季節外れだし曇りの夕方2006年05月26日 23時52分05秒

 ぼくは、カメラを大小数台持つてゐるので、フイルムを入れつぱなしで、なかなか撮りきらないことも多い。1年越しぐらい珍しくはなかつた。しかし、最近は持ち歩く事が減つたので、そもそものフイルム装填回数が減つたのと、重いカメラの使用回数が激減したことで、つまり、使用するカメラが限られてきたので、長くても2〜3ヶ月といふところだらうか。
 なので、冬に撮つたものを春に初見する事はあつても、去年の春に撮つたものを今年新鮮に見る事はない。ただ、撮りきつた後にさらに現像になかなか出さないこともあり、それがなかなかに怖い。実は1本撮影済みなのか未撮影なのかわからないフイルムもある。いまだに出さうかどうか迷つてゐる。つい最近出したので、最初の5枚だけ撮影してゐたといふのがあつた。もしかしたら全くの未露光かも知れないと思ひつつ、勇気をふるつて出したのだ。一眼レフに装填してゐた奴で、ISO1600のものだつた。現像したネガを見て思ひ出した。晴天の外で撮る用があり、1600は巻き戻して一回出したのだ。次に使ふときに空シャッター5〜6枚を押してから使はうと思つてやつたのだが、どこにもメモをしてゐなかつたのだ。かういふことはきちんとメモらねばね。あるいは、さつさと片付けるか。
 で、疑惑の残り1本だが、これが、悩む。ひとつアイデアとして、夜、フレームの一部分だけに光が来るやうな被写体を写しまくり、もしも撮影済みだとしても、ダブらし写真になるし、未露光だつたら、単なる夜の写真として見られるぢゃんと考えてゐるのだが、それもなかなか実行に移せずにゐる。
 ま、とりあえずけふは撮影が済んでから、1ヶ月ぐらいポケットに入れつぱなしになつてゐたフイルムから、季節外れの桜。
 近所の小さな公園に立派な『チアリーダー桜』があつたので、撮つたのだ。曇りの日でしかも夕方だつたので、桜としては不本意だつたかも知れないが、とにかく撮つた。晴れた日にもう一度撮りに行く気もあつたのだが、ま‥‥‥行きませんでした。

 何故『チアリーダー桜』と呼ぶかといふと、枝の先に花がぼこぼこぼこと玉になつてゐて、ボンボンみたいだからだ。全体もぼこもこしてゐて、立派だ。ちやんとした名前は知らない。