小さい花2006年07月09日 22時13分27秒

 まあ言ふまでもなく、花は花ごとに咲く季節を選んで自分が咲きたいときに咲く。咲きたいときに咲けない花は可哀想だが、それはそれで、何故か力強く季節外れに咲く誇つてゐる奴を見かけることもある。
 それは地球の異変なのかも知れないと思ふと、喜んだり感心したりしてゐる場合ではないが、子供の頃ベランダの鉢植ゑで育てた朝顔を思ひ出す。きちんと水をやり続けてゐれば元気よく、つるも伸びフェンス一杯に広がりたくさんの花をつけるところなのだらうが、時々、いや年中鉢植ゑの水を涸らして(今思へば虐待と同じやうなものか)ひからびてから慌てて水をやつてゐるやうな育て方だつたので、つるはほとんど伸びず、夏も終はらんとするころ、なんとこの朝顔は一輪の花を咲かせた。
 背丈10センチぐらいだつたらうか?本来の朝顔の姿ではなかつたが、花は立派であつた。これは朝顔盆栽みたいなものか?
 本当にひどいことをしたと思ふが、それでも花を咲かせた朝顔には驚いた。凄いと思つた。植物って強いんだな〜。と勝手に思つた。
 あまり反省はしなかつた様だ。

 全く別のネタを考えてゐたのだが、つい思ひ出して書いてしまつた。
 けふは花の写真は撮らうと思つた時に撮らないと季節はどんどん過ぎてしまうといふやうなことが書きたかつた。
 世田谷線の山下と松原の間山下寄りに一本細くすらりとのびた茎に紫陽花のやうな丸い花の固まりをぽつりをつけた花があつたのだけど、もうないだらう。


 これは5月に撮つたのだが、つい最近現像した。
 こんなに小さい花を撮りたいなら、やはり接写レンズは必要だ。
 ホントに小さいんだ。凄い可愛いんだ。
 写真の左下あたりのゴショゴショとした茂み(!?)がさうなんだけど、解る筈もない。


 これ別アングル。70センチまでがんばつて近づいて、写真を強引に大きくしても、こんな感じ。なんといふ花かしら?花の形、色はツユクサに似てゐる。
 でも、無精なので、接写レンズ持つて取り直しに行けないうちに、もう咲き終はつてゐるだらう。
 つ〜か、踏みつぶされてゐるかも知れないし。


 このガードレールの真下に咲いた奴は踏みつぶされないかも知れないが。


 こんなに小さいのにちやんと花なんだと言ひたかつたのだが、ちよいと説得力に欠けた。