58歳?2005年07月22日 11時05分38秒

 昨日、シナリオライターのこうでんと会ふ。新人の頃から知つてゐるが、最近一緒に仕事をしてないので様子を聞いてみる。結構がんばつてゐるだらうとは思つてゐたが、想定の範囲外で、活躍してゐた。
 ので、あまり言ふことがなくなつてしまつた。しかし、そこはそれ、そのままでは自分を見失ふとか、ダメになるとか言ひ掛かりをつけるが、ぼくがさう言ふことを本人は先に察知してゐて、平然と受け入れる。う〜ん。大人になつたの。
 と、言ふことで、結局、仕方ないので、愚痴やら嘆きやらを含め、受け入れているだけではなく、未来へ向かつて攻撃だ!とかなんとか遠吠へしまくる。
 なんか前にも同じやうなことを‥‥‥。

 ぼくの座右の銘は『負け犬の遠吠え』である。何年前だらうか、とあるインタビューでさう答えたら、インタビュアーは「なんですかそれ!」と不快感も露に吐き出した。いや、だからね‥‥‥と、ぼくはタジタジであれこれ言ひ繕つた。なんで言ひ繕はねばならんのかな〜。情けないである。
 たしかに本来の意味は座右の命にはふさわしくないですがね。
 と、その後、『負け犬の遠吠え』なる本が出て話題になつた。いまでは『負け犬』と言ふ部分だけが独り立ちして、世間を闊歩してゐる。なんかへんてこりんな世の中である。
 そろそろ座右の銘を変へるかね〜と思ふが、さうさう変へるもんでもないのだらうね〜。それぢやあ意味がない?なので、世間に『負け犬』が残つたなら、ぼくは『遠吠え』だけもらおうかな。
 「座右の銘は?」「遠吠えです」って、もつと呆れられちやうよ(ここにごまかし笑ひの絵文字が入る)

 そして、夕方、まだ打ち合はせまでに時間があると言ふので、ついでに井の頭動物園に行く。正式には『井の頭自然文化園』
 ぼくは子供が小さい頃連れてきたきりなので、10年ぶりぐらいだらうか?ちなみにここは、小さな遊園地もあり、幼い子供を連れてくるには最適の場所です。
 「ここには世界一年寄りの象が
いたんだ」とうんちくをたれてみる。「もういないんだっけな〜?」といい加減だ。
 と、ゐました。はな子さん。まだ生きてました。ごめんね。(さらにつけたすと、世界一ではなくて日本国内一。世界のことはわからんつ〜か、調べようがない?)
 最初、姿が見えず。前で二人してぼうと立つてゐると、園のおばさんが「今、ご飯食べてますよ」と優しく声をかけてくれた。で、象舎の方へ回つてみると、ゐました。キャベツを食べてゐた。
 こうでんに「年上?」とか聞かれる。年上ですよ。はな子さん、1947年タイ生まれ。鼻の頭から色素が抜けて真っ白と言ふか黄色です。黙々と、ゆつくりキャベツ食べてます。1949年に上野に来て、1954年に井の頭へ移つたさうです。飼育の人たちの愛情があつたのでせうが、象さんとしては50年以上ZOOoooooooooo〜っとひとりぼっち、もの言はず食す姿に‥‥‥、ねぇ〜‥‥‥。『遠吠え』ね〜‥‥‥。

 これはね。はな子さんではありません。30年前、上野にゐた象さんです。ちよつと調べてみると、今、上野にゐる象は4頭。一番年上が1977年生まれですから、この象さんではありませんね。と言ふことは、この象さんは他へ移られたか、それともお亡くなりになつたかですね‥‥‥。

 ちなみに、昨日のヒットはフェネックね。後ろ足を真つ直ぐ投げ出して、寝てゐたのが可愛いかつた。
 ホームページから借用せやうと思つたんだけど、写真がなかつたので、描いちやつたよ。もつと可愛いのだよ。

 クリックすると『東京都の動物園&水族館』つうところへ行けますぜ。行きたくない?