ハートの直結道路工事52007年07月24日 22時01分50秒

 さて、一気にいかう。
 けふの絵は拡大できるぞ。

 絵は血管の狭窄(きょうさく)部分を表現してゐる。
 その治療法といふか手術の種類の3つだ。
 すべてカテーテル手術。
 手首や、足首から、はるばる心臓まで管を通してゆくのだから凄いもんです。
 もつと、そばから入れる訳にはいかないのだらうか?と思ふが、なるべく皮膚の表面に近い血管となると限られてくるのだらうと想像する。
 血液検査や、献血など、腕の良く見える血管を利用しますが、同じことです。
 動脈などでは、足の付け根(鼠蹊部=そけいぶ)から、血を採つたりしますな。ぼくは、この鼠蹊部がとある事情で弱点なので、結構辛かつたりする。針を刺すのはもちろん痛いし、なによりも血液採取した後に、止血のためにぎゅ〜〜〜〜と押し続けるのが痛い。動脈なので「バンソーコーはつてしばらく押さえてて」ぐらいでは、不十分なのだ。

 と、まあ、それはさてをき。

 Aは、バルーンと呼ばれてゐる。
 カテーテルの先に、風船がついてゐて、血管を細めてゐる〜あるいは塞いでゐる〜プラーク(コレステロールなどが溜まつて塊になつてしまつたもの)部分で、プゥワァ〜と広げて、絵のやうに押し広げてしまうのだ。
 血管が柔軟であれば、これで、OKなんだらう。
 ちなみに風船を膨らますのは、空気ではなくてなんかの液体だ。

 Bは名前を忘れてしまつたが、見てお分かりだらうか?
 プラークをグシグシと取り除いて、カテーテル先端部へ押し込み、回収する方式だ。なんとなく、工事としては、理になかつてゐるやうに思はれるが、これもプラークの具合により、向き不向きがあるのだらう。

 Cは、ステントと呼ばれてゐる。
 Aのバルーンと併用だ。
 Aの場合、血管が広がつたままであればよいが、動脈硬化の進み具合によつては、容易に戻つてしまう。
 そこで、絵のやうに網の目(メッシュともいふか)状になつた筒をカテーテルで運び、バルーンを利用して、網をズミョ〜ンと広げるのだ。
 網は、広げると戻らない組み方をしてあり(サイズを考えたら、おそろしい技術だ)広げた内径でそこに留まるのだ。
 これなら血管の弾力がいくらか悪くても、固定されるので、再発率が低い。
 さらに最近では、うんたらかんたらといふ薬が塗布されており、表面に血液が溜まらないやうに予防してある。

 もうここまでくれば安心か。
 と、思ひきや、物事そう簡単にはすんでくれなかつたりするのだ。
 ここで、欄外の絵に注目して欲しい。
 これは、なんか、思ひの外エグい絵になつてしまつたのだけれど、何かと申すと『ふくよかな方が網タイツをはいた図』だ。
 ボンレスハム症候群ともいふ。
 ステントの場合、逆網タイツ現象が起こりうると考えて欲しい。
 足の太さと、血管の内径を同一視する訳にはいかないが、網タイツで外にはみ出すお肉のやうに、ステントの網の目から内側に血管やプラークがはみ出てくる訳だ。そんな時のために「流れを止めない薬」を塗つてある訳だが、それでも、溜まるものは溜まる、はみ出しが大きくなれば嫌でも止まる。
 そして、さうなると、どうなるか……。

 再度ステントチャレンジも可能ですが……。
 例えば、前回の絵のやうな部位の狭窄であると、血管をどんどん傷つけてしまう可能性があります。
 なので、

 つづく。