アイスマン2005年06月28日 10時04分55秒

 なんだか、酷暑、大雨、雨不足だつて。
 まあ、酷暑はともかく(嫌だけど)大雨と雨不足って、差引ゼロに出来ないとわかつてゐてもどうにかならんもんかねと思ふ。
 ここのところ何故か近所が建築ラッシュで、トラックが道を塞いでゐたりしてる。車の入れ替えで騒いでるな(窓を開けてるので外の音がよく聞こえる)と思つたら救急車だつた。熱中症かしら?夕方、出掛ける時にもすぐそばで救急車を見た。
 まあ、いきなり夏がきました。
 だからと言ふこともなくジョーR.ランズデール「アイスマン」読みました。早川書房「FREEZER BURN」七搦理美子[訳]
 原題を直訳すると「冷凍庫は燃える」(?)
 疾風アイアンリーガーの「燃える大氷原」と言ふサブタイトルを思ひ出します。
 訳者のお名前は「ななからげりみこ」と読むのださうです。気になつたので調べると、鹿児島県薩摩町の名字と言ふのと熊本県の姓ですと二つの情報がありました。いづれにしろ九州ですね。「搦」は搦める(絡める/からめる)で、以下ぼくの勝手な想像ですが、お城などの戦略的な意味合ひが、ありさうな気がします。七つの搦め手を持つ戦略家の家系です。(個人的見解ですよ!念押し)
 この方の訳本はT.ジェファーソンパーカーの「サイレントジョー」を読んだことがあります。その時も珍しい苗字だなと思ひましたが、こんな風に調べませんでした。ブログの効果ですね。
 ところで、ぼくの読書歴はかなり気まぐれです。
 子供の頃は、読書なんてしませんでしたね。子供用翻訳の「怪盗ルパン」とか「三国志」なんかを読んだ記憶はあります。中学でアリステアマクリーンを読んだと以前に書きましたね。2冊か3冊でせう。
 その後、成人して仕事を始めてから第一期乱読期(!?)に入ります。使ひ走りの頃です。ヒマだつたんです。ほとんど小説。日本の作家のが多かつたかな。SF、ミステリー、純文学。とにかく乱読です。2〜3年4年ぐらい続いたかな?多少忙しくなつてからもしばらく続きましたから。
 だんだん量も減り、ある時パタッと止めました。読めなくなつたんです。何を読んでも面白くない‥‥‥。で、しばらくしてから冊数は少ないですが、長期ノンフィクション期(!?)に入ります。なんつっても石川文洋の「戦場カメラマン」がぼくを変えました。なんて‥‥‥。20代後半で、自分の無知を知り『世の中』に目覚めたんです。
 でも、無知な人間がノンフィクションを読むのは結構大変。だんだん量が減り、でも、読みたい、読まねばと本だけは買ひ。完全積ん読期(!)に入ります。
 そして、数年前より消極的乱読期に入りました。何が消極的かと言ふと、社会人なら本ぐらい読めやと言ふ脅迫観念に襲はれ、でもむづかしい本は読めないから、なるべく読み安さうな本を選んで図書館で借りて読むんです。図書館はいいです。絶対に積ん読にはなりません!買つたらいつか読めると思つて置いたままになりますが、借りた本は何故か読みます。
 たまに失敗もあります。読み慣れたつもりで、辞書みたいな分厚い本借りました。「紙葉の家」難解と言ふのかしら?『活字中毒者にはたまらない本』と聞いたことがありますが、ぼくにとつてはたまらなく不快な本で、意地で最後まで字を追ひましたが、その後完全に体調を崩しました。恐ろしい本です。
 そんな中、ランズデールはいいんです。読みやすく内容充実。一粒300メートル。二度三度おいしい。で、作品多様性もあります。「アイスマン」は『ダーク』な作品。ダークと言つても、この人の場合、読んでも体調崩しません。
 で、突然ですが、続きはまた明日。

予告
 これがなんだか想像できる人?