整理整頓2008年09月09日 10時53分00秒

 八月に久しぶりに部屋の掃除を始めた。
 掃除といふか、整理整頓?
 それはもう相当な時間放置されてゐたので、大変だつた……いや、まだ過去形にするわけにもゆかぬ……。
 かなりの整理整頓といふても、限られたスペース内のことゆえこれはもう消費文化の悪辣な手段「捨てる」しかない。はつきり言つてもつたいない。後先考えず物欲の赴くまま手に入れたがらくたの数々、なんだか、よくわからないがひたすら集めた資料の群れ。参考になるのかならないのか不明のまま撮りまくり焼き積み重ねられた写真の山。
 あれもこれも捨てた。資源ゴミ、ただの燃えないゴミ、生ごみ?写真は薬品の都合なのか資源ゴミにならずただの燃やすゴミ。
 某の地域では、CDのケースもただの燃えないゴミだ。これ再利用出来る気がするんだが、そんなことは考えてゐる余裕はない。
 数年前にベータとVHSのビデオを大量に捨てた。今回は8ミリビデオも捨ててしまえといふ気になつた。ベータとVHSは捨てるとそこそこのスペースが空くのだが、8ミリだと、小さいので「捨てた感」に乏しく以前は捨てなかつたのだと思ふ。
 しかし、それにしても量を考えると結構な空間発生が起こるはず。と、これもドカドカとゴミ袋へ。
 と、そこで、疲労感もあつたのだらう。少し別の考えが浮かんだ。思へばかつて捨てたビデオの中に録画はしたけれど一度も見ずに捨てたものがどれほどあつたらうか?
 これは、やみくもに録画し続けてゐたころから仄かには思つてゐたことだ。どんどんたまつてゆくテープを眺めつつ、某が死ぬまでの間に見られないものも多々あるのだらうな……と。

 では、出来るだけ見てから捨てやう。

 といふ、問題ある決意をしたのだ。
 でもまあ軟弱にとりあえず「映画」だけは……にした。
 映画以外に、ライブ番組だつたり、ドキュメントだつたり、残る方が多いかも知れない。(ちなみにドキュメント映画は映画部門に属す)
 で、整理してみると捨てる手が止まつた後に残された8ミリビデオテープの映画は150本ほどあつた。毎日一本ヤクルト方式で見ても五ヶ月かかる。
  さて……どうなることやら……。

 そんなわけで、某の部屋は、雑然としたままだ。
 いはゆる「片付けられない女たち(女だけとは思へないんだが……)」の部屋状態、なんとなくスペースは広がつたやうな気がするのだが……な感じだ。

 写真は3月に撮つたパンジー。
 これは、電話付きデジタルカメラで撮つたものだから、そもそもプリントはしないが、フイルムもネガスキャンをするやうになつて久しい。プリントを焼いてゐたのは、2001年ぐらいまでだらうか?あるときパノラマ専用カメラ(ネガを広く使ふ)のプリント代が非常に高いといふことにはたと気づいて呆然としたのだ。その後も必要があれば焼いたけど……。