川の間をたどって5 ― 2015年01月06日 22時25分15秒
第五回
今回は余談ぽく…。
前回90年からDCの時代に突入みたいなこと書きましたが、80年代後半からじわじわと攻めには入ってます。
気になったので、例によって記憶と資料を(インターネットだけではなく、手元も!?)探してみました。
軽く調べたところ1987年3月公開の映画「バツ&テリー」のサントラ盤はレコードしかありません。
これ、後に(至る現在まで)CD化もないという…ちょっと悲しい話でもありますが…。
ついでに言うと私の監督デビュー作で、ビデオテープしか存在しません。
LD化もDVD化も、もちろんBD化もなし!
とまあ、いきなり自虐っぽい展開になってしまいましたが…。

(主題歌はスターダストレビュー、二つ折りジャケットのシングル盤。
サントラ盤はレコードだけでCDはありませんが、主題歌の方はスタレビのアルバムとかに入っているのではないかと思います)
それは置いといて。
続いて1988年に放映されたミニコーナーアニメ「ドクター秩父山」
これは、サントラ盤そのものが存在しませんね。
ついでに言うとこれもビデオ化しかされてません。
同1988年に発売された(ビデオテープLD同時発売だったはず…)「宇宙の戦士」
このサントラ盤はCDです!(多分ビニールはなかったはず…です)
これは「レコードは売れない」時代になったと考えていいと思います。
ちなみにこの作品、DVD化もBD化もされてません。
じ、自虐が続きますね。そんなつもりで書き始めたのではないのですが…。
続く1989年から放映されたテレビシリーズ「アイドル伝説えり子」
ホントはここから始めるつもりだったんですが、ついつい遡ってしまいました。(レコード→CDの真実を求めるためです!)
これは、田村英里子さん(当時サンミュージック)とのコラボ(?)アニメだったのですが、デビュー曲「ロコモーションドリーム」のサンプルはドーナツ盤(つまりレコード)が届いたのですが、2曲目「好きよ」はシングルCDだったのです。
発売日を確認すると「ロコモーションドリーム」が3月、「好きよ」は6月です。
「好きよ」のドーナツ盤があったかどうかはわかりません。あくまでも届いたサンプルの差ですが、これは印象的だったのでよく覚えています。
他のアイドルのことは知りません。だけど、私の中では田村英里子さんは『最後のドーナツ盤アイドル』なのです。
(このことは、前にもこのブログのどこかで書いたかも知れません。というぐらいエポックメイキングな出来事!?)
で、当のアニメーションのサントラ盤はCDオンリーです。
ちなみにこの作品はとうとうBD化までたどり着きました!!
やんややんや!

(これがドーナツ盤。スタレビのですが…)

(で、当時のシングルCD。参考のため緊急入手した1983年のジャコ!)
さて、私本人はどうだったのでしょう?
いつからCDに切り替えたのか実は余り記憶にないのです。
CDは小さくて便利!と驚いたことは覚えているのですが、それが直接リンクするモノがない。
初めて買ったCDも覚えてない。
最後に買ったレコードは、泉谷しげる「吠えるバラッド」(1988)ではないかと思うのですが…。
同年の「宇宙の戦士」はCDで聴いたはずで…。
それはそれとして、自分で買ったCDは覚えていないけど、印象深いCDがあります。
それは、このときすでに仕事机をCDの山にしていた演出がいまして(今は高名な監督です)音楽情報はこいつに聞けばすぐにわかるという奴でした。私の方が先輩だったので「なんかいいのないかよ?」と上から目線でときどき漁りに行っては横暴レンタルしてました!
で、オススメされたのが『ジプシーキングス』
血湧き肉躍るギター群団の迫力!
男らしく突っこんでくる声!
熱、土、時を越えた響き!
フラメンコですが、ラテンの感触があって、そこに魂をわしづかみされた感じでしょうか?
と、無理矢理「ラテン」に持って行くことはないんですが…。
とにかく、あまりにも気に入ったのでその後(直後!?)制作することになる短編映画「SDガンダムの逆襲 暴終空城の章」に大きく影響が出ています!?
その音楽情報満載の彼には他にもいろいろ教えて貰いました。
ずっとインド系が気になってたので「何かない?」と発注すれば、即座に『ナジマ(Najima)』が出てくるとか、それはもう便利な奴でした…って。
まあ、でも漁ってばかりではやはりいけない。
けど、始めたかったCDは永久に思い出せないでしょう…。
CDの時代。
CDの特性は私にとっては「気軽」(値段的には変わらないんですがね…)
気にはなるけど中々手を出さない「ワールドミュージック」へ気分が流れ始めます。
アジアが気になっていたようではありますが…、
数年後大事件が起こるのです。
ってね。
つづく
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