バブル以前 ― 2007年03月10日 23時27分20秒
バブルって、本当は反省のことばぢやないんですかね〜?
それとも、なんかこう泥棒映画とか、黄金探し映画のラストみたいな気分なのかな?
<説明>
昔はだいたいこの手の映画は最後に失敗するのがほとんど決まりみたいなもんだった。中には例外もあるが、空しく川に流れたり、海に沈んだりと、切なさをともなひながら、後ろ姿で去つて行つたものだ‥‥。
と、まあ、そのつもりもないのに、社会派で始めてみましたが、バブルについてなんかどうでもいい話です。
そもそも世間は好景気でもアニメーション業界の底辺で走り回つてたぼくらには何の関係もありませんでしたからね〜。
ここで一句
楽にならざりジッとセル見る
<説明>
セルとはセルロイド。昔のアニメーションは透明のセルロイドに色を塗り重ねて撮影した。
って、まあ、さらにどうでもよくて、
なんでこんなタイトルにしたかと言ふと
これはおそらく1975年。
日本経済はバブル以前の安定期で、すこぶる平和だつた。
少なくともこの年二十歳になるぼくなんか、平和つて何?
といふぐらいどうでもいい奴だつた。

これは、小田急線は確か鶴川駅、徒歩20分ぐらい?
建築途中といふか、放置されたマンションがあつた。
地元では『おばけマンション』と呼ばれてゐた。
と思ふ。
少なくとも近辺に住んでゐた友人はさう言つてゐた。
見て判る通り、かなり風通しの良い建築物だ。

撮つたのはリバーサル(サクラです!)なんだけど、保存悪いし、真ん中の白いところは完全に乳剤が剥がれてゐるのね。(まあ、見りゃ判るけど)
<説明>
乳剤とは‥‥調べて。
この写真は、上の写真の向かつて右側の屋上から撮つたものだね。
まあ、つまり、出入り自由だつたのね。
多分‥‥。
実はそこんとこスッポリ記憶が抜けてるんだけど、囲いも立ち入り禁止の札も無かつたと思ふんだよな〜。
おおらかといふか、もしも事故が起きたら誰が責任を取るとか、考えなかつたのか?
といふか、こんなところに勝手に入つて怪我したら間違ひなく自分のせいだと思つてた時代なんだと思ふ。
階段なんかかなりスリリングだし、屋上もさることながら、部屋に天井はあるけれど、壁がなくて直接外といふのは結構怖楽しい(こわたのしい)です。

5階建てぐらいの団地ならこんな風に見下ろしちゃうし。

これ、すぐそばに木があつてガードレールのない道路みたいなんだけど、踏み外したらもちろん下まで落ちます。
でも、なんか残念なのは、この頃のぼくはのほほのほ〜〜〜〜んて、ロケハン気分なんかないから、内部の写真が一枚もないのね。
なんて気が利かなかつたんだろね〜。
壁のない階段の写真ぐらい撮つとけよ!って、昔の自分に言つてみたりして。
て、まあ、ね〜。なんでこんなタイトルにしたかといふと、バブル崩壊後、こんな建物はそこかしこにあつたのかもしれないけど、バブル以前にもちやんとあつた。
と、言ひたいのね。
ま、意味ないけど。
ちなみにこの頃の小田急線ロマンスカーはこんなです。

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