階段の手すりを滑り降りること。 これは結構怖いですよ。2階から下までですけど、東宝の事務所の非常階段は当時シンプル、手すりの幅なんか3〜4センチですよ。痛い怖い。普通は、当時だと「剣友会」であるとか、アクションチームがやるやうな内容ですが、そこはそれ、急場の「珍作戦」ですから、しかも、撮影可能か不可能かを確認するのはセカンド助監督。彼は、体格もよくパワー全開な男で、しかも、撮影でテンションアップしてゐるから、迫力あります。まづ、自分で滑つてみて「おお!いけるいける」ってなもんで、強要。 さすがに先頭を走るのはアクションチームでしたが、来てゐたのは一人!以下2番手が、エキストラ仲間のアニキ分、3番手がぼく(若かったんで)以下適当。 で、ぼくは途中でバランスを崩し階段側へ落ちて走り降りました。 でも「OK!」 撮影はどんどん進みます。続いて「手すりを滑つたから、ズボンのお尻が破ける」と言ふギ‥‥‥ギャグで、みんなお尻を破いてパンツ見せながら走つてゆく後ろからのショット。これ、テストもしなかつたのでは‥‥‥。する必要もないが‥‥‥。 それから、人見明さんの背中を踏みつけながら、警官隊がどんどん行くなんてものありましたな。「ちゃんと踏んでかなきゃだめだよ」と人見氏のアドバイスがありましたが、必死に体重かけない様にしてしまいました。仏心ではなく、それでも、雰囲気が出せる!と根拠のない自信で挑戦したんです。(映画とは本当には殴らない、ナニしないと言ふ技術を追究すると思つてゐたので) さてさて、次なるシーンは、多分別日だと思ふんだけど。追ひかける警官隊が何故かバキュームカーのホースを持つて、翻弄されるシーン。ぼくは、1番後ろかその前だつたと思ふ。車は大してスピードを出してゐないんだけど、これが、かなりしんどい。ただ引つ張られて行くだけなら、必死に突つ走ればいいのだが、翻弄されて左右に激しく振られる!それをやれと‥‥‥。 ぼくは若くてお調子もんだつたんで、その気になつて左へ走つて足ぴょ〜ん。右へ走つて足ぴぃょ〜んなんてやつたもんだから、本気でスッ転んで引きずられさうになりました。(その方が迫力はあつたかも知れませんが)いかなスピードが出てゐない車でも、それをやるとかなりきついです。おまけに警官と言ふのはごっつい靴を履いてゐるので。しかも、ぼくは足が小さいので小道具に合ふ靴はありません。ぶかぶかの靴をひもで縛つて脱げない様にしてゐるだけなので、チャップリン状態なんです。(わかる?) そして、翻弄された警官たちは全員、池に落ちます。劇中で「池」だつたのか「海」だつたのか「川」だつたのか知りません。 実際に飛び込むのは東宝撮影所のプールです。プール! と、言つてももちろん撮影用ですから、ゴジラなんかが出てくる東京湾だつたりする場所ですね。見事に緑色です。まづ「池」と言つたのはこの印象のためです。今だつたら青汁の海と言つたところでせうか。ゴミも浮き放題な放置プールです。「飲んだら大変だぞ〜」なんて言ひ合ひながら、ぶっつけ本番(濡れちゃうから)総勢6〜7人ぐらいが一斉に飛び込みました。そして、頭を出して「あっぷあっぷ」と迫真の演技!「OK!」 なんですが、エキストラ仲間の先輩が「今、代役さん以外全員カメラの方見てなかつた?」と一言、ぼくもカメラ側向いてましたもちろん。エキストラは目立つてはいけないのですが、映りたい願望はあります。なのでそんなことに。(『代役さん』は人見さんのか伊東四朗さんのかわかりませんが、顔を見せるわけにはいかない人)さぞかし、わざとらしい画面に‥‥‥。 ところで、絶対に飲むまい!と固い意思で立ち向かつたのですが、むづかしいですね〜。口はしつかり閉じてゐたつもりですが、鼻からちやんと流入しました。間違ひなく「苔」の味がしました。 と、記憶に残る「念力珍作戦」はこんなものですが、実際シーンは残つたんでせうか?カットされてゐたら悲しいですが、先に記したやうに見てゐないので、わかりません。あれを見逃してしまうなんて‥‥‥。と悔やみます。
ところで、写真ですが、本文とは関係ありません。あの頃4羽も飼つてたことがあるんだ!と驚いただけです。しかも、十姉妹以外、3羽のインコはすべてよそから飛んできたはぐれインコです。だから『手乗り』ま、それはともかく、このブログのやり方だと、最初に写真が来てしまうので、なんか考えないといけませんな。 |
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