なみなみてすり2008年04月04日 23時15分29秒

 これは、都内某所メトロから大学病院へと続く階段であります。
 ここが、メトロに属するのか、大学側なのか、はたまたもつと公共の場なのかは、わかりません。
 ついでに申しますと、階段を降りた側には、郵便局(今は何?)もございます。でも、郵便局のものではないでせう。

 さて、その誰の物とも知れぬ階段です。日々人が利用してをります。昇ったり降りたりしております。(「おります」ダジャレね。……念のため)

 こんな何気ない場所でも、こんなちよつとしたオシャレなんかしちやつて心がくすぐられますな〜。

 なんてことが、言ひたいのではない!
 もう一度。
 さりげないデザインセンスがいいなんて言ひたいのではない!

 さう。
 彼は、2月のぎくしゅり腰の後遺症がまだ続いてゐるのでした。
 ことに右足の付け根がウィークポイントになつてをり、揺れる電車内で立ち続けるが結構辛いし、ウィンドウショッピングなんかしてると、バチがあたるし、階段も厄介なのだ。
 そんな訳で、てすりは必須!

 しか〜し!
 普通のてすりでいいのだ。
 つ〜か、この「なみなみてすり」使ひにくい!
 人間の身体の動きをあなどつてはいかんよ。
 たとえ階段が段々(だんだん)でも、手足身体もすべてだんだんだんだん動いてゐる訳ではなく、あちこち自然に補正されてゐるのだよ。
 ……………多分。
 だから、てすりを階段に合はせて段々にされると、却つてギクシャクしてしまうのだ。
 と、いふことがよおくわかつたのでした。

 てすりの有り難みが、わかるやうになつて初めて気づいたことである。世の中、こんな事がいつぱいあるのであらうなと思ふけふこのごろであつた。