2005年08月24日 09時51分09秒

 当日券もあるとの噂を聞いて「WE WILL ROCK YOU」を見に行つたが、入れなかつたので(最終日前で穴と踏んだ人々が多かったのか!?ただたんに甘かつたのか?)「アイランド」見た。意外と長くやつてゐるのではなからうか?みなさん「宇宙戦争」か「エピソード3」だと、思ふんだが、健闘中かな?
 最近のハリウッド映画、カット割りが過激で困るな〜。目が回る。まあ、遊園地でも、プロレスでも、とどまるところを知らずひたすら過激度を増してゆくのは仕方あるまいか?昔はバックドロップ一発で決まつたもんだけどな〜。
 まあ、どのくらい手間をかけたのか、この映画はよく出来てます。つ〜か、ホントによく出来てたなぁ(下がる「ぁ〜」)
 出だしは、未来管理社会SF風景色で『エイトロン』を思ひ出す(思ひ出すのはごくごく少数の人だが)。しかし、どこか変だ、SF感がズレてゐる。未来SFは誰も知らない世界だから「ズレ」を感じるのは傲慢以外何物でもないが、それでも、違和感がある。それは、当たり前で、そこは単なる施設だと、すぐわかる。
 さて、ぢやあ外の世界はどんなかな〜?と思ふと、これが、良く出来てゐる。ちやんとSF都市を作つてゐる。驚いた。どことなく中途半端で逆に説得力がある。
 そして、クローン人間を扱つてゐるので、いささかネガティブになりさうなところなんだが、外に出てからはひたすらアクションで押しまくる。よく出来てる。
 まあ、なんとなく入つた映画だし、こんだけ見せてくれればOKぢやん!面白いよこれ!とも思つたんだが、やっぱりな〜。なんで、ハリウッド映画はかうなんだろ。やれやれ。結局ね〜。

 上唇のめくれ具合が大変よいスカーレット ヨハンソン。どこかで、見たよな〜?とずつと考えてました。結局わからなかつたので、調べると‥‥‥おお!!「バーバー」の娘ではないか!よかつたよかつた‥‥‥。
 ユアン マクレガーはなんか調子狂ふ役者になつてしまつたな。今回は、あたしのスカーレットちゃん(メロディ付き。わからない?)と、ジャイモン フンスーですね。これも、調べて名前知つたんだけど「コンスタンティン」にも出てたのね。こいつがかつこいいんだな。途中で(もうラストの方なんだけど)滅茶苦茶いい表情します。絵になるな〜。でも、結局そんな役かい‥‥‥。もつたいないな〜。
 こいつが、凄いこと言ひます。こいつっつ〜か、まあセリフだけど。「俺の親父は象牙海岸で戦った(って、久しぶりに聞いたぜ、字幕だから見たんだけど、今の地図に『象牙海岸』て書いてあるのかしら?コートジボアールぢやないかなぁ。と思ひつつ)‥‥‥<中略>‥‥‥そして、戦争は商売でしかないとわかった」と。
 口にしたのは脇役の個人なわけですが、さきほども申した通り、一番かつこいい奴が言つてしまつたもんだから、通り過ぎれない核心になつてしまいましたね。同時に『映画は商売でしかない』と語つてしまつたわけです。その結果が、最後の最後に悪役がもう一回凶暴になつてヒーローのそれを越える暴力を賛美するわけですな。(って、これネタバレぢやないよね。ハリウッド映画見ててそれ以外の結末を期待するのはぼくぐらいでしょ?)
 と言ふか、これから完全なるネタバレします。次の数行見ないやうに。(選択すると見られると思ふよ)

 この映画、結末がありますが、全然結末になつてません!それも、SFにありがちな『未来はわからない的』なエンドなわけでなく、単に投げ捨ててます。

 いやあ、クライマックス以前が、凄くよかつただけに残念ですな。これで、『映画は商売でしかない』と言はれた日にゃ、観客なめられてます。かなり。
 ま、文句言ひつつ最後までちやんと見てしまつた(長い映画なのに平気だつたし、結構楽しんでしまつた)ぼくはいいカモでした。