二子玉川32007年05月13日 20時06分44秒

 さて、ロケの目的に沿ひ見て回るのがロケハンだが、どうせここまで、来たのなら立ち寄りたい場所があつた。
 それが、あつたからロケの候補地に挙げたのかも知れない。
 しかし、立ち寄つたところで、そこには何もないこともわかつてゐた。

 ところで、けふの話は当てずつぽうだ。かなりの割合で裏付けもなにもない。
 いや、かなりの割合どころではない。すべてだ。
 よく調べればわかることだらうが、例によつて手間を惜しむ阿弥音の護美箱だ。


 だから『多分』と言つてをく。立ち寄りたかつた場所はここだ。
 まさしく『立ち寄る』にふさわしい何もないがらんとした場所。
 バスも立ち寄つてる。
 ここはバスターミナルですらないのだ。
 ターミナルは徒歩1分の駅前にある。
 ここは何かと言つたらば、懐かしの二子玉川園の入り口だ。
 多分そうだ。そうに違ひない。
 ぼくは小学生の頃、玉電といふ路面電車(現在、三軒茶屋と下高井戸を結ぶ世田谷線が残つてゐる)の走る、さう、渋谷と二子玉川の中間付近に住んでゐたのだ。
 渋谷を通り越した都心に後楽園遊園地があることは知つてゐたと思ふが、ぼくにとつての遊園地は何よりも二子玉川園だ。

 これが多分入場口だ。
 多分多分でうるさいからこの先は多分を省略する。
 二子玉川園がいつ閉鎖されたのかぼくは知らない。
 さつきから玉川園が多摩川園と変換されて困る。それほど昔のことなんだと思ふ。
 ところで、このいかにも<入り口>らしい<入り口>は、当時のものではない。これは、多分(あ、またつけてしまつた)跡地に作られた施設のものだ。
 看板を見ると『にこたまペットパラダイス2006年1月8日閉園』と書いてある。開園がいつだか知らないが、これも昨年終はつたのだ。
 なんだか寂しい。
 ここはそんな土地になつてしまつたのか?

 しかし、どうせ閉園してゐるのなら中を散策してみたいなといふ欲求にかられる。
 だけど、このいかにもデザイン的な柱には<この先通り抜け出来ません>と書いてあるし、そもそも、これだけ厳重に閉め切つてあれば誰も入らない。
 二子玉川園当時の入り口がどんな形をしてゐたかなんて覚えてゐないけれど、この先すぐに『ローズガーデン』と呼ばれる、子供には対して面白く無い場所があつた筈だ。
 そして、隣の切り返しの写真の左側に駐車場があるのだが、そこが『二子劇場』のあつた場所だと思ふ。
 映画館だ。
 ここで、ぼくは小学一年生のときに『豚と軍艦』を見たといふわけだ。
 きつとさうだ。
 これに関しては以前書いたと思ふので省略するが、『ガメラ』と洋物の『地球の危機』といふ2本立てを見たのも覚えてゐる。
 と、ここで、気づくことがある。そうか、今、ここには映画館がないんだ‥‥。
 だからどうといふことではないけれど、思はず郷愁してしまつた。
 そんなわけで‥‥。
 ここ二子玉川は、面白い。
 高島屋側のなんとも<静かな活気>に溢れた平和空間があり、古い都会の切なさを感じさせるがあり、河原へ行けば所狭しとみんな大騒ぎしてゐる。
 一体何年ぶりか見当もつかないが、来てよかつたと思ふ。

 ところで、はばら様。<円谷怪獣ランド>ですか。
 いつ頃なんだらう‥‥。
 残念ながら記憶にありません。でも、ぼくはね。
 小学生のとき、二子玉川園で『マグマ大使』の怪獣は見たんですよ!
 あれはピープロ作品ですね。緑色の恐竜タイプの奴です。名前は覚えてませんが‥‥。
 今思へば小さな遊園地だつたと思ひますが、なんでも入つてた凝縮空間だつたと思ひます。