まぼろしねまず42006年05月14日 21時47分00秒

 ぼくが若かりし頃、見て残した記録の中から、ぼく自身内容も覚えてゐないし、おそらく世間からも忘れ去られてゐるであらう映画を拾ひ上げ、当時の文章を再考して、もう一度見たいかどうかを判断するといふシリーズ!?

 けふは『空爆特攻隊』
 う〜ん。考えてみれば傍若無人なタイトルだ。調べてみると原題は『THE THOUSAND PLANE RAID』(1000機の飛行機に乗る!?)飛行機は爆撃機といふことになる。ああ、殺伐としてゐる。困つた事に戦争映画が好きだ。こんなタイトルだと余計に見る気をそそられるのだらう。

 まあ、とりあえずいつものやうに古文書書写。
(書写開始)
空爆特攻隊
 この映画はダークホースであった。というのは、あまりおもしろそうではなかったし、イントロをみ(見)ながらも見るのをやめようかな、などと思っていた。実はそのイントロというのは、なかなか凝っていてよかったのだが(‥‥‥)。
 まあ、そう思いながらも見ていたら、なかなかおもしろかったのである。この映画でおもしろい存在は、イギリスのパイロットだ。かたぶつ(堅物)のクリストファージョージとの比較的なおもしろさがある。海の男ということば(言葉)があるが、、空の男二人という感じである。クライマックスの大へん(編)隊の写しかた(方)が、きれいであった。
 最後にはDONEのユーモアがあってなかなかきれいにお(終)わっている。
 いままでに空軍の映画は何本かみてきたが、どれも、これはおもしろいとうなるようなものはない。空軍のドラマでいちばんおもしろもの、そしてうーんおもしろいとうなれるものは、どうもテレビの爆撃命令だけらしい。
(書写終はり)

 相変はらずひらがなが多い。しかしさすがに「面白い」が一度も感じになつてゐないのは初めてかも知れない。混ざつてゐない方がある意味正しいと思ふが‥‥‥。(と、この『〜〜が。』で文章を終はらせる癖も昔からあつたのだと発見して、なんだかかなり複雑な気分である。『‥‥‥』は思はず足したのである)
 戦争映画が好きと言ひつつ飛行機ものはあまり好きではなかつたのか?
 例によつて結局「面白かつた」のか「面白くなかつた」のか、解りにくいが、始めの方に書いてある『なかなか面白かったのである』は素直な気持ちだと思ふ。内容はもちろん解らないが、クリストファージョージが堅物と書いてあるところが、興味をそそる。彼は『砂漠の鬼部隊(ラットパトロール)』といふテレビシリーズ(30分もの)の主人公をやつてゐて、硬派ではあるが、堅物とはやや違ふ印象があるからだ。アメリカンなのだ。この文章からするとイギリスのパイロットは軟派といふことだらうか?通常のノリからすればこれもやや異質な感じがする。アメリカ人軟派、イギリス人堅物といふのが、連合軍のパターンだつたと思ふ。まあ、果たして本当にどうなのかは解らない。
 さて、実はかなり気になる事がある。『最後にはDONEのユーモアがあって』といふところだ。いやあ、これはどういふことなんだらう?
 爆撃ドーン!?いやいや、それはあまりにも‥‥‥。それとも爆撃シーンを撮影しないで『やりました』とテロップで出しただけとか!?
 ユーモアと言ひ切つてゐるしなあ〜。これは気になるな〜。
 といふことで、この映画<少し見たい>ランクインです!?
 allcinema ONLINEを見る限りDVDは出てゐないやうです。

 で、補足。
 爆撃命令といふのは、ポールバーク主演のテレビシリーズ(60分もの)です。『テレビ』の方が面白いぢやん!といふ気持ちがあつたのでせう。ぼくのマイナー趣味がやや出てます。しかし、このテレビシリーズは傑作と呼ばれてゐる映画『頭上の敵機』から生まれてゐます。(内容は違ふと思ひますが)最初のシリーズはそちらのタイトルだつたやうですね。ぼくは知らなかつたわけです。多分このとき既に映画『頭上の敵機』は見てゐたと思ふのですがね。グレゴリーペックが好きでしたから。映画の印象はあまりなかつたんですかね?傑作と名高いんですがね〜。ちよつと探してみましたが、記録に残つてないやうなんです。