川の間をたどって8 ― 2015年01月19日 22時51分58秒
第八回
もうほとんど「川の間」のゴールは近い。
まあ、ゴールが話の終わりというわけでもないのだが、それはそれとして、今回はたどり着く前に遭遇したものに軽く触れておこうかと…。
思ったのだが…。
「あ!これ!『川の間』っぽくない?」と気づいてしまったものがある。
ヒヲウ戦記の制作から放映の頃だから、2000年ぐらいだと思うのだが、つまり前回(第七回)の頃って事になるが、ちょっと特殊(?)なアルバムに出会った。
どんなものかというと、話はさらに遡ってマクロス7を制作している頃に戻る。
音響さんの事務所に並んでいるカセット(!)の中に、浄土真宗のお経集というのがあって聴いてみた。
おお!侮れないお経!
…って、当たり前か!
そもそも侮ったりするわけないでしょ罰当たりが!
と、その辺は置いといて、中でも「正信偈(しょうじんげ)」というのが気に入って、ダビングして繰り返しよく聴いた。
そして、一気にヒヲウ戦記のころ(幕末という意味ではないよ)神社仏閣その他気になることが増えた時に「そうだ!お経のCDってあるよな」とラテン以外に注目したのがお経であった。
そしたら、いきなりこんなものを見つけてしまった。

「Gyo 行(Sutra meets Samba)」
これは、つまりクロスオーバー、フュージョンの世界ってことじゃないですかね。踊りながらお経を聴く体験。
と、お経のありがたさとサンバの熱気に身をゆだねながら一気にフォークダンスの世界に飛んでみます!?
アイルランドのアコーディオン弾きシャロンシャノン(Sharon Shannon)にも触れておきます。
これは「川の間」ではなさそうですが「Renegade」というアルバムを繰り返し聞いた時期があるので…。
シャロンシャノンという人は、主にトラディショナルな音楽を演奏する人で「フォークダンス」と書いたのは、そんな感じと思っていただければいいなと思って書きました。子供の頃フォークダンスが好きだったという意味ではありません。
ただこの「Renegade」というアルバムタイトルは訳すと「裏切り者」「背教者」ということです!
つまり自分が歩んできたトラディショナルの世界から、はみ出して作ったアルバムってことらしいです。
でも、過激なタイトルからは想像も出来ない心地よく楽しい一枚です。犬も歌っているよ!

多分、そんな「優しい反逆者」みたいなところに惹かれたのだなと思います。
そして、わざわざアイルランドに飛んだからには、アイルランドつながりがあったりして、2008年に過激なアルバムに遭遇。
アルバムは2006年に出ていたみたいで、すでに人気もあったようですが、私は気づくのが遅かった。
HMVで試聴して即買いです。
アコースティックギターのデュオ、ロドリゴとガブリエラ(Rodrigo Y Gabriela)です。

あ、アルバムタイトルも「Rodrigo y Gabriela」
ホント、初めて聴いた時は二人だけとは思いませんでした。
この人たちは、メキシコの人たちで、元々ヘビメタバンドを組んでいたのですが、デュオになって、何故かアイルランドで活動していたという活動がすでにクロスオーバーしている二人です。
ヘビメタをやっていただけあって、ロックのカバーも多くやっていますが、フラメンコと合体した作風、ガブリエラのギターボディパーカッションによるアンサンブルで、身体を揺すらずにいられない。(体力を消費します)
消耗覚悟で来日コンサートにも行きました。
感想は、ガブリエラは可愛いです。(おいおい)
これホント、ジャケットの写真よりずっといいです。(話し方もあるけど…)
と、音楽とは関係ないことを言いつつ、ロドリゴの音楽追求はやまず(こじつけだけどフュージョン精神ね)2012年に「Area 52」というアルバムを出します。
これはキューバのオーケストラとのコラボレーション。
アコースティックギター弾いてきたところへ、ピアノ、ブラス、ストリングス!
アコースティックギター叩いてきたところへ、本物の(!)パーカッション!

初期(アイルランド時代?)にシンプルなバイオリンとのセッションもあったんですがね、このキューバンサウンドにはやられました。くるところに来たぜって感じ…。融合に融合を重ね、どこまでいくのでしょうか?
つづく
久々にP.S.
Rodrigo y Gabriela「Wish you were here」(←ピンクフロイド!)
Youtubeでこれを見つけた時には、震えました。
ロドリゴとガブリエラはギターデュオで、歌は歌わないのですよ。
歌っているのは観客です。
ロドリゴとガブリエラのライブで、観客がピンクフロイドの歌をちゃんと歌っているって、やっぱ凄いよ!
ちなみに私の行った日本公演ではやりませんでした。
さすがに日本人で歌える人なかなかいないよね。(実はその後、練習しました歌う機会ないけど…)
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