Dream Road への道 3.5 ― 2007年06月09日 22時26分34秒
この日はお日様もよく照り、5月5日といふこともあり、渋谷には人の川が出来てゐた。スペイン坂の上シネマライズの横は、まるで、満員電車のドアの外、あるいは、破裂した水道管のごとく、とぎれることなくゴボゴボと人が溢れ出てゐた。
これなんだな。
と思つた。
溢れる人々。流れる雑踏。一人一人の頭の中にあるであらうそれぞれの思ひ。複数に交錯する道。
混沌。困惑。闇雲な活気。熱気。邪気。狂気。驚喜、乱舞!?
やはりここで撮るべきなんだと決める。
ま、この時はまだまだ二子玉川でも撮るつもりでゐるが。
とにかく、すべてOKな気分で、一人満足してしまつた。
ので‥‥。
また再び、メンバー関係者一同を不安のどん底へ落としてしまつた。
監督からなんの連絡もない。
その後、アイデアはどうなつたのだらうか?
絵コンテなんかないのだらうか?
てな、心細い声がカズ君を通して聞こえて来た。
で、いまさらながら、いやあ、今回絵コンテは描かないことにしたんだよね‥‥って。
とにかく撮つてみなくちゃわかんないし、狙はないで自然に、行くのがいいと思ふんだよね‥‥って。
無計画な計画を説明してゐるうちにはたと気がついた。
よくよく考えてみれば、内容もさることながら、撮影の段取りも打ち合はせしとかなくてはならんでないの!
そもそも撮影クルーは何人?(だいたい察しはついてゐるけど‥‥)
撮影は屋外ロケと、スタジオ撮影の両方をやるつもりなので、室内は機材もそろへなならん。
そんなこんなで、ぎりぎりになつて『スタジオ』のロケハンもした。
それは‥‥そこは、何故か同業(?)の方が持つてゐる撮影用スタジオで、fix スタジオと言つて、アドレスはこちら http://www.fix-st.com/
見ていただければわかりますが、Production I.Gさんであります。
多角経営ですな。

と、さも、プランは熟してゐるぜ。と、いふ感じをアピールして。
ここで『歌』部分をきれいにね、ハイキーに撮つて、あとは、渋谷でその場の雰囲気でいきあたりばつたりにスナップ風に撮つて挟み込み映像にするのだ。
と、本番4日前に超アバウトな打ち合はせをして、衣装も好きなのでよろしくってなもんで、不安から解消されはしないだらうが、撮影は間違ひなくするといふ気分にはなつたと思はれる。
それから、自転車で走るシーン撮りたい。電車、自動車の窓外フォローも撮りたい。撮りたい撮りたい。で、脈絡もなく、それは撮りきれんだろ‥‥。
といふことで、二子玉川を断念する。
つまり、撮るんだ。撮るぞ。がんばろうっ!
てなことで‥‥。
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