川の間をたどって42015年01月05日 20時05分00秒

第四回

 今更のまえがき!?
 この「川の間をたどって」は、概ね行き着く先は決まっている。
 ちょっと興ざめかも知れないけれど、一体何故そこへ行き着いたのかということを探るのが目的なんです。
 だから、いろいろと省いていることもある。
 例えば持っているレコード(ほとんど捨ててしまったから「持っていた」だけど)の中で、泉谷しげるとピンクフロイドの占める割合が多いとこなどはスルーしている。(今書いちゃったけど)

 記憶を振り絞っているうちに、その当時の環境や時の移り変わりの渦にはまり込み、今回のテーマ以外のテーマがわき出してくるので、結構混乱気味だ。
まあ、それはそれでいいとは思うが、出来れば目的地へつきたいと思う。

 さて、前回は70年代後半にフュージョンの波にのまれたという話だった。
ラジオも聞いていた、レンタルレコードも利用した。
 そして、突然だけど1980年に「ふたごのモンチッチ」というアニメが放映された。
 多分、この頃、私はベータマックスを購入した。

 ビデオ録画の時代へ突入したってことです。
 別に「ふたごのモンチッチ」を録画するために買ったわけではなくて、私はこの作品の仕事をしていたので、記憶が重なっているだけです。
 主にコンサートの番組を録画しては見ていた。
 やはり演奏する姿が見られるのはいいやね。

 そして、1982年。
 Aurex Jazz Festival(オーレックスジャズフェスティバル)で来日したジャコパストリアスビッグバンドの演奏がNHKで放送された。
 この絶妙な乱れ感!?
 揃った時の圧倒感!!
 楽しすぎる賑やかさ!
 トゥーツシールマンス(ハーモニカ)がゲストで参加していていました。
 聴かせるところは聴かせますみたいな感じ。
 この録画したテープは超ハードリピート。(一昨年ビデオテープはすべて捨てました)

 まあ、つまり、虜です。(あなたのとりこシルヴィヴァルタン←意味なし)

 でもというか、実は、恥ずかしながらこの時まで知らなかったんです。
 ウェザーリポートというグループは知ってましたが、あまり聴いてなかった。。。
 そのベーシストだったわけですが、脱退してビッグバンドを率いて活動していたわけです。

 だから、元々のファンの意見や、いろいろな記事を見ると、来日の頃のジャコパストリアスはもうすでに『怪しくなっていた』というのです。
 この人、1987年に亡くなってしまうのです。35歳9ヶ月です。
 晩年は、薬物、アルコール乱れていたそうです。
 悲しいかな、死因はガードマンとの乱闘の結果、意識不明に、そして…ということらしいです。

 でも、私のジャコパストリアスデビューはここです。
 その後、遡って聴きました。その後も聴きます。
(90年代に入るとCDの時代になりますが、ジャコのCD出る出る!とんでもない音の悪いライブ音源とか、一体いくつあるの「ラスト音源」みたいなのが続々と発売されました。海賊版もあったかも知れません)

 もちろん、CD時代を待たずにNHKで放映された来日公演のライブレコードも発売されました。
 「Twins」という2枚組のアルバムなんですが………。
 何故でしょう?
 NHKで見た時のグルーブ感がないのです。
 ビッグバンドは、翌1983年にも来日して演奏します。
 私は疑っているのです。「Twins」は、こっちじゃないのか?…と。(発売日がわかってると疑っても意味ないのですが…)
 あるいは、1982年の別の日の奴なのかな、なんて勝手に思ったりもしますが、単に映像のあるなしの問題なんでしょうか?

 これは永遠の謎になりますが(!)私のこの満たされない心は、後のCDラッシュの時に「The Birthday Concert」というのが発売されて解消します。(多分1996〜7年)
 これは、来日の前年1981年12月1日ジャコの誕生日記念コンサートのライブ盤です。
 曲目は来日公演とほぼ同じ。
 「ノリ」も、私の知っているジャコパストリアスビッグバンド!
 これだよこれ!
 と、やっと心が落ち着いたのを覚えています。

 と、書き忘れていたことがありました。
 印象的なのはオセロモリノウのスティールドラムです。
 スティールパンというのが正式なんでしょうか?
 「カリブ海の島に流れ着いたドラム缶にカメの甲羅を貼り付けて棒で叩いて演奏した』というのが、どこでインプットされたのか、私のスティールドラム知識なんですが…。
 ほんとは違うようです。
 まさか、こんな誕生では動物愛護団体から苦情殺到だから歴史を変えたんでしょうか?
 トリニダードトバゴ(カリブ海!)の国民楽器だそうです。

 ほらね、
 今後少し物言いを変えた方が良いかも知れませんが「ラテン音楽」ですよ。

 つづく。

P.S.
ちょっと躊躇いつつ