歴史バラエティ2006年05月08日 22時14分32秒

 昨日「ニッポン人が好きな100人の偉人」といふ番組をやつてをりました。
 つい見てしまつたな。
 『好きな』といふところがミソなんだらうと思ふ。『偉人』と言はれても結局は、残された記録から受ける印象で判断されるわけなので、ホントに好みの問題だと思ふ。なにしろ卑弥呼からオードリーヘップバーンまで出てくるわけだから、楽しいお遊びだと思ふ。1位が織田信長だつたといふのがなんとも複雑な気分だつたが(もちろん嫌ひではないが、スモファウのせいで「感動」といふ言葉に抵抗を感じるやうになつてしまつたのと同様‥‥‥ね。それとも戦国自衛隊の影響などあるのかしら?)伝へ聞く人々の生き様はそれぞれすべて心うたれる。
 寸劇(!?)付きのもあつて秀逸は、金子貴俊の義経かな。泣き虫で感情過多であつたといふ義経像としては過去最高のはまり役ではないだらうか?
 ただ、気になるつたのは「頼朝に裏切られた」といふコメントが2、3回繰り返されたことか。基本的にニッポン人が好きなのは頼朝よりも義経だと思ふ。少なくとも『語られてきた物語』では主人公はいつも義経だから、定着度は高いと思ふが、物語なら片方に加担する発言もあらう。それが物語といふものだ、ただ今回のやうな『歴史バラエティ番組』では、どうなのか?「裏切る」といふ表現は、ランキング外の頼朝にむち打つ行為ではないかと思つた。別にぼくが頼朝びいきといふわけではないが、楽しい番組だつただけに、ほんの少しだけ残念。
 さて、では、ぼくの好きな偉人は誰だらう?
 ルールは既に他界した人に限定するといふことだが、これが、思ひつかないんだな。
 かういふのは考えて決めることではないんだと思ふ。常々思つてゐることでないとね。