バイク乗らない暦五週間 ― 2008年03月22日 09時45分07秒
忘れもしない2月16日の朝、腰を『ぎくしゅり』としてから35日!バイクはこんな姿に……。
といひつつ、実のところこんな姿になるのに35日もかかつてゐない。ものの4〜5日で、ホコリまみれだつた。
まあ、厚みは違ふだらうが、一応屋根のある小屋に入れてあるが、風通しがよいがためにかういつたことになる。
しかし、それにしても凄い!捨てられた放置バイクのやうだ。
元々、田無保谷市近辺は畑も多く、土煙が舞ふ事も決して珍しくない。長年、ここいらは土ぼこりが溜まるのよ〜。と笑つてゐた。
だが、待てよ………。
この勢いはただ事ではないと感じるぐらいのデリケートな感受性を持てよ。
これは、昨今話題になつてゐる、異国情緒豊かな、諸経費かからないけど効果抜群といはれてゐる、中島みゆきも歌つてた、太古の文明の空をも染めてゐたかも知れない、読んで字のごとく、俗にいふ、きいろいすなと書いて「黄砂」ではないか!
おおおお〜〜〜〜〜〜。
すげぇ〜なぁ〜〜〜〜。
いやいや、感心してゐないで掃除ぐらいしてやれよと、声が聞こえる。
その通りだがそれはさてをき。
今回のぎくしゅりはなかなかに手強く、三週間は杖をついて生活したが、やうやく、普通に歩けるやうになつた。
ぼくの場合、そもそもの原因はかなり明確で、長時間座り過ぎ、姿勢の悪さ、運動不足の3点セットだ。
今の状況において運動しろといはれてもなかなかにむづかしい。だけど、のど元過ぎれば熱さ忘れるといふ言葉の通り、痛さ苦しさが緩和された途端に、座り過ぎ&姿勢の悪さが戻つてしまつた。何しろ痛い時は、座つてられないし、立つてられない、寝てもゐられないといふ3点セットだつたから、同じ姿勢を取り続けたくても取れなかつたといふ利点があつたけど、今はそれがない。腰を曲げると痛いので自ずと背筋を伸ばさざるを得ない。それでも、徐々に丸まつてしまうとその状態で固まつてしまうので、定期的にぐぎぎぎぎぎと戻してゐた。(痛かつたけど)
人間楽になるといかん。
そんな努力も虚しく、個々数日、長時間安穏と姿勢を崩し過ぎてゐたために、今朝から、何やら不穏な感触が腰のあたりで、ニュニニュニしてゐる。こ、これはいかん!
この35日を無駄にしたらあかんで〜。
……と、彼は思つた。
といひつつ、実のところこんな姿になるのに35日もかかつてゐない。ものの4〜5日で、ホコリまみれだつた。
まあ、厚みは違ふだらうが、一応屋根のある小屋に入れてあるが、風通しがよいがためにかういつたことになる。
しかし、それにしても凄い!捨てられた放置バイクのやうだ。
元々、田無保谷市近辺は畑も多く、土煙が舞ふ事も決して珍しくない。長年、ここいらは土ぼこりが溜まるのよ〜。と笑つてゐた。
だが、待てよ………。
この勢いはただ事ではないと感じるぐらいのデリケートな感受性を持てよ。
これは、昨今話題になつてゐる、異国情緒豊かな、諸経費かからないけど効果抜群といはれてゐる、中島みゆきも歌つてた、太古の文明の空をも染めてゐたかも知れない、読んで字のごとく、俗にいふ、きいろいすなと書いて「黄砂」ではないか!
おおおお〜〜〜〜〜〜。
すげぇ〜なぁ〜〜〜〜。
いやいや、感心してゐないで掃除ぐらいしてやれよと、声が聞こえる。
その通りだがそれはさてをき。
今回のぎくしゅりはなかなかに手強く、三週間は杖をついて生活したが、やうやく、普通に歩けるやうになつた。
ぼくの場合、そもそもの原因はかなり明確で、長時間座り過ぎ、姿勢の悪さ、運動不足の3点セットだ。
今の状況において運動しろといはれてもなかなかにむづかしい。だけど、のど元過ぎれば熱さ忘れるといふ言葉の通り、痛さ苦しさが緩和された途端に、座り過ぎ&姿勢の悪さが戻つてしまつた。何しろ痛い時は、座つてられないし、立つてられない、寝てもゐられないといふ3点セットだつたから、同じ姿勢を取り続けたくても取れなかつたといふ利点があつたけど、今はそれがない。腰を曲げると痛いので自ずと背筋を伸ばさざるを得ない。それでも、徐々に丸まつてしまうとその状態で固まつてしまうので、定期的にぐぎぎぎぎぎと戻してゐた。(痛かつたけど)
人間楽になるといかん。
そんな努力も虚しく、個々数日、長時間安穏と姿勢を崩し過ぎてゐたために、今朝から、何やら不穏な感触が腰のあたりで、ニュニニュニしてゐる。こ、これはいかん!
この35日を無駄にしたらあかんで〜。
……と、彼は思つた。
私が掃除してゐます ― 2008年03月23日 10時52分44秒
といふわけで、黄砂にまみれてゐる愛車「スカラベオ」(放置してをいて愛車かよ)だが、持ち主の腰がどうあれ乗り続けてゐる、つまり愛用してゐる律儀な奴がゐる。
以前にも紹介したお隣に無宿多飯の世話になるも、あくまでも通りすがりを貫いてゐる生まれも育ちも判らない天涯孤独の、さすらいの旅猫チャーちゃんである。
チャーちゃんはこのスカラベオ小屋で夜を明かす事は無いが、ちょんの間くつろぐ礼に、その黄砂の目立たない身体を利用して、汚れを拭き取つてくれるのだ。さすがだ。流浪の身とはいへ義理と仁義に生きる渡世猫らしいぜ。
おかげでごらんの通りチャーちゃん御用達のタンデムシートはきれいなもんだ。ライダー側にもちよこつと拭き跡を残してあるところに愛嬌を感じる。宿帳へのサインみたいなもんだ。
とかなんとか言つてないで、掃除しろよと声が聞こえる。
花粉は猛威をふるい、もう春は来てゐる。
なのにだらしなく垂れ下がつた膝カバーがわびしいぜ。
以前にも紹介したお隣に無宿多飯の世話になるも、あくまでも通りすがりを貫いてゐる生まれも育ちも判らない天涯孤独の、さすらいの旅猫チャーちゃんである。
チャーちゃんはこのスカラベオ小屋で夜を明かす事は無いが、ちょんの間くつろぐ礼に、その黄砂の目立たない身体を利用して、汚れを拭き取つてくれるのだ。さすがだ。流浪の身とはいへ義理と仁義に生きる渡世猫らしいぜ。
おかげでごらんの通りチャーちゃん御用達のタンデムシートはきれいなもんだ。ライダー側にもちよこつと拭き跡を残してあるところに愛嬌を感じる。宿帳へのサインみたいなもんだ。
とかなんとか言つてないで、掃除しろよと声が聞こえる。
花粉は猛威をふるい、もう春は来てゐる。
なのにだらしなく垂れ下がつた膝カバーがわびしいぜ。
ストップウォッチ3 ― 2008年03月24日 09時58分17秒
飛ばすつもりだつたのだが、これも紹介。
調整しても調整しても、リセットが「0」に戻らなくなつてしまうといふ悲しい症状に陥つてしまつたモノだ。
これは30秒計だから、30と書いてある所が「0」だ。この写真はコンマ6秒前で止まつてゐる。計測の途中な訳ではなくリセットして戻つた位置がここだ。
これをとりあえず直す方法を説明する。
真ん中のボタンを押し続けると針がフリーな状態になり(分針、時針、秒針の順番でフリーになる)それからストップボタン(3時側)とリセットボタン(9時側)を利用して、ポチポチと押し続けて針を移動させ「0」位置に合はせる。この写真の場合、時計回りに動かした方が明らかに速いのでスタートボタンを押す、6回押せば「0」につく。そして、真ん中のボタンを押すと、再び針がぐる〜りと回りロックされ出来上がりだ。
だけど現状では、そこですでにズレてしまうこともあるのだ。(普通はない。これは今故障してゐるからままならないだけ)
それにしても、ズレが6時前後の位置だと、ボタンの押す回数も多くなり、カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチとムキになつて押しながら壊れるのではないかと不安になる。(まあ、頻繁にズレるやうだと、それはすでに壊れてゐるのだが)
と、あんまり故障だ壊れてゐるだを連発しては精工さんに申し訳ないので、これぐらいにしてをく。これもいづれ修理に出さうかなと思つてはゐる。現在修理に出してゐる奴の修理代如何か。
(補足、中にある小さい丸二つ。上の丸が分計で一周15分。下の丸が時計で一周5時間だ。分計は3ぐらいまで動いた事があるかもしれない。時計は、ストップし忘れた時と、「0」合はせの時以外に動いた事はないと思ふ)
さて、ところでところで。
ストップウォッチシリーズの写真についてだが、『2』電話付きデジタルカメラのものだが、今回と最初の奴はフラットスキャナーでとつたものだ。
わお、凄い。スキャナーにはこんな使ひ方もあつたのか、と、喜んでしまつた。実は、カメラの接写モードでずいぶんと、試してみたのだが、安直なライティングでは、ガラスの照り返しが邪魔だつたり、レンズの兼ね合ひで湾曲が厳しかつたりして、うまく行かなかつたのだ。
スキャナーだとライトもセンサーも横一線で移動してゆくから、文字通りフラットに仕上がる。ストップウォッチは、比較的といふか、ほとんど平らなので、これもフラットだ。そしたら、こんなに判り易い写真が撮れた。(写真といつていいのかどうか疑問だが)立体感もわかる。
なんだか気に入つてしまつたのだ。
(つづく)
調整しても調整しても、リセットが「0」に戻らなくなつてしまうといふ悲しい症状に陥つてしまつたモノだ。
これは30秒計だから、30と書いてある所が「0」だ。この写真はコンマ6秒前で止まつてゐる。計測の途中な訳ではなくリセットして戻つた位置がここだ。
これをとりあえず直す方法を説明する。
真ん中のボタンを押し続けると針がフリーな状態になり(分針、時針、秒針の順番でフリーになる)それからストップボタン(3時側)とリセットボタン(9時側)を利用して、ポチポチと押し続けて針を移動させ「0」位置に合はせる。この写真の場合、時計回りに動かした方が明らかに速いのでスタートボタンを押す、6回押せば「0」につく。そして、真ん中のボタンを押すと、再び針がぐる〜りと回りロックされ出来上がりだ。
だけど現状では、そこですでにズレてしまうこともあるのだ。(普通はない。これは今故障してゐるからままならないだけ)
それにしても、ズレが6時前後の位置だと、ボタンの押す回数も多くなり、カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチとムキになつて押しながら壊れるのではないかと不安になる。(まあ、頻繁にズレるやうだと、それはすでに壊れてゐるのだが)
と、あんまり故障だ壊れてゐるだを連発しては精工さんに申し訳ないので、これぐらいにしてをく。これもいづれ修理に出さうかなと思つてはゐる。現在修理に出してゐる奴の修理代如何か。
(補足、中にある小さい丸二つ。上の丸が分計で一周15分。下の丸が時計で一周5時間だ。分計は3ぐらいまで動いた事があるかもしれない。時計は、ストップし忘れた時と、「0」合はせの時以外に動いた事はないと思ふ)
さて、ところでところで。
ストップウォッチシリーズの写真についてだが、『2』電話付きデジタルカメラのものだが、今回と最初の奴はフラットスキャナーでとつたものだ。
わお、凄い。スキャナーにはこんな使ひ方もあつたのか、と、喜んでしまつた。実は、カメラの接写モードでずいぶんと、試してみたのだが、安直なライティングでは、ガラスの照り返しが邪魔だつたり、レンズの兼ね合ひで湾曲が厳しかつたりして、うまく行かなかつたのだ。
スキャナーだとライトもセンサーも横一線で移動してゆくから、文字通りフラットに仕上がる。ストップウォッチは、比較的といふか、ほとんど平らなので、これもフラットだ。そしたら、こんなに判り易い写真が撮れた。(写真といつていいのかどうか疑問だが)立体感もわかる。
なんだか気に入つてしまつたのだ。
(つづく)
スキャナーではさみ ― 2008年03月25日 09時59分54秒
といふことで、調子に乗つてこんなものをスキャンしてみた。こんなことしてゐて刃先でスキャナーのガラス面を傷つけたりしたらアホだなあと思ひつつ、蓋(カバー)もして(さすがに押さえつける事はしなかつたが)とつた。
ちなみに、突然の告白だが、「はさみマニア」である。まあステーショナリーマニアであるからして、はさみはその中に含まれる物かもしれないが、実のところはさみ歴は長い。
なんだか、怪しい趣味を感じられても困るが、小さな頃からはさみでチョキチョキするのは得意だつた。それは、母親が洋裁をしてゐたので、家に「裁ちバサミ」が当たり前のやうにあつたことに起因する。
裁ちバサミとは、つまり生地を切る(「きじ」つていふのはもちろん布。パンのきじも同じ字だけど、この場合……つて、わかるか)大型のはさみだ。だいたい25〜6センチぐらいの長さか、この写真のものも何の目的で買つたのか忘れたが、おそらく裁ちバサミだと思ふ。自分で買つたのに『多分』とは、あまりにも(しかもはさみマニアなのに!?)情けないが、彼にとつて裁ちバサミとは上のやうなステンレス製ではなく、鉄で出来てゐて、持つ所は黒く塗つてあるものが裁ちバサミなんである。
裁ちバサミは布を切るもので、結構デリケートな物で、手入れが大変だ。ヤスリ掛けなどまめにやらねばならない。そんな理由からか?古くて布の切れの悪くなつた(ちなみに「布の切れ」は「きれのきれ」と読む。ダジャレが言ひたかつた……)はさみは子供に使用が許されたのだ。
もちろん子供の手には大きいものだが、生まれて初めて持つたはさみが裁ちバサミなのだから、関係ないし、実際問題、その後学校で使つたやうな「親指」と「人差し指」しか入らない(しかも切れ味の悪い)はさみは、むしろ使ひづらいものだつた。
彼は、その大きなはさみで、新聞やら広告やらなんでも切つて遊んだ。間違ひなく裁ちバサミは遊び道具だつた訳だ。
紙切り芸人の真似をして、何かの形を作つたこともあらうが、残念な事に、物事を追求する性格ではなかつたので、そちらの道には進まなかつた。
しかし、はさみの腕はなかなかである。
そして、それは、十年以上の時を経て、「切り貼り(きりばり)」といふ技術で開花する!
キリバリとは!?
さらに二十年ぐらいの時を経て、必要とされなくなつた技術である。時の流れはおそろしい。
それは、アニメーションが「セル」といふ特殊物質で作られてゐた時代の話である。
その時代の「リテーク処理」の王様が、切り貼りだつたのだ。
リテークとは!?
と、この先は、業界人しか(しかもある年代に人に限る)わからないし、マニアックを越えた話になるし、そして、思ひ入れたつぷりの異様に長い話になるので、はさみマニアの話はこの辺でお開きにする。
ちなみに、突然の告白だが、「はさみマニア」である。まあステーショナリーマニアであるからして、はさみはその中に含まれる物かもしれないが、実のところはさみ歴は長い。
なんだか、怪しい趣味を感じられても困るが、小さな頃からはさみでチョキチョキするのは得意だつた。それは、母親が洋裁をしてゐたので、家に「裁ちバサミ」が当たり前のやうにあつたことに起因する。
裁ちバサミとは、つまり生地を切る(「きじ」つていふのはもちろん布。パンのきじも同じ字だけど、この場合……つて、わかるか)大型のはさみだ。だいたい25〜6センチぐらいの長さか、この写真のものも何の目的で買つたのか忘れたが、おそらく裁ちバサミだと思ふ。自分で買つたのに『多分』とは、あまりにも(しかもはさみマニアなのに!?)情けないが、彼にとつて裁ちバサミとは上のやうなステンレス製ではなく、鉄で出来てゐて、持つ所は黒く塗つてあるものが裁ちバサミなんである。
裁ちバサミは布を切るもので、結構デリケートな物で、手入れが大変だ。ヤスリ掛けなどまめにやらねばならない。そんな理由からか?古くて布の切れの悪くなつた(ちなみに「布の切れ」は「きれのきれ」と読む。ダジャレが言ひたかつた……)はさみは子供に使用が許されたのだ。
もちろん子供の手には大きいものだが、生まれて初めて持つたはさみが裁ちバサミなのだから、関係ないし、実際問題、その後学校で使つたやうな「親指」と「人差し指」しか入らない(しかも切れ味の悪い)はさみは、むしろ使ひづらいものだつた。
彼は、その大きなはさみで、新聞やら広告やらなんでも切つて遊んだ。間違ひなく裁ちバサミは遊び道具だつた訳だ。
紙切り芸人の真似をして、何かの形を作つたこともあらうが、残念な事に、物事を追求する性格ではなかつたので、そちらの道には進まなかつた。
しかし、はさみの腕はなかなかである。
そして、それは、十年以上の時を経て、「切り貼り(きりばり)」といふ技術で開花する!
キリバリとは!?
さらに二十年ぐらいの時を経て、必要とされなくなつた技術である。時の流れはおそろしい。
それは、アニメーションが「セル」といふ特殊物質で作られてゐた時代の話である。
その時代の「リテーク処理」の王様が、切り貼りだつたのだ。
リテークとは!?
と、この先は、業界人しか(しかもある年代に人に限る)わからないし、マニアックを越えた話になるし、そして、思ひ入れたつぷりの異様に長い話になるので、はさみマニアの話はこの辺でお開きにする。
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