う〜む2008年09月01日 23時05分49秒

 以前にも書いたことがある。
 例えばファミレスで某が気に入つたメニューがあると、それは、真つ先に消えてなくなる。
 
 何を隠さう今さらだが、福田康夫君は気に入つてゐたのだ。
 たまたま撮つた写真が、妙に似てたし……。関係ないけど。

 いふまでもなくこの人の特徴は何食はぬ顔をしつつ粘り腰で時間をかけて物事に対処することだ。だから、何をしてゐるのかよくわからないと見えるかも知れない。
 確かに今世間は何もかもが燃えている(萌えてもゐるんだらうが……)ので、気分的には火急を要するのはよくわかる。某の靴下も穴空きだらけだ。
 でも、どうなんでせう。
 例えば、昔はそこそこ膨らんだ力こぶだが、それを長年かけてすつかり緩めてしまつたら、三日で取り戻すのは無理なわけで、根つこに火がついてゐたら、葉つぱの火を消したつて仕方がない。まあ、根つこが燃えてたら取り返しつかないけど(萌えてゐるのだつたら大丈夫だけど……って、しつこい)。

 とかなんとか、こんな場所でよくわからないことを、書いても致し方ない。

 つ〜か、何よりも、この出来事の深い意味が怖いし、この先にまさか、またあの憂鬱なスモールファウンテン的日々が来たら、それはもう鬱陶しくてたまらんぜよ。
 つ〜ことで、今回ばかしは、マーフィーの法則なしでねっ!
 ねっ!ねっ!
 …………虚しい…………

整理整頓2008年09月09日 10時53分00秒

 八月に久しぶりに部屋の掃除を始めた。
 掃除といふか、整理整頓?
 それはもう相当な時間放置されてゐたので、大変だつた……いや、まだ過去形にするわけにもゆかぬ……。
 かなりの整理整頓といふても、限られたスペース内のことゆえこれはもう消費文化の悪辣な手段「捨てる」しかない。はつきり言つてもつたいない。後先考えず物欲の赴くまま手に入れたがらくたの数々、なんだか、よくわからないがひたすら集めた資料の群れ。参考になるのかならないのか不明のまま撮りまくり焼き積み重ねられた写真の山。
 あれもこれも捨てた。資源ゴミ、ただの燃えないゴミ、生ごみ?写真は薬品の都合なのか資源ゴミにならずただの燃やすゴミ。
 某の地域では、CDのケースもただの燃えないゴミだ。これ再利用出来る気がするんだが、そんなことは考えてゐる余裕はない。
 数年前にベータとVHSのビデオを大量に捨てた。今回は8ミリビデオも捨ててしまえといふ気になつた。ベータとVHSは捨てるとそこそこのスペースが空くのだが、8ミリだと、小さいので「捨てた感」に乏しく以前は捨てなかつたのだと思ふ。
 しかし、それにしても量を考えると結構な空間発生が起こるはず。と、これもドカドカとゴミ袋へ。
 と、そこで、疲労感もあつたのだらう。少し別の考えが浮かんだ。思へばかつて捨てたビデオの中に録画はしたけれど一度も見ずに捨てたものがどれほどあつたらうか?
 これは、やみくもに録画し続けてゐたころから仄かには思つてゐたことだ。どんどんたまつてゆくテープを眺めつつ、某が死ぬまでの間に見られないものも多々あるのだらうな……と。

 では、出来るだけ見てから捨てやう。

 といふ、問題ある決意をしたのだ。
 でもまあ軟弱にとりあえず「映画」だけは……にした。
 映画以外に、ライブ番組だつたり、ドキュメントだつたり、残る方が多いかも知れない。(ちなみにドキュメント映画は映画部門に属す)
 で、整理してみると捨てる手が止まつた後に残された8ミリビデオテープの映画は150本ほどあつた。毎日一本ヤクルト方式で見ても五ヶ月かかる。
  さて……どうなることやら……。

 そんなわけで、某の部屋は、雑然としたままだ。
 いはゆる「片付けられない女たち(女だけとは思へないんだが……)」の部屋状態、なんとなくスペースは広がつたやうな気がするのだが……な感じだ。

 写真は3月に撮つたパンジー。
 これは、電話付きデジタルカメラで撮つたものだから、そもそもプリントはしないが、フイルムもネガスキャンをするやうになつて久しい。プリントを焼いてゐたのは、2001年ぐらいまでだらうか?あるときパノラマ専用カメラ(ネガを広く使ふ)のプリント代が非常に高いといふことにはたと気づいて呆然としたのだ。その後も必要があれば焼いたけど……。

そして8ミリビデオ鑑賞2008年09月12日 08時52分38秒

 なのだけれども、いざ見るとなるとなんだか不思議な感情(計算?)が、わき起こり、とりあえずDVD化されてゐるものから見ていかうなんて思ふ。
 まあ、捨ててもいざとなれば大丈夫(?)といふことなんだが、DVDどころか、中にはそもそもソフト化されてゐないものも見つけてしまつた。
 東京映画祭がらみでBS放映したイラン映画とか、1961年の羽仁進の作品「不良少年」なんかがない。
 それどころか、バーとランカスター&カークダグラス主演の(つまり、超メジャーな作品なはずなんだけど)「五月の七日間」といふジョンフランケンハイマー(大列車作戦、ブラックサンデー、フレンチコネクション2、ローニン!ときりがないから止めとく)の監督作品がない!。ホントに出てないのだらうか?
 なので、これらは、見たら捨てなければならないので見たくないといふ(!?)心情矛盾の迷宮入りな感じである。

 ま、それは、おいといていまのところ見た奴を羅列してゆく。

『悪魔の発明』(1957年 捷克斯洛伐克)
 チェコスロバキアは、1993年に分離して捷克(チェコ)と斯洛伐克(スロバキア)になつてゐる。正しくはスロヴァキアだらうか?
 しかし、チェコスロバキアだつたころから、日本人の多くは略してチェコとだけよんだりしてゐたのではなからうか?
 チェコといへばアニメ&不思議な映画といふ印象があり、チェコのアニメとはいつても、チェコスロバキアのアニメとはなかなかいはなかつた。本当にそれでよかつたのかだうか突然気になり、調べてみた。監督のカレルゼーマンは1989年に亡くなつてゐるので、分離のことは知らないわけだが、生まれはボヘミア付近らしい。これは、チェコ側と思はれるから、とりあえずチェコ=不思議映画でよかつたのだらうといふことにする。
 この録画時には見てゐなささうので、おそらく30年以上前に見たきりだと思ふ。日本公開は1959年でさすがにその時は見てゐない。

『素晴らしきヒコーキ野郎』(1965年 亜米利加)
 最初に見たのはリバイバル上映。当時、笑ふつもりで見にいつたけど、笑へなかつた記憶がある。それでも、テレビでまた見てゐるのは、クラシックなヒコーキが空飛んでる姿を見るだけで、いい気分になれるからだ。それからまた30年以上時を経て見ると、この時代の映画のなんともいへない平和感が身にしみる。もちろん厳しい映画もあつたはずだが、娯楽な映画はこれよといつた態度が素敵だ。この数年後ほぼ10年間におよぶアメリカンニューシネマの猛攻がはじまるのだな。

『Undo』(1994年 日出處之倭国)
 これは、初見。凄い映画だな。つ〜か、1957年、1965年のしかも、平和な映画のあと(悪魔の発明も平和な映画といへる)見ると、なおさらです。山口智子はこの翌年にトヨエツではなく唐沢寿明と結婚してゐる。なので自分を縄で縛るやうなことにはならなかつたやうだ。

『ユージュアルサスペクツ』(1995年 亜米利加)
 某は結末がわかつてゐても大丈夫なタイプで、結末は絶対に言わないでください的なケアはあまりいらないのだが、この映画に関しては、ちよいと違つた。もしかしたら、最初からあまり好きな映画ではなかつたのか?ならば、何故録画して残してたんだろ?

『美しき諍い女』(1991年 仏蘭西)
 初見だ。といふか、ついに見た。こんな機会を作らなかつたら見なかつたかも知れないといふぐらだ。ジャックリベットの作品は好きなんだが、とにかくどれも長い!見るには決意が必要なのだ。これは4時間の作品。途中食事タイムを入れながら見ました。不動な体験をして人生は不変ではないのだと知り不自由から解放されるといふおはなし………。(この感覚は体験しないとわからない。さう、これは見るのではなく体験する映画なのだ!……極めてテキトーなコメントです)

『マイライフアズアドッグ』(1985年 瑞典)
 スウェーデンのスウェー(瑞)は瑞々しいの瑞だとわかるための映画。

『デリカテッセン』(1991年 仏蘭西)
 ドミニクピノンの顔はいいよな〜。ベルモンドにも似てるけど、ポパイとも言へるし、川谷拓三といふ意見もあります。
 映画も役者も大好きですな。

『東京流れ者』(1966年 日出處之倭国)
 8ミリテープに関はらず保存には注意をしないといけない。高温多湿は基本的によくないよね。テープ延びるし、カビ生えてるかも知れないし。端は痛み易いから、頭1分は録画するななんてことも言つたつけな〜。やはりLPよりもSPの方がいいのかな〜。重ね録画なんか繰り返したらそれはよくないよな〜。
 デッキもだいぶ疲れてゐるだらうな〜と、思ひつつ、日活は鈴木清順の映画、渡哲也と松原千恵子なんか出てますが、テープ不具合のため見られず!残念。
 こんなテープが他にも発見されております。

『南京の基督』(1995年 香港、日出處之倭国)
 これなんか、見たことないのに!残念。

 と、まだ、あるけど、今回はここまで。

8ミリ鑑賞つづき2008年09月21日 23時32分00秒

『マッケンナの黄金』(1969年 亜米利加)
 主演はグレゴリーペックだが、つい最近クリントイーストウッドのドキュメンタリー(硫黄島二部作の撮影が終はつたあとの取材らしい)を見てゐたら、東木君に主演の依頼があつたらしい。しかし、シナリオを読んで「時間を無駄にしたくないから」断つたらしい。時期的には、スパゲッティウエスタンで名を挙げ凱旋した頃だ。凄いな〜。
 確かに、東木君の気持ちはわからんでもないが、当時中学生の某にとつてこのシネラマ映画は、印象深いのだ。クライマックスのグランドキャニオン大破壊作戦!(今見ると合成がかなりのもんもんだが……)なんて、驚いたものだ。ネイティブアメリカンウーマンのすっぽんぽん水中シーンなんかもあつてそれはもう見所満載!主題歌もよかつたっス。

『四十七人の刺客』(1994年 日出處乃倭国)
 やるなぁ大石!

『ゆきゆきて神軍』(1983年 大日本帝国)
 これ初見なのだ!
 もう公開時より、見たいけど怖くてみられない!
 さらに、わざわざビデオを借りてきたのに録画だけして、見てない!
 と、悩ましい存在だつたのだが、今回、捨てるためには見なければいかん!といふ壮絶な決意をたてたためについに見ることが出来た。覚悟がよほどだつたことと、時間が経ち過ぎてゐたので、どうやら、意識混濁状態になることはなかつた。

『ライアンの娘』(1970年 英国)
 これも初なのだが、まあ、いろいろなことがある。
 10年以上前のBSをタイマー録画したのだらう。いや、推定ではなくしたのだ。この映画3時間以上あるのだが(放送中に1分間の休憩も入る。ニュースが入つたりするわけではなく、純粋にテロップ1枚で60秒)長いことは知つてゐたはずだし、終了時間ぐらい確認してゐるだらうと思ふのだ。
 しか〜し!あともう少しといふところで、切れとるやないかい!!ええええ〜〜〜!!!って、感じ。
 ここでぇ!!!何もここでなくても!(唖然……)て感じ。
 それはないんでないかいと、翌日蔦屋にダッシュ!
 でも、そこには置いてなかつた!!!げええ!
 と、現在まで放置、こんど新宿で借りるか……と思ふ。
 いや、しかし、10年以上前の録画ミスで、こんな目にあうとは、楽しいな……。

『天国の日々』(1978年 亜米利加)
 撮影がいいんだなと、この映画の感想としては当たり前のことをいふてしまうが、特に暗いシーンが素晴らしいのだ。だつて、ちゃんと見えるんだもん!某、暗くてよく見えないシーン苦手なのだ。

『ミュリエル』(1963年 仏蘭西、伊太利亜)
 これも初だと思ふのだよな。
 アランレネの映画だから、心して見ないと訳が判らないぞといふことで、なかなか見るタイミング訪れずつてことだと思ふのだ。公開は1963年でなく1974年で、某も映画をよく見るやうにはなつてゐたから、見なければいけない映画の一つではあつた。何故、見なければいけないかといふと、むづかしい映画を見ることはインテリみたいで凄いことだからだ……。
 さて、やうやくインテリになつたのか?
 この作品は、アルジェリア問題を背景においてゐるので、意味不明難解映画ではない。しかし、戦争はよくないよなと、ただ感傷的になつて映画館を出てゆくなよなといふ意志があるので、油断は禁物なのだ。まあ、某は、8ミリビデオコピーで見たんだけど……。

で、今回の見られなかつた(見なかつた)特集?

『紳士は金髪がお好き』(1953年 亜米利加)
 マリリンモンロー主演なんだ。おおっ!て感じ(!?)
 ところが、見始めたら『ボーイフレンド』だつたのだ。
 見る前に二重録画してしまつたといふことなんだらう。つ〜か、それしか考えられないんだが。
 だから『紳金』は未見のままだ。
 で『ボーイフレンド』はツィッギー主演のケンラッセル作品で、ミュージカル苦手の某の大好きミュージカルだ!(?)
 大好きなもんで、最近(といつてもここ2〜3年の間)やはりBSで放送したのをハードディスクレコーダーに録画してDVDにダビングした奴もあるのだ。
 しかし、この8ミリの存在を忘れてたやんかといふ意見はある。が、それはともかく、なので、この8ミリは見ずに捨てることにしたのだ。ごめんなさい。

『マッドボンバー』(1972年 亜米利加)
 ファイアーボンバーぢやないよ。
 よくない戦争もしてたけど、まだ心もあつたアメリカの70年代映画のひとつだ!燃えるぜ!
 って、ちよつと問題か……。
 これ、見えるかな〜。新聞の広告。「25日<金>給料日ロードショー」って、書いてあるんだぜ!
 だけど、ボンバーッ!つ〜ぐらいにテープが、いかれちまつてて、見られなかつたのだ。やはり、爆発力のある映画はテープまでぶっ飛ばしちまうってわけだ。