盗撮!2005年08月30日 06時29分23秒

 ニュース番組の特集でやつてゐた。
 砂浜に座り込んで、カバンにカメラを隠してなんてのは明らかに盗撮だと思ふが(しかし、海水浴場でその姿はかなり怪しい)最近は中国人の盗撮集団などが現はれて、正々堂々と盗撮してるやうだ。その姿は盗撮とは言ひがたい姿だが、おっさんたちが集団でカメラ構へてゐるのはそれはそれで異様だ。
 まあ、本人たちが『盗撮』として、意識してゐるやうなので、盗撮なんだらう。捕まつても当然か‥‥‥。近頃は金儲けになるらしいから(以前から?)そんな集団も現れる。困つたもんだ。
 と、何が困つたかつて、海辺にカメラを持つて行けなくなつたことだ。ぼくはもちろん「正々堂々タイプ」だが、集団ではない。(ちなみに盗撮集団はビデオカメラだつた)でも、結構誰彼構はずカメラを向けるので、今だつたら捕まると思ふ。以前、海岸ではないが商店街で、地面にカメラを置いて撮つたことがある。女性が歩いてきたらヤバかつたかも知れん。
 で、思ひ出すことがある。
 さういへば写真撮影してて捕まつたことがあるのだ。
 あれはとある場所(事情があつて言ひたくないのだ。東京ではない)カメラは初代サイバーショットだ。珍し物好きなので、デジカメ買ひました。調べるとサイバーショットは1997年からみたいですね。だから、その年のことです。ついでに言ふと、今は、デジカメは飛躍的によくなつたみたいだから、遠慮なく言ふけど、初代サイバーショットは使ひづらいし、バッテリーはもたないし、出来の悪いカメラだつたな〜。数年後人に上げてから、ぼくはデジカメは使用してません。すつかりデジカメ嫌ひになりました。
 ま、それはともかく、とある場所で、車を止め、写真を撮つてました。と、そこで働くおにいちゃんが、ダダダダ!と近づいてきて「てめえ何やってんだ!」「え!?写真‥‥‥」と答える間もなく腕を引つ掴まれ、カメラをぶんどられ「ちょっと来い!」てなもんで、グイグイと引つ張られて行きました。「わかったわかった、車エンジンかけっぱなしだから」とか言つても聞く耳持たず、手を放さず、飯場まで連れて行かれました。 
 事務所(プレハブ)には小さな三和土があつて、どうみても靴を脱ぐ訳ですが、にいちゃんに「おら!」とか背中をどやしつけられ、靴のまま飛び込んでしまいました。案の定、現場監督に「おい!お前そこ土足であがんなよ!」と言はれました。「今、押されたから」とか言ひ訳せやうとしましたが、やめました。おにいちゃん頂点でしたし、こりゃあぶん殴られて骨の一本二本折られるかしらと、やや覚悟しましたな。
 で、いきなり「お前は右翼か?」と聞かれました。「はあ!?」ってなもんです。
 そこはどんな場所かと言ひますと、いはゆる産廃の焼却場だつたのです。住民といろいろ問題があるんですな。
 いやしかし、自分はこれこれかういふもので、いろいろ映像を集めてゐるのだなどと話をしても、まあ、ちんぷんかんぷんですな。山間から昇る煙が、よかつたのだ。なんて言つてもおにいちゃんは「ふざけるな!」ってなもんで、敵意丸出し。フイルム出せなんて言はれても、デジカメだもん。でも、当時はデジカメなんて知らない人も大勢ゐたから、説明に困るし「フイルムはないけど、消せますから」なんて言つても多分理解してゐなかつたらう。(この時、2度とデジカメなんか使ふもんか!と思つたんだらうか?)
 ただ、現場監督はさすが大人。どうやらこいつは変な奴だが、摘発屋ではないやうだと踏んだらしい。「わかった信用しよう」と無罪放免です。でもしつかり「お前気をつけろよ。若い奴ら何するかわかんないからよ」と忠告も受けたりして。
 おっしゃる通りで‥‥‥。
 ところで、撮つた写真は、消さずにハードディスクにコピーしましたが、その後、数回のクラッシュとともにどこかへ消えました。

 写真は盗撮を見つかつた瞬間!?
 この後、左のにいちゃんがぼくの手をつかんで‥‥‥な、ことはありませんでした。