今朝のワイドショーで京都山科の野生猿が話題になつてましたな。町中を大量の猿が移動する姿は凄いな。
東京23区内をうろついてゐる猿はどうなつたのかしら?
その23区に近接してゐる保谷田無市には、以前タヌキ出没の話がありました。まだ合併する前の保谷市の話です。家の子はまだ小学生。「保谷にタヌキがいる!」と言ふネタを持ち帰りました。「ホント?」などと親は半信半疑。「飼われていたタヌキが逃げちゃったのかね?」「どうやってくらしてんだろ?」「結構木が多いからね。隠れる場所はいっぱいあるんだね」なんて話を。
やがて「牛乳屋の横でオスとメスが手をつないでた」などと言ふ話が持ち帰られ、保谷のタヌキは一気に笑ひ話になつたのですが、ぼくも目撃。
いや、手はつないでなくて、一匹だけで、オスかメスかは判りませんでしたが、植木屋さんの茂みの中にゐました。
家族一同、どこそこで見かけて「何を食べてるんだろ?」「誰かが餌をあげてるんだろうね」なんて話を。
しかし、野生の血なのか、姿を隠して、その後なかなかお目にかからない。一回でも見られたのはラッキーなのか。
そして「どうしたんだろうね〜」なんて思ふ頃。
仕事帰りです。あの頃は、徹夜をよくしてたな〜。薄明の頃と言ふよりももう少し早い時間ですかな。明るくなりさうで、まだまだ暗い幻惑のときです。未明と薄明のあいだぐらい。夕方なら黄昏(誰そ彼)かなあ?つまりこれから明るくなるのにわざわざ暗さを表現する言葉はないんですかね?まあ『朝暮れ』と言つておきますか。車は点灯してないと危険です。
横道にそれました。
ぼくはバイクで帰宅途中。すかいらーくの交叉点を右折した時、路上に物体。
「あれ?」不思議なもので、暗くても背中向きでも、判るんですね。猫でもない犬でもない、ましてカバンやジャンバーでもない。
気になつたので、バイクを止めて、歩いて近づきました。
タヌキでした。道路の真ん中で、タヌキ死す。当たりどころがよかつたのか(?)血はほとんど流れてませんでした。小さい頃、はねられた犬を何度か見ましたが、広く血が広がつてゐたもんです。
はて、どうせやう?としばし考えましたが、このままでは、さらに轢かれて、ぼろぼろになるかも知れないと思つたんで、よく原型をとどめてゐない猫らしきものとか見ますよね、なので、とりあえず道路の端まで引きずることにしました。
『引きずる』と言ふのは、ある程度の重さを想定してのことなんだけど、これびつくり。首の辺りをつかんで、クッと引くと、スーッてなもんで‥‥‥。
軽い!これが、野生なんだ‥‥‥。と思はず思つて(←凄い言ひ回し)しまいましたが、それは間違ひでせうな。野生とは言ひ切れないし。でも、その軽さには感慨深いものがありました。何故かしら?毛は固め。猫を飼つてゐるもんで全然違ひます。(軽さに驚いたのも、家の猫が重いから‥‥‥)
かうして、保谷のタヌキはワイドショーになることもなく‥‥‥。突然ゐなくなつたわけです。
写真は、散歩コースの碧山森(へきざんもり)
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