続、川の間をたどって82015年09月05日 13時05分26秒

第二部、第八回

 ということで、今回は特別にアルゼンチンのお隣ウルグアイから「Miss Tacuarembó」を紹介したい。せずにはいられない。
 ウルグアイ映画(ウルグアイ、アルゼンチン、スペイン合作)のサウンドトラックです。
 いままでは、ただ聞いてきただけだけど、紹介するにあたって調べたところ、新たな情報や裏付け(!?)が、得られて楽しさが増した。調べるっていいことだね。
 合作に関しても、IMDb で確認してわかったこと。
 Miss Tacuarembó は、ミス タクアレンボー県(あえて県をつけときました)というぐらいにミスコンの映画でしょう。
 「でしょう」なんて曖昧ですが、日本では公開していないし、一応、想像です。
 まあ、Youtube で、場面が見られるし、間違いはないと思います。
 ウルグアイの首都は、モンテビデオ県にあるモンテビデオ。タクアレンボ—県は、真っ直ぐ北へ一番遠い県ではありませんが、そこそこ離れたところ。
 まあなんというかローカルな場所で行われるミスコンを描いた映画ということですね。
 これ楽しそうじゃありません?
 ポーズは「サタデーナイトフィーバー」からでしょうかねぇ〜。
 米国映画の影響は色濃いですが、どういう方向に色濃いのかは定かではありません。二人の表情が好き。
 パロディっ気はあるでしょう。

 サントラにはジョルジオモロダーの「What a feeling」も入ってます。「フラッシュダンス」ミスコンじゃないですけど、シーンイメージなのでしょう。全体の曲調としてはオリビアニュートンジョン、ジョントラボルタの映画「グリース」を思い出します。(「What a feeling」は映画「フラッシュダンス」のヒット曲)
 そもそもウルグアイという国ではあまり映画産業は盛んではなく、もちろん日本では馴染みがない。2004年に東京国際映画祭で「ウイスキー」という映画が上映されたようですが(私、見てない…いけない…)当時の解説に『ウルグアイでは映画誕生以来60本の映画しか作られていない』と、書いてあります。なんてことでしょう。
 Miss Tacuarembó は、2011年の映画。7年の間にどのくらいの映画が作られたのでしょう?その数少ない中に『こんな映画』(見てないのに失礼!)が作られたなんて凄いと思ってしまう。さらに本年、60本と言われた時から11年の時が経ちましたが、どのくらいの本数になったのでしょう?気になります。

 それから、IMDb で、新たに発見した事。(新たにって変かも知れませんが…)
 なんと、原作があるんですね。
 そしてその原作者が、Dani Umpi なんです!
 Dani Umpi(ダニ ウンピ)は、この「川の間をたどって」に何度か名前を出しました。ウルグアイの男性の女性アーティストとして紹介しました。
 エントレリオスの初代ボーカル、イソルがライブでジョイントという内容でした。
 イラストは描いているのだろうなと思ってましたが、小説も書くのですね。多彩な人です。それで、気になってこちらも調べてみたら、Dani Umpi は、タクアレンボ—県生まれでした!
 と、繋がったところで(?)もう一つ。
 アルバムを聴きながら「これ Miranda! だよな〜」と常々思っていたのですが(Miranda! は、前回記述)、これも IMDb で見つけました。(結構見つけにくかったけど…)音楽クレジットは、Ignacio Pérez Marín(イグナシオ ペレス マリーン)となっていますが、挿入歌のほとんどが、Alejandro Sergi(アレハンドロ セルジ)でした!
 だよな〜。そうだと思ったんだよ…って、気になってたのだったらもっと早く調べればよかったじゃない!と思います。
 Juliana Gattas もちょっとだけ歌ってます。この声は間違えようがないんだよな。

 と、滅茶苦茶腑に落ちたところで、Facebook で、こんなのも見つけました。
 南米にはこういう感覚があるんですよ。赤道付近の国々はなんともいえませんが、チリ、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイなんて、地球儀だとホント「裏」ですよ。落ちます。重力に逆らわないといられない感じ。世界地図でも「何故いつも<下>なの?」と思っているに違いないのです。<上>にいる人にはわからない感覚です。

 日本はたまたま<上>にいちゃったんですけどね。
 「Miss Tacuarembó」今更日本語字幕付きとか出ないですよね…。
 あ、それから、サントラですが、挿入歌集はアルゼンチン版ようで、スペイン発のサントラというのも見つけました。こちらにはBGMも入っているのではないかと疑惑(期待)がもたれたので、早速購入しました。海外便なので少し時間がかかる模様。

 さて、そろそろ「続、川の間をたどって」も終章が近いようです。
 今回は、映画の話だったし…。
 多分、次回で一区切りかしら。

 つづく。

オマケにこんなものも。

アルゼンチンの変わった人。
Sindicato Anti Normalidad
(英語訳→シンジケート アンチ ノーマル:カタカナだけど!)
の、Free Listning on SoundCloud ←クリック
ずっとスクロールして、一番下から2番目に、チリの女性ボーカル Sofía Oportot(ソフィア オポルトート)をゲストに迎えて「Romance あげるよ」を歌ってます。
以前はYoutube で見つかったのですが、削除されたのかしら?

Miss Tacuarembó からは、
口パクが合ってないとか言っちゃだめよ。2004年の歴史で映画60本。