えすえふ ど ふらんせ け ら ばたいゆ ― 2005年11月02日 09時16分39秒
変な映画に惹かれるのか?変なタイトルに惹かれるのか?もはや自分でもわからない。『エイリアン VS ヴァネッサ パラディ』を見てしまった。もちろん原題は違う。『アトミックサーカスまたは帰ってきたジェームズ バタイユ』だ。「または」は勝手につけてしまった。(フランス語だしよくわからなかったので)まあ、どうでもいいと思う。でも、原題もなかなかだと思う。アトミックサーカスだけではダメだ。 これは南米なのだろうか?意味不明の町を舞台にした意味不明の物語だ。でも、もしも宇宙人が攻めて来たのなら、案外こんな感じなのかも知れない。言葉も通じないし、何をしたいのか解らないのだから。 フランス映画で、南米と言えば『恐怖の報酬』と『ラムの大通り』が浮かぶ。熱気と汗とホコリが妙に合う。 でもジェームズ バタイユはイギリス人のカスケーダーだ!(フランス語を話してたけど)ジェイソン フレミング。こいつ地味だけど、いい役者だ。フランス人だと、ヴァンサン カッセルとかマチュー カソビッツあたりだろうか。適度なかっこよさと頼りなさがあって、いい感じだ。 終わって劇場を出た後、ヴァネッサの歌う「ジェ〜ムズ(うんちゃうんちゃ)バタ〜イユ」といふ歌詞が思わず口をついて出る。 特撮がどういうわけか良くできてゐる。 でも、この映画。一体誰に見てもらいたいのだろう?何を作りたかったのだろう?さっぱりわからない。アメリカ映画に時々ある『おバカ映画』とも違う。ギャグやナンセンス、ブラックコメディの要素もあるが、かなり真剣な映画だ。うさん臭さいっぱいで怪し過ぎる映画だ。ぼくはそこそこ面白かったが、決して滅茶苦茶面白くはない。正常な人間がみたら面白いと言ふだろうか? ヴァネッサ パラディファンのための映画?(風の到る土地の風景の中のヴァネッサはいいです)ヴァネッサパラディと銘打ってゐるのは邦題だけです。日本にどれくらいファンがゐるのだろう? と、まあ、悩んでも仕方ない。最近のSFシリーズ!?としては、ぼくはこれをイチオシにしよう。
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考え込むダチョウ。 「じぇえむず‥‥‥」 |
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「ばたいゆ‥‥‥?」 |
注)『エイリアン VS ヴァネッサ パラディ』にダチョウは出てきません。 さりげなく野毛山シリーズ第六弾です。数えました。 |
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