ハイク&ツール52007年04月25日 21時23分48秒

 さて、百尺観音を見上げたまま、自然を左の方へズラしてゆくと、わざとらしい出つ張りが見える。
 前回の横長の写真にも映つてゐるが、ちよつと目立つやうに濃くしてみたけど。


 ここが『地獄のぞき』だ。
 といふことはぼくたちは今、地獄にゐるのね。
 なんて、真の地獄はまだまだ先にあることも予期せず、気楽に言つたりする。
 それにしても、この切り立ち具合が、気になるであらう。
 といふか、まづ書いておくべきだつたか。


 この山の肌はこんなのばかりだ。
 これは、百尺観音のために削り取つたわけではなく、石材のためだ。


 材質(!?)がよいので、江戸時代からバリバリ切り取られたさうな。
 それで、ザクザクな風貌になつたので、鋸(のこぎり)山になつたんだと。
 その前はなんと呼ばれてゐたのだろ?
 名前はなかつたのか?
 なんとも不憫な‥‥。
 撮らなかつたのだけど、ロープーウェイで向かう山頂駅の前面が、真つ平らな崖といふか、壁のやうで、いささか異様な光景だつた。
 ここは石の山なのか?
 地獄のぞきの手前にはこんな。

ベンチサイズの石舞台古墳(!?)の群れ。
ベンチでなければなんなんだらう?

 そして、これが『地獄のぞき』の横顔。


 この欄干はサビサビのグラグラです。
 上から3番目の右側の写真は、反対側から見た所。

このラフな感じが『のぞき』の上がり口。
登りにくいし、降りにくい。
結構、試される感じです。

 見下ろしてみる。


 左の切り立ちが百尺観音の右肩側。
 手前が『地獄のぞき』の足元で、上側が、切り残された岩(上から2番目の写真の岩)

 次の2枚も、切り残された岩の別角度。



 これにも『切り残され岩』と『地獄のぞき(右ほほ)』が映つてる。
 パノラマ風に撮つた記憶がないけれど、なんとなくつながつて見えるので、つなげて見た。(本当につながつてゐるかどうかは責任持てない)
 そして、すぐそばにもうひとつ『見張り台』がある。

 そう。

 ここは‥‥、山頂展望台といふことになつてゐるけれど、本当は『見張り台』なんだと思ふ。


 『地獄のぞき』より、親切な作り。

右下側に降りて行くと、
‥‥トイレ完備。

今は使へない。
‥‥と思ふ。

‥‥‥‥
しかし、このトイレの行く先は?



 ここは山頂駅よりも遥かに眺めがいい。

 標高は330メートル弱。麓からもほぼ山頂が見える(石切のせいかもしれないが)こじんまりした山だと思ふけど、石材が利用されたり、重要な見張り場所であつたり、とても、奥深いと思ふ。

 そして、鋸山=日本寺は、これまた、見所満載で、とても日帰りハイク&ツールではすべて見ることは出来ないといふか、絶対に地獄を見ることになる。
 と、そこまでは予期した‥‥。

 でも、やはり、大仏は見るでしょ!
 よし、ぢやあ、次は大仏ね。
 てな、もんで、向かつたのだ。

 つづく。