乱れ咲き特集2008年04月30日 09時33分22秒

 何も根拠はないけれど、生まれて初めて描いた花はチューリップではないかと想像する。

 咲いた〜咲いた〜うんたらぎっちょん花が〜

 といふ歌のせいかも知れない。
 何の絵本なのかはわからないけれど『オランダ』『風車』『チューリップ』『おねえさん(あのコスチュームなんといふのでせうか?)』の印象が残る。

 横から見た形が特徴がある。しかも子供目線でその形状が見易い位置にある。
 最初に描いた花が『桜』といふのは想像しにくい。桜は『花』ではなく『木』だ。しいていへば『上の方にある花のかたまり』だ。雲みたいなもんだ。
 何月生まれかによつて最初の花が変はる事もあらう。
 朝顔も特徴ある花といへる。午前中に咲いて午後はしおれてる といふのも印象度高い。
 しかし『花』と『花びら』の関係においてチューリップは、凄いぞ!?
 咲いた咲いたどころではない。思ひつきり広がつてるぞ!と、生後○十年にして思ひ知つた春である。
 そして、あの『いかにもチューリップ』とふ姿とはいささか印象が異なる発見をしてしまつたが、それでも、だからこそ、やはりチューリプは生まれて初めて描いた花に違ひない。
 と、思ふに到つた今春であつた。


 見よ!俺が満開だ!


 本当にチューリップなのか?


 花壇で他の花にまぎれると、ますます


 といふか……


 上から見てると、馴染みがいい!?


 これを見て『乱れ咲き』の意味を考え直してみる。


 次は菜の花とまみれて



 もうそろそろ季節は終はりかしら?

 家の2番手。黄色いやつです。


 といふことで、チューリップに目覚めた2008年の春だけど、背丈の低い花を下から見る(見るといふよりカメラ位置の問題なのだけど)のもいいなと思ふ春だつた。
 「だつた」なんて過去形だけど、いつまでも寒いなと思ひもする。四月とはこんなものだつたかしら?

はなしめり
 ティッシュ片手に
 花水木
 セーター脱げぬ
 はなざむの日々