ストップウォッチ4 ― 2008年03月26日 10時28分04秒
と、やうやく目的地へたどり着いた!?
これは、HEUER(ホイヤーと読むらしい)といふスイスのメーカーさんのストップウォッチだ。現在HEUERは、どこぞの会社に吸収合併されてゐるらしく『なんたらホイヤー』だか『ホイヤーなんたら』に名前が変はつてゐるらしい。インターネットで調べればすぐにわかるので、興味のある人はみるといい。(……って、ここに書けよと思ふが……)
このHEUER(エッチイーユーイーアール)といふ表記には、愛着がある。読み方を知つたのは、つい最近な訳だが、仕事で初めて使つたストップウォッチがこのメーカーのものなのだ。
もう20年以上も前の事だ、当時小さなスタジオにゐたのだが、持ち主不明のストップウォッチが常時置いてあつた。やがて、そのスタジオは閉鎖することになり、行き場の無い可哀想なストップウォッチを彼が保護したのだ。(それはネコババと言はんか!?)
それは、この写真のタイプとは違ふ、全体が円形ではなく下部、丁度ひもの継ぎ目の間が逆の弧になつてゐるものだつた。確か3つボタンではなく2つだつたやうな気がする。
それが、信じられないくらいに軽く、中身がないんではないかと思ふぐらいだつた。手触りといい夜店で売つてゐるおもちゃの時計かいな?と思ふぐらいの感触だつたが、正確に動いたし(確かスイス製の表記もあつたやうな気がする)これは、優れものなんだらうなと使用させていただいた。
その後、それは大したメーカーでお高いものだと認識するやうになつたが、お目にかかる事は無く実際どのくらいの値打ちの物なのかは判らずじまいだ。そして、そのお宝(!?)は、ゼンマイが壊れ、その役目を終へた。
そして、短いデジタル表示1つボタンのストップウォッチの時代を過ぎ、最初に紹介した針式のストップウォッチの時代に入る。
さて、では、この写真のものは?
買つたんである。
使ひ慣れたSEIKOクォーツの不調で『新しいもの欲しい熱』が上がつてしまい、いろいろと調べてゐて見つけてしまつた訳である。1970年代のデッドストック品といふことだ。
エコスカーズ(http://www.ecossecars.com/top.html)といふ、英国旧車専門店のサイトで見つけた。デッドストックといふ言葉と、限定10個(倉庫眠り品だから、数に限りがあるのは当たり前)に動揺して買つてしまつた。
もちろん『憧れ!』のHEUERだつたから、衝動も仕方が無い。
おもちゃ(!?)とはさういふもんだ……。
これも、ゼンマイの寿命でさよならなのかな……なんて思ひつつ、チチチチチといふ作動音がたまらないぜ!これだよこれ!これぞストップウォッチ!なんて、喜んでゐるが、これが、愛着とは裏腹に使ひにくい……。
ははは、そんなものさ。
スイッチが固い。握り心地が悪い。妙にでかい。
彼は手が小さいので、いちゃもんかもしれないが、SEIKOと比べてみると明らかにでかい。厚みもある。
昔使つてゐたタイプとはエラく違ふ。(記憶の曖昧さもあらうが、張りぼてのやうに軽かつたのは確かなので、重さの感触は明らかに違ふ)
とまあ、なんだけど。
彼は満足してゐる。
ところで、同じ3つボタンでも、ものによつてその役割が違ふのが厄介だな。
上の写真の2つを比べても、HEUERは、12時がスタート、10時側がストップ、2時側がリセットだ。(スタートが緑、ストップが赤く色分けしてあるところが、可愛いぜ!)一方SEIKOは、12時はリセット、スタートとストップ両方を2時側、10時側はスプリット(ラップタイプをトータルと同時に計れる)だ。これは、機能の差で仕方がないことでもあるが、同じSEIKOでも、ストップウォッチ3で紹介した奴は、10時側がスプリットとリセットになつてゐて、12時は純粋に「0」合はせ用で、通常は使用しない。こんな風に種類の違ふ物を使ふとなると、それはもう新しいものは使ひづらくても仕方がないわな。
だから、慣れるしか無いのだ!
と、決意表明しつつ、SEIKOが修理から返つてきたら、HEUERは飾り物になるのかな……なんて事も思ふ彼だつた。
ところで、ところで、すでに不穏の兆しはあつて、このHEUERは30秒計であつて、中の小さな丸は分計で一周15分。
前に説明したやうにアニメーションでは、10秒以下のしかも3秒前後の使用が多いので、10時側、主に12時から3時の間に針が止まる事が多い。このストップウォッチのリセットは、15秒(6時位置)までに止まると半時計回り、それ以降12時までに止まると時計回りで針が戻る。
気持ちよくピッと戻るのが、ゼンマイ式の特徴だが、4〜5秒の使用だと、ピッ!と1秒ぐらいのところで、止まつてしまうことがある。つまり戻り切らないわけだ。「おお!」とか焦つてリセットボタンを押し直すと戻り切るのだが、これが、不安である。
多分ストップウォッチだつて、そこそこ時を刻んでから家に返りたいのだらうなと思ふ。17〜8秒あたりで止まつてリセットされる時なんて、そりゃあもう水を得た魚のやうに生き生きとシュピンッ!と戻るもんな。うれしさうといふか「ホラッ!凄いでしょ!」と言つてゐるみたいだ。
まあ、今描いているコンテは、短いカットも多いが長いのも多い。長尺なんでね。そうすると、シュピンッシュピンッ!と、いい感じなんだが、33秒とか折り返して結局すぐそばで止まつたりすると空しかつたりもする。
以上、ストップウォッチとの遊びの時間でした……?
これは、HEUER(ホイヤーと読むらしい)といふスイスのメーカーさんのストップウォッチだ。現在HEUERは、どこぞの会社に吸収合併されてゐるらしく『なんたらホイヤー』だか『ホイヤーなんたら』に名前が変はつてゐるらしい。インターネットで調べればすぐにわかるので、興味のある人はみるといい。(……って、ここに書けよと思ふが……)
このHEUER(エッチイーユーイーアール)といふ表記には、愛着がある。読み方を知つたのは、つい最近な訳だが、仕事で初めて使つたストップウォッチがこのメーカーのものなのだ。
もう20年以上も前の事だ、当時小さなスタジオにゐたのだが、持ち主不明のストップウォッチが常時置いてあつた。やがて、そのスタジオは閉鎖することになり、行き場の無い可哀想なストップウォッチを彼が保護したのだ。(それはネコババと言はんか!?)
それは、この写真のタイプとは違ふ、全体が円形ではなく下部、丁度ひもの継ぎ目の間が逆の弧になつてゐるものだつた。確か3つボタンではなく2つだつたやうな気がする。
それが、信じられないくらいに軽く、中身がないんではないかと思ふぐらいだつた。手触りといい夜店で売つてゐるおもちゃの時計かいな?と思ふぐらいの感触だつたが、正確に動いたし(確かスイス製の表記もあつたやうな気がする)これは、優れものなんだらうなと使用させていただいた。
その後、それは大したメーカーでお高いものだと認識するやうになつたが、お目にかかる事は無く実際どのくらいの値打ちの物なのかは判らずじまいだ。そして、そのお宝(!?)は、ゼンマイが壊れ、その役目を終へた。
そして、短いデジタル表示1つボタンのストップウォッチの時代を過ぎ、最初に紹介した針式のストップウォッチの時代に入る。
さて、では、この写真のものは?
買つたんである。
使ひ慣れたSEIKOクォーツの不調で『新しいもの欲しい熱』が上がつてしまい、いろいろと調べてゐて見つけてしまつた訳である。1970年代のデッドストック品といふことだ。
エコスカーズ(http://www.ecossecars.com/top.html)といふ、英国旧車専門店のサイトで見つけた。デッドストックといふ言葉と、限定10個(倉庫眠り品だから、数に限りがあるのは当たり前)に動揺して買つてしまつた。
もちろん『憧れ!』のHEUERだつたから、衝動も仕方が無い。
おもちゃ(!?)とはさういふもんだ……。
これも、ゼンマイの寿命でさよならなのかな……なんて思ひつつ、チチチチチといふ作動音がたまらないぜ!これだよこれ!これぞストップウォッチ!なんて、喜んでゐるが、これが、愛着とは裏腹に使ひにくい……。
ははは、そんなものさ。
スイッチが固い。握り心地が悪い。妙にでかい。
彼は手が小さいので、いちゃもんかもしれないが、SEIKOと比べてみると明らかにでかい。厚みもある。
昔使つてゐたタイプとはエラく違ふ。(記憶の曖昧さもあらうが、張りぼてのやうに軽かつたのは確かなので、重さの感触は明らかに違ふ)
とまあ、なんだけど。
彼は満足してゐる。
ところで、同じ3つボタンでも、ものによつてその役割が違ふのが厄介だな。
上の写真の2つを比べても、HEUERは、12時がスタート、10時側がストップ、2時側がリセットだ。(スタートが緑、ストップが赤く色分けしてあるところが、可愛いぜ!)一方SEIKOは、12時はリセット、スタートとストップ両方を2時側、10時側はスプリット(ラップタイプをトータルと同時に計れる)だ。これは、機能の差で仕方がないことでもあるが、同じSEIKOでも、ストップウォッチ3で紹介した奴は、10時側がスプリットとリセットになつてゐて、12時は純粋に「0」合はせ用で、通常は使用しない。こんな風に種類の違ふ物を使ふとなると、それはもう新しいものは使ひづらくても仕方がないわな。
だから、慣れるしか無いのだ!
と、決意表明しつつ、SEIKOが修理から返つてきたら、HEUERは飾り物になるのかな……なんて事も思ふ彼だつた。
ところで、ところで、すでに不穏の兆しはあつて、このHEUERは30秒計であつて、中の小さな丸は分計で一周15分。
前に説明したやうにアニメーションでは、10秒以下のしかも3秒前後の使用が多いので、10時側、主に12時から3時の間に針が止まる事が多い。このストップウォッチのリセットは、15秒(6時位置)までに止まると半時計回り、それ以降12時までに止まると時計回りで針が戻る。
気持ちよくピッと戻るのが、ゼンマイ式の特徴だが、4〜5秒の使用だと、ピッ!と1秒ぐらいのところで、止まつてしまうことがある。つまり戻り切らないわけだ。「おお!」とか焦つてリセットボタンを押し直すと戻り切るのだが、これが、不安である。
多分ストップウォッチだつて、そこそこ時を刻んでから家に返りたいのだらうなと思ふ。17〜8秒あたりで止まつてリセットされる時なんて、そりゃあもう水を得た魚のやうに生き生きとシュピンッ!と戻るもんな。うれしさうといふか「ホラッ!凄いでしょ!」と言つてゐるみたいだ。
まあ、今描いているコンテは、短いカットも多いが長いのも多い。長尺なんでね。そうすると、シュピンッシュピンッ!と、いい感じなんだが、33秒とか折り返して結局すぐそばで止まつたりすると空しかつたりもする。
以上、ストップウォッチとの遊びの時間でした……?
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