ボンドナンバー2はオンリー1 ― 2008年03月29日 19時19分47秒

6人のボンドの続きである。
昨日、「ネバーセイネバーアゲイン」は本家ではないのだと話をしたときにふれたもう1本の部外作とは「(旧)カジノロワイヤル」(1967)だ。単に製作が違ふといふだけでなく、作品内容もメチャクチャ、ジョームズボンド像も壊しまくりの意図的番外編だ。であるにも関はらず、原作者のイメージにあるイギリス紳士に一番近いといはれてゐるデビッドニブンが、ジョームズボンドの一人(!?)として出てゐるところが、皮肉つぽい。
と、(旧)カジノロワイヤルは自ら選んだ番外であるからして、多いに誇らしいであらうが、系図のど真ん中にありながら、何故か、忘れられてゐる(あえてふれられる事の少ない?)が、二代目ボンド、ジョージレーゼンビーの第1作にして最終作の「女王陛下の007」だ。
何故、1本で終はつてしまつたのか?
何故、ママコ扱ひされてゐるのか!?
してゐるのは誰か?
それは、誰にもわからないが、今回WOWWOWの特集でちやんと6人のボンドに入つてゐたのだから正統と認められたわけで、めでたい限りだ。
なんでこんな勝手な思ひ込みをしてゐるかといふと、この作品は、彼の見た初めてのボンド映画だつたからそれなりに気にしてゐるのだ。それなりに……。
1969年の作品だが見たのは1971年3月16日。この日はなんでもいいからどうしても映画が見たい日だつたらしく、とにかく見たらしいのだ。何故「とにかく」と断言してゐるかといふと、見たのは新宿西口パレス、つまり2本立ての名画座なのだが、見たのは、この1本だけだからだ。もう1本が何だつたかは、忘却の彼方だ。
で、何故「なんでもいいから」と断言するかといふと、以前にも紹介した事のある見た映画の記録帳にかうあるからだ。
(以下、転載)
女王陛下の007
べつに期待せずに見にいった。まあまあ面白かった。確かにスピード感の点でいくと抜群といてよいだろう。見せ場は多かったような気がする。
(以上、転載)
素通り感たつぷりの文章である。
でも今回見直してみるとこれがなかなかに面白い。
面白いんだが、ジョージレーゼンビーのスカート姿はやはりつらい(スカートつてもちろん男子正装の_バグパイプの演奏者が着てゐる_奴なんだが)顔がゴツい系のその他大勢型使用なので、スカートが視線を全部もつていつてしまうのだ。残念だな〜。
ま、それはさてをき、この「女王陛下の……」といふ言ひ方なんだが、学の無い少年には困る言ひ回しだつたな。
多分この前の年ぐらいだと思ふが、漫画化された事で知ることが出来た「女王陛下のユリシーズ号」といふ超絶対面白い小説のタイトルに引き続き、2回目の出会ひだつたんだな。(一体どんな生活をしてゐたのか?)
女王陛下のユリシーズ号は、アリステアマクリーンの作品であまりにも面白いので、その後、別の作品を数冊(有名どころではナバロンの要塞)読んだが、どれも、密度の濃さと面白さのバランスが学の無い少年にはきつく、数冊で終はつた。しかし、女王陛下のユリシーズ号は燦然と輝いてます。
にも関はらず、解つてゐなかつたわけで、ユリシーズ号が女王陛下だと思つてたのだ………(!?)
つまり「の」の使ひ方が違ふわけで、警察官の○○さんとか、犬のおまわりさん(?)のやうな解釈だつたのね。
英語には女性格とかあるらしいから(今はジェンダー問題で変はつて来てゐるらしいが)船は女性なんだろうなと、勝手に解釈して(もちろん調べてない!)だからユリシーズ号は女王陛下なんだ!と決めてゐたのだ。
美少女戦士××!みたなもん!?
しかし、いまさら考えてみると、ユリシーズは男ではないのだらうか?船が女性格だつた(過去形)といふのがそもそも間違ひなんだらうか?と、悩んだりする。
と、いづれにせよ助詞の使用法を間違へてゐたことにかわりはなく、次に出会つた同じ言ひ回し「女王陛下の007」?
え?なに?
学が無くてもわかる。007はいくらなんでも男でしょ?
と、意味不明のままスカート姿のジョームズボンドが、敵のアジトの中をうろうろ歩き回り……。
誤解は混迷に入りつつ……。
その後、いつ、どこで、理解したのかは覚えてゐない。
昨日、「ネバーセイネバーアゲイン」は本家ではないのだと話をしたときにふれたもう1本の部外作とは「(旧)カジノロワイヤル」(1967)だ。単に製作が違ふといふだけでなく、作品内容もメチャクチャ、ジョームズボンド像も壊しまくりの意図的番外編だ。であるにも関はらず、原作者のイメージにあるイギリス紳士に一番近いといはれてゐるデビッドニブンが、ジョームズボンドの一人(!?)として出てゐるところが、皮肉つぽい。
と、(旧)カジノロワイヤルは自ら選んだ番外であるからして、多いに誇らしいであらうが、系図のど真ん中にありながら、何故か、忘れられてゐる(あえてふれられる事の少ない?)が、二代目ボンド、ジョージレーゼンビーの第1作にして最終作の「女王陛下の007」だ。
何故、1本で終はつてしまつたのか?
何故、ママコ扱ひされてゐるのか!?
してゐるのは誰か?
それは、誰にもわからないが、今回WOWWOWの特集でちやんと6人のボンドに入つてゐたのだから正統と認められたわけで、めでたい限りだ。
なんでこんな勝手な思ひ込みをしてゐるかといふと、この作品は、彼の見た初めてのボンド映画だつたからそれなりに気にしてゐるのだ。それなりに……。
1969年の作品だが見たのは1971年3月16日。この日はなんでもいいからどうしても映画が見たい日だつたらしく、とにかく見たらしいのだ。何故「とにかく」と断言してゐるかといふと、見たのは新宿西口パレス、つまり2本立ての名画座なのだが、見たのは、この1本だけだからだ。もう1本が何だつたかは、忘却の彼方だ。
で、何故「なんでもいいから」と断言するかといふと、以前にも紹介した事のある見た映画の記録帳にかうあるからだ。
(以下、転載)
女王陛下の007
べつに期待せずに見にいった。まあまあ面白かった。確かにスピード感の点でいくと抜群といてよいだろう。見せ場は多かったような気がする。
(以上、転載)
素通り感たつぷりの文章である。
でも今回見直してみるとこれがなかなかに面白い。
面白いんだが、ジョージレーゼンビーのスカート姿はやはりつらい(スカートつてもちろん男子正装の_バグパイプの演奏者が着てゐる_奴なんだが)顔がゴツい系のその他大勢型使用なので、スカートが視線を全部もつていつてしまうのだ。残念だな〜。
ま、それはさてをき、この「女王陛下の……」といふ言ひ方なんだが、学の無い少年には困る言ひ回しだつたな。
多分この前の年ぐらいだと思ふが、漫画化された事で知ることが出来た「女王陛下のユリシーズ号」といふ超絶対面白い小説のタイトルに引き続き、2回目の出会ひだつたんだな。(一体どんな生活をしてゐたのか?)
女王陛下のユリシーズ号は、アリステアマクリーンの作品であまりにも面白いので、その後、別の作品を数冊(有名どころではナバロンの要塞)読んだが、どれも、密度の濃さと面白さのバランスが学の無い少年にはきつく、数冊で終はつた。しかし、女王陛下のユリシーズ号は燦然と輝いてます。
にも関はらず、解つてゐなかつたわけで、ユリシーズ号が女王陛下だと思つてたのだ………(!?)
つまり「の」の使ひ方が違ふわけで、警察官の○○さんとか、犬のおまわりさん(?)のやうな解釈だつたのね。
英語には女性格とかあるらしいから(今はジェンダー問題で変はつて来てゐるらしいが)船は女性なんだろうなと、勝手に解釈して(もちろん調べてない!)だからユリシーズ号は女王陛下なんだ!と決めてゐたのだ。
美少女戦士××!みたなもん!?
しかし、いまさら考えてみると、ユリシーズは男ではないのだらうか?船が女性格だつた(過去形)といふのがそもそも間違ひなんだらうか?と、悩んだりする。
と、いづれにせよ助詞の使用法を間違へてゐたことにかわりはなく、次に出会つた同じ言ひ回し「女王陛下の007」?
え?なに?
学が無くてもわかる。007はいくらなんでも男でしょ?
と、意味不明のままスカート姿のジョームズボンドが、敵のアジトの中をうろうろ歩き回り……。
誤解は混迷に入りつつ……。
その後、いつ、どこで、理解したのかは覚えてゐない。
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