まだまだ北京2006年06月14日 23時55分27秒

 九です。
 さて、6月1日。録りは快調に進んだ。
 昨日、難易度の高いスコアをバシバシこなした成果だらうか。
 演奏者たちもリフレッシュして、パワフルに、作曲家もテンションが上がり、フル回転。
 と、これは、もしや、うまくいけば、明るいうちに北京観光が出来るのではないか?
 と、みんな(すくなくともぼくは)心の中で思ひ始めた。
 コーディネイトの方も、どうする天安門広場行く?などと、計画を持ちかけてきた。
 大盤振る舞ひでは『万里の長城』行く?などといふ発言もあり、ここからでは遠いだらうと思つてゐたぼくは「え!?いけるんですか?」と聞き返した。
 もちろん少し時間がかかり夕方から夜になるといふことだが、今時は結構遅くまで明るいし、人々が帰る頃なので、空いてゐてむしろ「いい」のださうだ。
 と、ぼくはすつかりその気になつてしまつた。さつさと片付けて万里の長城だ!なんて思つたのが、いけないのか‥‥‥‥。
 ピアノを最後にすべて録り終へ、日本へ持ち帰るハードディスクにコピーだ!
(一応、書いておくと、今はほとんどがデジタル録音で、メディアもテープは使はない。データ量も多いので、ハードディスクを利用する)
 そして、さう。
 ここへきて、よもや、まさか、ま〜さか、こんな事態が起こらうとは誰も、だあ〜れも想像だにしなかつた、だにしなかつたことが起こるのである。

 で、まあ、早い話が素直に晩ご飯の時間になつてしまつたのである。
 写真は、中国式しゃぶしゃぶ?のお店の窓からの景色。この後、あつといふ間に暗くなる。
 中国式は、お鍋の真ん中にしきりがあつて、片側が『辛し汁』もう片方が『だし汁』とすでに味付けがしてある中へ肉野菜その他いろいろぶち込んで食べる。さうさう、さらにゴマニンニクだれ、香草入れ放題に付けて食べる。
 『辛し汁』はもちろん真つ赤で、しばらくするとグツグツと煮立ち、なかなかに地獄の様相で見応えがある。もちろん辛さも応える。ゴマニンニクだれが大事な事がわかる。
 ぼくはお酒が飲めないので、飲まなかつたが、皆は56度といふ老酒をガバガバ飲み、絶叫しながら辛いしゃぶしゃぶを食べ、かなりのハイテンションであつた。



 と、すつかり夜になつたが、天安門広場を見に行く事にした。
 北京はとバス観光だ。るんるん。


 二両編成の路線バス。
 北京で見る自動車は基本的にホコリだらけ(黄砂!?)で汚れてゐる。
 このバスの手前に見える2シーターのオープンBMWはピカピカで珍しかつた。おそらく外国人だと思はれる。
 天安門の前は通過しただけで、写真撮らず。暗かつたし。
 そして、その後。『北海』なる歓楽街へ行く。


 ここがなかなかに風光明媚でよかつたのだ。
 風光明媚と言つても夜だから、よくはわからないが、不思議な空間だつた。観光客も多かつた。
 日本で言へば『原宿』『六本木』『熱海』?
 どことも似てるけど、やはり全然違ふ。店も数多く並ぶが、カフェテラス!?が水際に延々続いてゐて楽しい。
 平日だが、大人も子供も夜遅くまでゐる。しかし、最終地下鉄、最終バスの頃にはぞろぞろと一斉に帰り始める。一気に人が減る。これはこれで、感心する。この門の向こう側の広場では、参加自由の社交ダンスが行はれてゐる。出会ひの場所なのか?


 門の反対側。といふか、こちらが表だ。
 この下で早くも『ダヴィンチコード』のDVDが売られてゐた。
 で、スターバックス。


 といふことで、万里の長城は叶はなかつたけれど、意外な中国を見る事が出来た。


北京102006年06月16日 23時49分39秒


 けふはインターミッションのつもりで。



 今回は、あまり写真を撮る時間などないだらうと思ひ(真面目に仕事するつもりだつた?)フイルムをあまり持つていかなかつた。
 これトロリーバス。


 しかし、撮らうと思へばもつと撮れたかなと、少し残念。


 ただ、まあ、いたづらに数多く撮る結果になつたかも知れないので、丁度よかつたとも思ふ。



 もしも、もう少しフイルムがあつたら、朝の散歩で迷子になつてゐたかも知れないし。




 パノラマ3本と、ブローニー4本。手頃かな?

北京士2006年06月17日 21時58分13秒

 ぺきんさむらい?
 西向く士(にしむくさむらい)
 士=十一。
 まあ、いつものやうにどうでもいいですが。

 さて、そんなこんなで、データコピー作業に入ります。
 中国と日本で電圧が違ふため変換ケーブル等でいささか手間取りましたが、そんなことは、言つてしまえばよくあること。
 このOASISスタシオのマシンルームは廊下とミキシングルームの間の隙間に存在してゐて、ガラス張りで中がよく見えます。ほとんど幅そのもののドアがあり、鍵をかけられますが、作業中はスルーです。
 そして、コピー作業が始まつてから、みな手持ち無沙汰にしてゐると、どうもロビーの方でもめ事が勃発してゐる様子。ロビーとミキシングルームと言ふ距離感もありますが、それよりもなによりも北京語なのでさつぱりわかりません。
 しかし、万国共通(?)もめ事だと言ふことは明確にわかります。
 そして、コピーも終はり(ミキシングルームからコントロールしてゐるので、当然判ります)ではハードディスクを回収‥‥‥‥せやうと思ひきや‥‥‥‥マシンルームのドアがしつかり閉まつてゐて、しかも鍵がかかつてゐるではありませんか!日本側スタッフによれば『さつきまで開いてゐた』
 一人が勇気を出して、コピーが終はつたと言ひに行つたのですが『大丈夫だから』(?)と言はれて戻つて来る。
 早い話が、おそらく今回の作業で一番重要な産物であるハードディスクを物質(「ぶっしつ」ではなく「ものじち」)に取られたのでした。
 で、想像するに昼間にちよつとした騒ぎがあつて、どうもそれが原因らしい。
 それとは『階段を壊した』である。階段とは、北京編、四で紹介した大理石の階段である。
 とにかくこちらはな為す術なく待つのみ、万里の長城がどうのとか思つてゐる場合ではない。
 その後、もめ事といふか交渉を済ませたコーディネーターさんが言ふには、楽器の搬入を頼んでゐた『引っ越し屋さん』が、マリンバ(解体してスタジオ出し入れした奴)を運ぶ際に、階段を欠けさせたといふことだ。
 話し合ひの結果は、コーディネーター側(引っ越し屋さんを手配した側)が、詫び賃を払つたのだが、それが、もう忘れてしまつたが、大理石損傷の値としては破格に『安い』ものだつた。まさしく『詫び賃』なのである。コーディネーターさんがいふにはそんなもの引っ越し屋さんに払はせたら、日当より高くなつてしまい可哀想といふから『安い』と言つてしまつては申し訳ないが、実際に弁償の額とは思へない。(もちろん壊したと言つても角を欠けさせただけなのだが)
 そもそも長い時間何をもめてゐたかといふと、その現場をスタジオの人間が見てゐたにも関はらず、引っ越し屋さんは「人が通り過ぎてよけた拍子にうんぬんかんぬん」と、謝らなかつたらしいのだ。
 つまり『態度が気に入らなかつた』といふのが主な(本質的)な問題だつたのだ。物事で大事なのは『判つてくれればいい』といふことなのだ。
 無事に済んだ後、もめ事で相手側であつたスタジオのM氏(結構若い)は、「話し合ひは済みました。あなたたちのハードディスクは無事です」と晴れ晴れとした表情で、英語で言ひながらマシンルームを解錠した。実にサバサバとした態度である。ビジネスライクとも言へるが、物質(ものじち)といふ手段は奥の手でもなんでもない大した出来事ではないのだ。そのときの態度は、いたつてフレンドリイ。だつて『大事なのは気持ち』なのだから、事が終はれば、すつきり何も問題はないのだ。
 広い中国すべてがさうだとは言はない。だけど『態度が気に入らなかつた』事に対して、きちんと理解を示せば賠償金がどうとか、そんなことは些細な事なのだといふ大げさに言へば尊厳。軽く言へば『おおらか』なものを感じた。
 一国の責任を負ふものが同レベルで事を行へるのかどうかは判らないが『気持ちの問題』と言ひ切るからには、相手の気持ちも計つて欲しいものである。

 さて、そんなこんなもんなよんな。
 翌日、帰りにコーディネーターさんにデパートへ寄つてもらつた。大した金額を換金した訳ではなかつたので、とにかく使はうと思つた。
 北京では値切つて買ふのだと、後で言はれたが、元来さういふことが苦手なぼくはボラれまくり、有り金はたくのに9分しかかからなかつた。
 お茶とアクセサリー二つ。本当は倍、いや三倍ぐらいの品が買へたのだらうか?『おおらか』かつ『したたか』だと思ふ。

ロウソクナイト2006年06月21日 22時18分20秒

 気がつけばけふは夏至。今年ももうロウソクの夜がやつてきました。
 ついこの間、五月だつたやうな気がしてゐたのですが、う〜ん。
 といふことですが、今年はバタバタして参加出来ませんでした。丁度終了時間に帰宅。
 なので、昨年のライブラリーから。

 写つてゐる猫は『クー』であります。
 見えますでせうか?


 テーブルの下で、光を眺める猫。
 これ以上は近づかない。


 ロウソクの光で入るお風呂がまたオツなものです。
 普段はバシャバシャとお湯お水はねまくりでお行儀が悪いのですが、さすがに静かに入ります。折角だから、後でお風呂だけでもロウソクで入らうかな。

 ちなみにこれらパノラマカメラで15分の1秒といふシャッタースピードで撮つております。レンズが回転するので、カメラブレが判りにくいのですが、やはり動くものは歪みます。