お伊勢さん参り「内宮」参 ― 2013年11月13日 11時05分12秒
「参」で結びになります。
参りが参で終わるって偶然でした。
暗闇の中(真っ暗なので、目の前で立ち会った人々も見えなかったという)厳粛な遷宮の儀式が行われた翌日。
(しつこいやうだが、2日に行われたお引っ越しは天照大神のみ)
新正宮へ参った。
20年の時を一晩でまたいだ気分…(?)
昨日渡つた宇治橋を川から見る。(本日も渡るけど…)
そして、作るのにどれくらいの時間がかかったのかは不明だが、白木造りの立派な渡り廊下がなくなっていた。
昨日お参りした、今となっては古敷地にはもう入れません。
旧本殿は解体され使われていた「木」は全国のお宮様へ贈られるさうです。
新築。
清々しいですな。
と、魅入った後、小さな橋を渡り「風日祈宮(かざひのみのみや)」(←さりげなく舌をかみそう)へ行きました。
川をへだててここだけ孤立している感があります。
特別に意味は無いのかも知れませんが、一人が好きなのでせうか?
元寇のとき神風を吹かせたという風の神のお宮様ださうです。
雨風に耐えた屋根。
新御敷地には、まだ「心の御柱の覆い屋」があるのみ。
その時を待ちます。
覆い屋そのものには差がないような気がするのですが、ここの覆い屋には孤独感というか、けなげな感じがしちゃうな…。
風の神様。
アディオス。
「風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)」を渡って戻ります。
右側通行です。
と、なんか不思議なラストを迎えてしまった(遷宮記念「お伊勢さん参り」)でした。
P.S.
不思議ついでに、周りの雰囲気を壊さない造りのファミリーマート。

お伊勢さん参り「内宮」弐 ― 2013年11月11日 00時24分13秒
といふわけで、神様の渡り廊下を堪能した後(のち)なんとなくの順路をたどって、荒祭宮(あらまつりのみや)へ行くことにします。
その途中、高床式の御稲御倉(みしねのみくら)と外幣殿(げへいでん)があります。
どちらも新装済み。
写真は「外幣殿(げへいでん)」
そして、荒祭宮、ここは古殿地(こでんち)と新御敷地が並んでいる姿がしっかり見えるので、遷宮のあり方が判りやすい。
右左のローテーションは
、正宮と逆ですね。
もちろん遷宮前の新御敷地には入ることは出来ません。
で。こちらは本日(3日)の引っ越しではありません。
順番待ちになります。
新旧の様子もよく分かり、年月を経た風情も捨てがたいですが、なるほど造り替えることの大事さも伝わってきます。
今、神宮内は新旧が共存していて面白い。
風情部門。
新旧同居。
未来へ。
みたいな感じですかね…。
さてさて、次回は遷宮後の内宮へ参ります。
つづく
お伊勢さん参り「内宮」壱 ― 2013年11月09日 21時42分46秒
さて、やうやくふりだしに戻る。
初日です。
その日の夕刻より内宮正宮の遷宮が行はれるといふ朝。
といつてももうすぐ昼。
午後は一般の参拝は出来なくなる。
ので、とにかく正宮へ向かう。
(※)今更ですが、これの正式名称は判りますでせうか?
とりあえず灯籠と書いてしまいますが、灯籠はほぼリニューアルされてゐました。エッジがきいてゐて、とても綺麗。
これは第一鳥居。
思はず触りたく(撫でたく?)なりましたが、遠慮しました。
こちら神楽殿では、翌日宿の方のオススメでお神楽をあげました。
そして、木々の間から見えてきたのは、白木の渡り廊下!
新しい鳥居の下をくぐつております。
内宮の正殿の場合、参道を歩いて行くと手前が新御敷地(しんみしきち)になります。(次回の遷宮の時は逆になるわけですが…)
なので、外宮にくらべると渡り廊下をまじまじと見ることが出来ます。
まあ、渡り廊下に魅入りすぎるにもなんですが、これこそ20年に1度しか見られないものなんですからね。
この階段を上がることは出来ません。
まだお引っ越しの前です。
一方こちらには入れます。
諄いようですが、この渡り廊下の下を歩いてお参りが出来るなんて、なかなか出来ることではないのですぜ。
なんてつたつて神様の渡り廊下なんですよ!
と、まあ、なんとなく渡り廊下特集になつてしまいました。
つづく
お伊勢さん参り「外宮」 ― 2013年11月04日 22時28分41秒
さて、いよいよお題の場所へ。
ということで…、
遷宮の予定に合わせて内宮からお参りしたわけですが、神宮参拝は古来まず外宮(げくう)からというのがならわしなのださうです。
たんに伊勢駅から近いのが外宮なので、その方が楽だからなのではないかという気もしますが、内宮におるのが天照大神なので、さうなのでせう。
ま、とにかく、今回は逆に参ったわけですが、紹介はならわしにそってみませう。
ところで、伊勢神宮の正式名称は「神宮」なのださうです。
内宮外宮合わせて125のお宮とお社があるさうです。
そして、外宮は左側通行なのです。橋を渡るときに明確に分けてあります。
内宮は右側通行。逆なんだ…。と、いちいち感心したりして…。
そして、まずは「せんぐう館」を見学しました。
昨年開館したとのこと。
中は撮影禁止なので、目の前の「まがたま池」をごらんください。
昔の絵はがき風に加工してみました(?)
せんぐう館では、なんといっても圧巻は「外宮正殿(げくうしょうでん)原寸大模型」です。
全身ではなくて半分壁に埋まった状態で、展示(?)されていますが、造りは性格に再現されているようです。
いにしえに思いをはせ、いい家だな〜と思いました!?
さらに、こんなところに住みたいな〜などと不心得に思ったりもして…。
しかしどうせ荷物は増え散らかし放題になり天罰が下ること必定…ってね。
そして正宮(しょうぐう)へ、こちらは10月5日遷宮の予定で、お参りしたのは3日です。
写真の奥が引っ越し先ということですが、鳥居をくぐるように屋根がありますよね。新御敷地(しんみしきち)へ続く、立派な白木造りの渡り廊下が作られています。
ここから先は遷宮が終わるまで入れません。
神宮内にはたくさんお宮があります。
その全部を遷さなければならないので、まあ、それは大変です。
ですので20年に1度、時間をかけて順々に行われるということですね。
次回紹介する内宮の正殿は10月2日、こちらは5日。
そのほかに関してはわかりませんが、まだ建てられていないところもありまして、そりゃ時間もかかるなと思いました。
こちら山の上にある「多賀宮(たかのみや)」
ここはもう出来ていますね。
こちらは「風宮(かぜのみや)」
まだ出来ておりませんね。
ちいさな祠がみえますでせうか?
建設予定地(!?)の印です。
あ、いや、すいません。
「心御柱」というものが埋まっているのださうです。
ま、さういふことで…。
そして、宿の方の案内で、普通の人は行かないというか、案内図に載っていない小さなお宮さんにもいきました。
人物対比で大きさは想像してください。
こちらも敷地があり、繰り返し遷宮は行われてきたのだと思われますが「心の御柱(しんのみはしら)の覆い屋」は、ありませんでした。
まだ埋めてないということでしょうか?
さて、ここで、この外宮参りでどうしてもご覧に入れたいものが…。
迷子ではありません。捨てられて茫然自失の男の子です。
捨てられてというよりも置き去りにされてと言った方が正しいでしょう。
何故、そんなに明確なことが言えるかと申しますと、それが、私の背後1.5メートルぐらいのところで、行われたからです。
若い女性が、気になって声をかけようかどうか悩んでいます。
だめだ声をかけちゃいけないと心の中で叫びました。
「ぼく」は試練の時なのだ…。
私は一緒にいたスタジオの方に報告し(!?)成り行きを見ることにしました。
結構がんばるなぁと思う待機時間ののち、母親が現れ、男の子はびえ〜〜〜んと泣きながら抱かれたのでした。
…って、それだけかいっ!
と、言わないでね。
この神域で見た厳かな母子像なんだから…。
つづく
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