中学生450円2005年06月11日 10時28分25秒

 昨日、アンバンクロフト追悼で「奇跡の人」やつてたね。チャンネル回したら(回さね〜よ。リモコンだよ)もう始まつてたんで、我慢した。
 にもかかわらず!しばらくしてから、再びさりげなく何気なくテレビをつけ、NHKハイビジョンにしたら、「大脱走」をやつてゐた。まだ、最初にほうだつた。「奇跡の人」は途中だからやめたのに‥‥‥。なんとなく見始めちやつたのね。まあ、ちよつと見て、風呂にでも入ろうかななんて、いけないこと考えたんだけど、やめられないんだなこれが。
 たとえどこから見たにせよ、この映画を見始めたら、スチーブマックィーン(スティーブぢやないのだ!)のバイクジャンプまでは見なきやいけないのよ。
 て、そんなルールはないけどさ。
 誰か、昔の映画はほどよく1時間40分ぐらいだなんてホザいてたけど、この映画3時間あるのね!でも、ただ、これは明確に「大作」なわけよ。と、言ひ訳しても仕方ない。
 で、最後まで見てしまつたわけだけど、面白いな〜。この映画ホントに面白いよ。ま、どう見ても反戦映画には見えないけど、調べると1963年製作だね。(ぼくはリバイバルで見たから1970年)トンキン湾事件が1965年だから、世界に、少なくともアメリカに反戦ムードなんてあり得ない頃だな。でも、まあ、押さえてるところは押さえてる。ぼくの記憶とえらい違つたのは、銃殺のシーンがバイクジャンプの後にあつたことだな。つまり子供には戦争の悲惨さよりもかっこよさの方が勝つてたと言ふことだな。
 まあつまり「ただの映画」なんだな。「抑制」もきいてるよ。はは。だつてね。スター、名優、名わき役が出てる(その後スターになつたのもゐるね)映画にもかかわらず、ラストカットがね、薄汚れた独房の通路で、名も無きドイツ兵の振り向き!のショットなんだぜ。こいつがまた無造作な演技でさ。大根味たつぷりの微笑ましい雰囲気なんだ。涙出るよ。(ラストとして、ちやんと「音」ですべてを押さえてます)で、テロップで「死んだ五十人に捧ぐ」とでるんだね。
 これも記憶になかつたな〜。まだ、映画が頭にしつかり入る頃見たんだけど、覚えてなかつたなあ〜。それとも忘却に拍車がかかつてゐるのかな?
 とまあ、ここで、特別なものをお見せします。

 ぼくはスクラッパー?だつたのね。新聞です。「あと5日!25日<土>から大脱走開始」と言ふのは1970年4月25日だと思ひます。ぼくが見に行つたのは5月2日と書いてありますから。ロードショーです。新宿ミラノ座、学生450円、大人は550円かな。
 『20.7世紀の最大のマンモス娯楽巨篇』て書いてあるでしょ。マンモスよマンモス。

 だけど、かういふスクラップを、ぼくは切り貼りして原型を平気で変えてるのね!ここいら辺が正統派のスクラッパー(コレクター)になれない要因です。
 ちなみに新聞にこんなバイクジャンプの絵が出てしまつたので、本編では「あれ?」と思ひましたね。子供心に。さりげなくあつけないシーン?
 でもそんなことはどうでもいいんだ。満足して帰りました。