大久野島を巡る4 ― 2013年03月12日 22時45分33秒
ここのウサギたちは基本的にカメラを向けていると走ってくる。

速いっ!

なので、景色と一緒に撮ろうと思ってもなかなかにこれが難しい。
気がつくと足元にいたりする。
カメラは食べ物ではないんだが、まあ、カメラと言うよりも人が立ってると走ってくるというのが正しいか。

観光客は食べ物をくれるのでそばへ寄ってくるのだ。
といっても、勝手なものを与えてはいけない。
休暇村で売っているちゃんとした「ウサギのえさ」だけを与えることが出来る。
生態維持のためだ。
それから、抱き上げたり、もちろん殴る蹴るはダメだ。

やはり休暇村周辺では「えさ」を与える人が多く、ウサギたちもかなり心得ている。
でも、島内森の中などでは、慎重に距離をとったり、逃げてしまうウサギもいる。
性格はいろいろあるようだ。

ま「ふれあい」は良いと言うことで、こんな風に為すがまま為されるがまま放置。
(ケチったわけではないのですが、エサはとうとうあげることなく…)
ま、それはともかくたわむれているすぐそばには、こんなものがある。

陶磁器製毒ガス製造器具。
というように複雑なコンビネーションを味わうべく、南から島の内部へ入ってゆく。
と、

「南部砲台跡」というのがあるのだが、これは、日清戦争後1902年〜1924年の芸予要塞時期のものと記されている。

毒ガスに毒されて太平洋戦争のイメージばかりが膨らんでしまったが、明治の頃からここは軍事的に重要な場所だったわけだ。

芸予とは、安芸国と伊予国(広島と愛媛)のこと。
広島から愛媛へとつながる瀬戸内海の島々が芸予諸島。
不勉強のままだからこれ以上は書かない。

ここに砲塔が乗っていたのだな。
狙う方向には島がある。

この狭い海域を勇猛果敢(無謀にも)通らんとする船を目指して撃っていたのか?
島と島の間は海流が不安定だ。
鳴門とまでは言わないが、ずっと一日中渦を巻いている。

ま、それはともかく、このあるがまま(特別扱いしてない)そこに残っている『跡』に良さを感じる。

立入禁止にするまでもなく入れない!

ここには一応手すりがある。
この放置感と無整備感が特徴だと思う。
つづく。
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