材木座海岸から北へつづき ― 2009年03月19日 00時05分26秒
妙長寺前で、まだ鏡に映ることを確認中……。
門前が立派で、ここまでの道のりの中では一番派手ではないか。
しかし門のところに、宗派を異にするものは入らないでいただきたいといふやうな趣旨のことが書いてあつた。ここは日蓮宗、ぼくは無宗派で違ふとは言ひ切れない自由さがあるとも思ひましたが、やはり無目的にお邪魔するのはいかんだらうと思ひ、門の中には入りませんでした。
材木座海岸から北へ真っ直ぐ、バス通りから道一本入つた程度の場所にある寺社巡りの散歩。
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土足禁です。
当たり前ですが、なんとなくその風雪に耐え残つたやうな風情と、違和感があるやうな気が……。
小さい小さいと言つてばかりで申し訳ないですが、ここは小さいよりもなによりも、突き放した感覚が凄いです。
本当にお寺なんだろうか?と思つてしまう怖さと同時に、昭和30年生まれのぼくには何故か懐かしい感じもするのです。
捨て置けない場所です。
さて、材木座海岸から真っ直ぐに北上しつつ、バス通りから道一本ぐらい中に入つた程度でゆける寺社巡りの散歩も、もうすぐ北端(?)の横須賀線です。
線路を渡ると大町に入ります。
手前に元八幡がありますが、14日の「ちょっと鎌倉」を参照してください。
ついでに線路に近かつた2カ所を。
線路に近いといふか、ほとんど線路沿ひと言つても過言ではない。
小さく囲まれて保存されてゐる場所です。
元々は長善寺にあつたのださうですが、燃えたり移動したり横須賀線のために取り壊されたり……!?で、本堂はないさうです。
この薬師堂だけは残りかうして守られてゐるわけです。
天変地異では仕方ないけれど、生き残つて欲しいです。
広々とした敷地にあります。
でも、なんででせう?
ここまで巡つてくる間に、「招かれない客」感が、自分を埋め尽くしてしまいました。
広くゆつたりとした境内にありながら、侵入者は端つこで木を撮る。
そして、道なりに進んで再び横須賀線越しに材木座側を見ると、
屋根が見えます。
開放的。
いまさらですが、気まぐれに歩いただけの寺社巡りです。
感じたことは、根付いたものへの尊敬の念、うらやましさ、遠い自分。
……です。
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