トランスポーター22006年06月22日 23時06分34秒

 ここのところ北京編をなんとか収めやうと必死になつてゐて大事な事を忘れてゐた。
 先日、トランスポーター(ジェイソンステイサム)を見る会(!?)の会員でB級映画愛好家の友人と『トランスポーター2』を見た。
 まさしくB級映画の正しい志を持つた逸品だ。(念のため言つておくが、A級が高くてB級が低いと言ふことはない。ぼくはむしろ逆と思つてゐる。ただし、志低いB級映画が氾濫してゐることも事実と思ふ)
 比べて言へば前作より無鉄砲にパワーアップしてゐて心地よい。どちらがよかつたかと聞かれると困るが。これ以上行くと、スティーブンセガールや、ブルースウィリスの臭ひがして来さうなので要注意かも知れない。
 とはいへジェイソンステイサムである限り大丈夫と思ふ。
 なんだらう?この人。
 どこか奥ゆかしい存在感。007やその他ヒーローものに必ずあると言つていい目立ち感が彼にはない。同じ事、あるいはそれ以上のことをやつてゐても、出過ぎないのだ。
 それを生かしてのことなのかどうか?
 随所に見られる振り向きのアップショットがいい。「おいおい‥‥」「次はなによ」「まだなんかやる気?」と言つた雰囲気を醸し出すその表情。
 『スナッチ』で、ブラッドピットのジプシー風イングリッシュを聞いて「何語だ?一体なんて言つてんだ?」と言つた時のあの表情が思ひ起こされる。
 なんとなくお洒落(おしゃれ)なんである。この人。どこか品がいい。気取つてないからだらうか?
 主人公のそんな安心感がこのシリーズ(いまのところ2作しかないけど)のいい味になつてゐると思ふ。
 やつてゐることは滅茶苦茶派手なのだが、くどくない。
 シリーズが続けばきつとまた見に行く。