銀河ヒッチハイクガイド2006年07月23日 21時25分59秒

 遅ればせながら、小説読んだ。
 これはこれで面白かつたが、映画が大変良く出来てゐたなと思ふ。
 そもそもラジオドラマだつたといふのが、驚きだが、確かに、語り口が饒舌でなるほどなと思ふ。まあ、英語のラジオを聞いてもちんぷんかんぷんだし、翻訳ラジオドラマを聞いても、なかなかむづかしいと思ふ。そもそも外国のジョークはわからなかつたりする。でも、小説はかなり解りやすかつた(映画を先に見てよかつた)と思ふ。
 キャラクターの性格づけも少しづつ違つてゐて、映画ならでは、小説ならではの感じになつてゐると思ふ。
 大統領の位置づけがかなり違ふかな。このまま映画にしたらかなり嫌な感じになつたかも知れないと思ふ。キャラクター的には好意をもつて書いてゐると思ふが、そもそも、世の偉い人に対する皮肉が辛辣だ。
 もう図書館に返してしまつたので、正確に再現することが出来ないが、大統領の紹介部分に<『感動した』しか言へないアホ>みたいな模写があつて、同感してしまつた。もしかしたら、もう少し違ふ内容だつたかもしれないが、さう読み取れた!?しかし、小説は1979年、ラジオドラマはそれよりも前なのだから、世の偉い人たちといふのは‥‥‥‥。

 とにかく、この作品が気に入つてしまつたので、BBCで放映したといふテレビシリーズのDVDまで借りてきて見てしまつた。2本セットでまづは1本目だけだが。
 1981年の作品らしい。
 当時としてはよく作つてある方なんだらうか?
 日本だとどんなドラマがあつたかしら?
 なんとなくNHKの少年少女SFシリーズみたいな印象があつた。内容的に子供向けかどうか疑問はあらうが。
 20数年後に作られた映画を見た後ではさすがに辛い。今度は小説を読んでたからよかつたといふ感じか。
 でも、まあ、続きも見やうと思ふ。
 それから小説には『宇宙の果てのレストラン』といふ続編もあるやうなので、それも読まうと思ふ。(翻訳されてゐるのはこの2冊?)