井上尭之コンサート ― 2006年09月21日 22時34分17秒

家から徒歩2分、いや1分かな〜?
ともかく直線距離100メートルぐらいのところに「こもれびホール」といふ文化的施設がある。メインホールは662席。今時の映画館だと600席あればそこそこでかいと言へる。ミニシアター系だと200席あれば広いぢやんと思つてしまうので、それにくらべると3倍の規模を持つ大会場だ。
ここのプログラムはローカルあり、そこそこメジャーあり(ベンチャーズも南こうせつも来た!?)ジャズ、和太鼓(瑞宝太鼓といふのを見たことがある)子供ミュージカルなどなど多岐にわたる。
しかし、滅多にいかない。
こんなにそばにあつて便利なのに何故かといふと、こんなにそばにあるのだから、当日ふらりと行つて入りたいのだが、そこそこ有名人が来るとなるとチケットを予約しないとすぐに売り切れる。ぼくは予約が嫌ひなのだ。ましてやこんなにそばにあるのに(愚かな地元意識だが)なんで好きに入れないのよ(!?)と思つてしまうからだ。
そもそも予定をたてるのが苦手だから、その日に何があるかわからない。ついつい面倒くさくなつてしまうのだ。数年前、こもれびホールではないが、フィリップグラスがフイルムライブ(コヤニスカッティとポワカッツィ)をやると知つた時、それはもう行きたい気分満載だつたのだが、ぐずぐずしてゐるうちに逃した)
だけど、今回は偶然新聞のチラシで目についた井上尭之のコンサート。ミッキー吉野さんも来るといふ(バックバンド!?)ので、勝手に縁を感じておかぴに頼みチケットを買つた。新聞屋さんが販売してたのだ。
さて、当日。入り具合は七割ぐらいかな〜?ぼくとおかぴはU列(後ろの方)で、横ががらんと空いたままだつた。(行つてないけど南こうせつは多分満員だつたと思ふ)
でも、本人は「こんなに来てくれてうれしい」と言つてゐた。(本心だと思ふ)自分の位置づけを凄く微妙だと思つてゐるらしい。
内容は「井上尭之の過去現在未来」といふコンセプトといふことで、エレキ。アコースティック。新曲。と、3つのコーナーに分かれてゐて、時々腕時計で時間を確認しながら(誠実さを感じる展開で)いい気分になつた。
正直にいふと、最初はやや不安定でどうなることかと心配した。
こもれびホールはエレキ向きではないのか?(ベンチャーズも来たのに!)ロック系には天井が高すぎるのではないかと感じた。ドラムが「カツカツ」と響き、心地よさがない。どうもギターのチューニングが気になる(これはホールに関係ないか)どこか散漫な印象で「傷だらけの天使のテーマ」やら、同じく挿入歌など次々に演奏。懐かしのメロディーとしては、楽しめるけど‥‥‥。といふ印象だつた。(井上尭之がこんなにたくさん歌を歌ふとは思つてゐなかつた。その歌声もやや苦しげに始まつた)
しかし、だんだん熟れてきて、歌声もわびさびが利いてくる。だんだん楽しくなつてきて、2つ目のコーナーアコースティック。最近、2本のギターデュオや、バイオリンとのセッションをやつてゐるさうだ。これが、なかなかに心地よかつた。生涯エレキサウンドのはずだつたが、歳に合はせて新開拓したさうだ。そして、最後に再びエレキグループ(キーボードはミッキー吉野)が参上して、歌ひまくり(ボーカリストとしての認識がなかつたから、そのパワフルさに驚く)「未来」として新曲を披露した。この新曲が「命の花」を咲かせましょう!といふ歌で、意表をつくほどに軽快に朗らかな歌だつたので、ほのぼのとしてしまつた。
そして、アンコールで「太陽にほえろ」など演奏して、オールドファンを納得させて、にぎやかでもあり落ち着いたコンサートが終はる。
なんかよかつたな。と思へるコンサートだつた。
ただ、ほんの少しだけ残念だつたのは、2つ目のコーナーで、元々ギターデュオ用だつた「レクイエム」をバイオリンを交えて演奏するときに、その説明の中「昔作つた『青春の蹉跌』のテーマはレクイエムのつもりで作つた」と、曲タイトルが本人の口から出たにも関はらず、結局演奏されることはなかつたことだ。
期待はしてゐなかつたが、何を隠さうぼくが井上尭之曲の中で一番好きな曲は『青春の蹉跌のテーマ』なのだ。ラストシーンに延々ゆつくりと流れるこの曲を名曲と言はずして何といふ。これが、どういふわけかなかなか聞くことが出来ない!同じ映画の中の別曲は邦画寄せ集めCDに収録されてゐたりするのに、このテーマはないのだ!何故?
知る限り20数年前(「レコード」の時代)に、日本映画全集みたいなアルバムに収録されてゐたのが最後ではなからうか。これには「御用牙」や「股旅」なども収録されてゐた。ぼくはその当時の同僚にカセット録音してもらつて、よく聞いた。ので、そんなカセットの運命はの〜びのびのへ〜ろへろである。
でも。、世間で井上尭之といへば「傷だらけの天使」「前略おふくろさん」「太陽にほえろ」である。もちろんそれらが悪いとは言はない。前二つは大好きだ。(「前略おふくろさん」はカセットアルバムをもつてる!)『青春の蹉跌』のしかも「テーマ」だけが忘れられてゐる気がしてならない。
ま、早い話が聞きたいんである。
それで、本人の口から題名が出たので、少し期待してしまつたのに、演奏されなかつたのが残念なのです。(タイトルを言つてくれただけでうれしかつたのも事実!)
とまあ、でもなんかよかつたのです。
ホールを出て、他のお客さんと全く反対の方向へ歩いて行く謎の夫婦。
だつて裏から帰つた方が近いんだもん。
ともかく直線距離100メートルぐらいのところに「こもれびホール」といふ文化的施設がある。メインホールは662席。今時の映画館だと600席あればそこそこでかいと言へる。ミニシアター系だと200席あれば広いぢやんと思つてしまうので、それにくらべると3倍の規模を持つ大会場だ。
ここのプログラムはローカルあり、そこそこメジャーあり(ベンチャーズも南こうせつも来た!?)ジャズ、和太鼓(瑞宝太鼓といふのを見たことがある)子供ミュージカルなどなど多岐にわたる。
しかし、滅多にいかない。
こんなにそばにあつて便利なのに何故かといふと、こんなにそばにあるのだから、当日ふらりと行つて入りたいのだが、そこそこ有名人が来るとなるとチケットを予約しないとすぐに売り切れる。ぼくは予約が嫌ひなのだ。ましてやこんなにそばにあるのに(愚かな地元意識だが)なんで好きに入れないのよ(!?)と思つてしまうからだ。
そもそも予定をたてるのが苦手だから、その日に何があるかわからない。ついつい面倒くさくなつてしまうのだ。数年前、こもれびホールではないが、フィリップグラスがフイルムライブ(コヤニスカッティとポワカッツィ)をやると知つた時、それはもう行きたい気分満載だつたのだが、ぐずぐずしてゐるうちに逃した)
だけど、今回は偶然新聞のチラシで目についた井上尭之のコンサート。ミッキー吉野さんも来るといふ(バックバンド!?)ので、勝手に縁を感じておかぴに頼みチケットを買つた。新聞屋さんが販売してたのだ。
さて、当日。入り具合は七割ぐらいかな〜?ぼくとおかぴはU列(後ろの方)で、横ががらんと空いたままだつた。(行つてないけど南こうせつは多分満員だつたと思ふ)
でも、本人は「こんなに来てくれてうれしい」と言つてゐた。(本心だと思ふ)自分の位置づけを凄く微妙だと思つてゐるらしい。
内容は「井上尭之の過去現在未来」といふコンセプトといふことで、エレキ。アコースティック。新曲。と、3つのコーナーに分かれてゐて、時々腕時計で時間を確認しながら(誠実さを感じる展開で)いい気分になつた。
正直にいふと、最初はやや不安定でどうなることかと心配した。
こもれびホールはエレキ向きではないのか?(ベンチャーズも来たのに!)ロック系には天井が高すぎるのではないかと感じた。ドラムが「カツカツ」と響き、心地よさがない。どうもギターのチューニングが気になる(これはホールに関係ないか)どこか散漫な印象で「傷だらけの天使のテーマ」やら、同じく挿入歌など次々に演奏。懐かしのメロディーとしては、楽しめるけど‥‥‥。といふ印象だつた。(井上尭之がこんなにたくさん歌を歌ふとは思つてゐなかつた。その歌声もやや苦しげに始まつた)
しかし、だんだん熟れてきて、歌声もわびさびが利いてくる。だんだん楽しくなつてきて、2つ目のコーナーアコースティック。最近、2本のギターデュオや、バイオリンとのセッションをやつてゐるさうだ。これが、なかなかに心地よかつた。生涯エレキサウンドのはずだつたが、歳に合はせて新開拓したさうだ。そして、最後に再びエレキグループ(キーボードはミッキー吉野)が参上して、歌ひまくり(ボーカリストとしての認識がなかつたから、そのパワフルさに驚く)「未来」として新曲を披露した。この新曲が「命の花」を咲かせましょう!といふ歌で、意表をつくほどに軽快に朗らかな歌だつたので、ほのぼのとしてしまつた。
そして、アンコールで「太陽にほえろ」など演奏して、オールドファンを納得させて、にぎやかでもあり落ち着いたコンサートが終はる。
なんかよかつたな。と思へるコンサートだつた。
ただ、ほんの少しだけ残念だつたのは、2つ目のコーナーで、元々ギターデュオ用だつた「レクイエム」をバイオリンを交えて演奏するときに、その説明の中「昔作つた『青春の蹉跌』のテーマはレクイエムのつもりで作つた」と、曲タイトルが本人の口から出たにも関はらず、結局演奏されることはなかつたことだ。
期待はしてゐなかつたが、何を隠さうぼくが井上尭之曲の中で一番好きな曲は『青春の蹉跌のテーマ』なのだ。ラストシーンに延々ゆつくりと流れるこの曲を名曲と言はずして何といふ。これが、どういふわけかなかなか聞くことが出来ない!同じ映画の中の別曲は邦画寄せ集めCDに収録されてゐたりするのに、このテーマはないのだ!何故?
知る限り20数年前(「レコード」の時代)に、日本映画全集みたいなアルバムに収録されてゐたのが最後ではなからうか。これには「御用牙」や「股旅」なども収録されてゐた。ぼくはその当時の同僚にカセット録音してもらつて、よく聞いた。ので、そんなカセットの運命はの〜びのびのへ〜ろへろである。
でも。、世間で井上尭之といへば「傷だらけの天使」「前略おふくろさん」「太陽にほえろ」である。もちろんそれらが悪いとは言はない。前二つは大好きだ。(「前略おふくろさん」はカセットアルバムをもつてる!)『青春の蹉跌』のしかも「テーマ」だけが忘れられてゐる気がしてならない。
ま、早い話が聞きたいんである。
それで、本人の口から題名が出たので、少し期待してしまつたのに、演奏されなかつたのが残念なのです。(タイトルを言つてくれただけでうれしかつたのも事実!)
とまあ、でもなんかよかつたのです。
ホールを出て、他のお客さんと全く反対の方向へ歩いて行く謎の夫婦。
だつて裏から帰つた方が近いんだもん。
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