オランダの光2005年09月01日 16時07分56秒

 この写真はオランダではないので(見ればわかるけど)あしからず。

 たまたま早起きしたので、チャンスとばかりに、あこがれの下高井戸シネマのモーニングショーへ行く。
 下高井戸で一日一回朝だけ、と言ふのは近所の人ではないので、なかなかなのだ。
 何故あこがれかと言ふと、今は近所ではないが、子供の頃経堂に住んでゐて(正確には桜丘、東京農大のそばだ)下高井戸は自転車の範囲だつたのだ。虫プロ商事版「火の鳥、未来編」は、ここで買つた。
 しかし、これは懐かしいであつて「あこがれ」ではないのでないの?と思はれるかも知れない。たしかに、ついあこがれと書いてしまつたのだが、残念なことに懐かしくはないから仕方ないのだ!?
 世田谷区のローカル映画館と言へば、三軒茶屋に三軒!、二子玉川に一軒、下北沢に一軒、経堂にも一軒「南風座」と言ふのがあつた。南風座はすでに大人専門館で、行くわけもない間に閉館してしまつた。下北沢オデオン座も、二子劇場(だつたかな?名前忘れた。二子玉川遊園地と言ふローズガーデンで有名な遊園地の隣にあつた)もない。三軒茶屋は二軒になつてしまつた。残つてゐるだけでも凄いし、この二軒はほとんど昔のまんまだ!本当に凄い!
 いつ頃からだらうか、もうすでにずいぶん前だと思ふが、名画座とかローカル(場末)な映画館はどんどん追ひ込まれて行つた。そもそも地元用と言ふか、御近所用なんだが、テレビのせいと言ふよりも、映画がなんとなくファッションになつて、おでかけ(デート)コースになつてしまつたのだと思ふ。地元でなく、都心へロードショーを見に行くやうになつたのだ。
 ローカル劇場はしかたなく、季節ごとにアニメなど、子供用をやり(小さい子などはやはり地元の方が楽だつた)普段は大人様用品をやるところが、多かつたと思ふ。ローカル度が高くなる程さうだつたはずだ。(気取つて仕方ないが世田ヶ谷はさうでもなかつた。だから、閉館したのか?)おかげで、子供達はアニメの合間にアダルトな予告編を見られると言ふ2倍の愉しみがあつた!(と勝手に想像する。ぼくは経験がない)
 とにかく交通の便もよくなり、都心へ出るのが旅ではなくなつたのが、大きい要因と思ふ。自然、ローカル映画館は回想して綺麗にするお金もなく、人々は綺麗な劇場へと向く。このあたり、地元の電気屋さんと量販店の関係に似てゐなくもないかな?
 とまあ、そんな中、下高井戸シネマはがんばつてゐるなと思ひ、いつか来たかつたのだ。だからあこがれなのだ。
 でも、懐かしくはない?くり返すが残念だ。何故か来たことがない。自転車コースなのに、映画は三軒茶屋と下北沢。後は、都会へおでましだつたのだ!新宿と渋谷ね。後はイベントとしてテアトル東京だ!
 と、力んでも仕方ない。その辺の話はいつかくり返すだらう。
 本題の下高井戸シネマだ。(あれ?)
 ここは綺麗だつた!三軒茶屋の二軒とはもう本質的に違つてゐた。何故か、プログラム売り場に中古カメラが、並んでゐるところが、マニア心をくすぐつた。椅子も座りやすい。感心する。
 つ〜ことで、つ〜か、本当の本題は「オランダの光」ぢやないか!
 でも、くびが痛くなつてきてしまつたので‥‥‥‥つづく。