ジャケ買ひ22006年09月05日 22時57分44秒

 CDのジャケ買ひ(じゃけがい)について続編を送ります。
 もう随分前のことで、いつのことかは忘れましたが、吉祥寺の新星堂で買ひました。
 これです。


 本物の竹です。
 店頭では、ビニールカバーに入つてましたが。
 なんぢやこれは?
 と、とにかく買ひました。値段は普通だつたと思ひます。
 ジャケ買ひの基本はやはり、美男美女が映つてゐるとか、写真の雰囲気がいい、イラストが綺麗、個性的などだと思ひます。このあいだ紹介したもののやうにオマケ付きといふのは厳格な意味ではジャケ買ひとは、言へないかも知れませぬ。でも、これは、ジャケ買ひでせう。
 木枠がスライドして開きます。


 小誌も入つておりますし、見ての通り『竹』と日本語(漢字)で堂々と書いてありますが、中身は英語とフランス語で、よくわかりません。

 そもそもはフランス製なんでせうか?
 COMPOSÉ ET INTERPRÉTÉ PAR PIERRE ESTEVE と、書いてあります。
 ピエールエスティヴさんですかね?


 全開するとまあ、こんな。
 内容はつまり、竹製の楽器を駆使して(!?)、イメージミュージックを作りました。といふ感じでせうか。
 『竹』と漢字で書いてゐるくらいで、代表的なものは尺八ですかね〜?
 それから、名前は解りませんが、ポコポコ叩くパーカッションのたぐい。あと、アンデスのケーナ?など、あれこれあると思ふのですが、あくまでも、コンポーザーのピエールさんのイメージサウンドなので、細かいことはわかりません。鳥の声が入つた曲もあり、竹林といふよりも、普通に森林、ジャングルなどを連想したりします。


 木枠はそれなりにしつかり作つてありますが、CDの丸穴部を固定するための「ポッチ」は、接着が悪く実は取れてます。撮影のために中央に置きました。
 撮影が雑でちよいと見にくいですが、背中には BAMBOO とたてに凹みがあります。
 実は実は、CDと小誌は普通のケースに移してあり、この元ケースは撮影のために、しまい込んであつたものを引つ張りだしてきました。つまりCD棚には一緒に並ばないので厄介な奴です。
 肝心の曲たちですが、概ね退屈です。それ風(?)の喫茶店でも作つて店内に流すといふ用途が一番いいかも知れません。
 それでも、当時、あまり大量買ひをしなかつたころなので、なんども一生懸命(折角買つたのだから好きになるのだ!といふ義務感?)聞きました。
 とはいへ何かしながら聞くので、それぞれの曲の判別をなかなか出来ず。(だいたい同じに聞こえる)困りましたが、1曲だけ非常にメロディアスな作品があり、好きになりました。
 全11曲中、ラストのナンバーで『 Flowering Mystery 』といふ曲です。
 それ以降は、その曲だけ聞くことが多くなりました。
 やつとたどり着いた「けだるさ」「開放感」「哀愁」みたいなものを感じる曲です。


 まあ、そんな『竹』な奴。