天空の草原のナンサ2007年03月15日 21時30分28秒

 見逃してた映画をDVDで見ました。
 これ、モンゴルの映画だと思つてゐたら、ドイツ映画なのね。
 監督はウランバートル出身の女性なんだけど、ヨーロッパで映画の勉強をしたらしい。その他スタッフがドイツの人たちなのですね。
 まあ、だけど、モンゴルの都会出身の人が作つた遊牧民の映画です。
 例によつて一言でいふと、素晴らしい。
 ストーリーもありますが極めてシンプル。
 なによりも映像と、時間に引き込まれます。
 どうやら、我が家の猫もかなり夢中になつて見てゐたらしい。「自然もの」特に鳥などが出てくるとテレビに見入るらしいのですが、劇映画に見入るのは珍しいらしい。
 それほど、画面に力があつたつてことではないでせうか。
 犬が、テーマの一部として描かれとりますが、以前モンゴル映画では『ステイトオブドッグス』といふのを見ました。「人間になりたくなかった犬の話」(!?)なんですけど、モンゴルでは、犬は死ぬと人間になるといふ言ひ伝へがあるらしいのですね。「ステイトオブ‥‥」は結構観念的なところがあつて、睡魔にも襲はれましたが、印象的な作品ではあります。ラストに延々と続く『曲技娘の独演と語り(ナレーション)』(!?)←こればっかですが、は、映画鑑賞といふよりも体験として残つております。
 ま、それはともかく「天空の‥‥」でも、冒頭に死んだ犬を埋めるシーンがあつて、どうやら尻尾を切つて枕にしてゐるらしい(セリフでさう言つてゐる)その方が人間になりやすいのだと。
 ただ、こちらの映画では犬から人間限定ではなく、広く輪廻転生が語られます。「ステイト‥‥」がその一部を強調したのか、「天空‥‥」が、テーマ的に広げたかつたのかはわかりません。朝青龍に聞けばわかるのでせうか?
 とにかく文化つてなんだろな〜と感じさせる必見の逸品であります。

P.S.1
 このツォーホルと名付けられる犬の寝方(寝相)が、なんといふか、でれんと足を投げ出して横倒れの姿勢で、最初死んでるのかと思ひましたぜ。

P.S.2
 いや、それから、何と言つてもパオ(ゲル)の構造が、かな〜りくわしく見られるところが、おお〜〜〜!といふ感じです。
 と、なんのことか判らないでせうが。
 今、もうすぐ終はる作品でね。パオが、たくさんでてくるのよ。
 いや〜。もつと早く見たかつたぜ。ぜ、ぜ、ぜ!
 解体シーン(放牧民は、分解して移動して、また組み立てるのね。つまり家ごといつも引つ越すといふことです。きわめて効率の良いキットだと思ふ)が、克明に描かれててさ、アングルも豊富。これ見よがしなぐらいです。
 しかし、おそらく2000年を越すぐらい、基本的に変はらない構造だと思ふんだよね。多分入り口が現代風の扉なのか、のれん式なのか違ふ程度ではないだらうか。凄いな〜といふ言葉しかでない。

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