つる2008年11月20日 19時25分06秒

 先日。
 え〜と、約2週間前か。もう……。
 札幌が吹雪だとかいふ日、北海道へ行つた。
 釧路は晴れてゐた。

 丹頂鶴であります。
 お隣にゐるのは鴉。
 食べ物があるといふことですね。
 とんびもゐました。
 カメラは何を持つてゆかうかなと、少しだけ悩みましたが、おかぴの何気ない一言もありつつ。


 京セラです!
 おそらく、初めて自分で買つた一眼レフではないかと思ひます。
 それまでは、姉のカメラを借りたりしてた。
 多分、京セラでも初の一眼レフ?(定かでないので、断言しない)
 フラッシュのアダプター部に専用の屋根型のものが標準でついてゐましたが、壊れて外したままです。
 ただ、元々レンズとの角度のせいなのか、ほとんど赤目になつてしまうのでした。
 オートフォーカスですが、選んだレンズが悪いのか?当初よりあまり利便性はなく、主にマニュアルで撮つてゐました。
 オートフォーカス用のレンズなので、ピントのリングが使ひにくいです。
 写真は、70-120のズームですが、最初に買つたのは35-70ぐらいのレンズでした。
 壊れて、はまらなくなつてしまいました。
 なんだか、おいしくないことばかり言つてますが……
 それでも相当に愛着のあるカメラです。
 しかし、どうせマニュアル使用ならと……、あるときコンタックスに乗り換へたわけですな……。
 ピントもさることながら、露出もマニュアルにすると、これはもう使ひにくくなるわけです。
 若気の至りですかね……。
 さうして、長〜〜〜〜〜〜い間、ほこりまみれになつてゐたわけです。
 せつかくあるのに……といふことで、今回はこいつを持つて行きました。
 レンズが薄汚れてゐたので、表はふきふきしましたが、中にしつかりカビが生えてました。
 さらに〜、右側のミラー部の奥に斜めのピンが見えるでせうか?
 これが、何かしでかすかもしれないな……とは思ひつつ。
 でもでも、そんなことは気にせず電池も替へてOKさ。

 と、そして、丹頂さんを撮りながら起こつたことは?

 シャッターの開閉音はするけれど、ファインダーが真つ暗なままになるといふアクシデント。
 毎回ではないのですが、そこそこ頻繁に。
 つまり、ミラーが戻らない?
 のだと、思ふ。
 シャッター音はあきらかなので、ミラーよ戻れ!と気合ひを入れて、カメラをぶんぶん揺すつてミラーを戻しました。
 これで、戻つたからラッキー??
 かくして、シャッターを押した後、やたらとカメラをシェイクする変な人になりました。


 カビのせいなのか?
 単にピント合はせが下手なのか?
 なんともいへないファジーな質感のある写真が撮れました。
 蘇る愛着。
 利便性でいふと、なんと言つても自動巻き取りは便利!
 シャッターを押そうと思つた瞬間に「あ、巻いてない!」といふ出来事がない!
 露出も、何か変な事やらうなんて色気を出さずプログラム撮影にしてしまうと、楽ちん楽ちん。
 ただ、ミラーは直すべきだらうな……。
 京セラなんだよな〜。そもそもフイルムカメラなんかとつくに作つてないし、それどころかデジカメも止めたんだよな京セラつて。

大泉といふからには2008年11月22日 13時53分12秒

 大層な泉が湧き出てをつたのだらう。
 西武池袋線の南側に白子川つうのがあつて、鯉が泳いどる。


 ここはその白子川上流域なさうで、昔は井頭池(多分、いがしらいけ)といつたさうな。


 まあ確かに池といへば池かも……。ジョージの井の頭池みたいにボートはこげんけど。
 繰り返すけれど「上流域」なんだ。


 ちよいと解りにくいが、この塞がつた感じの水気のないところが、白子川起点だといふことぢゃ。
 起点つうことは水源ちうことやろな。
 住宅街のど真ん中にさりげなく、大して有り難がれもせず(?)水源かぁ……。
 と、地元付近のお勉強なんかしつつ、実はまづ先に目に入つたのはこれなのだ。


 「井頭のヤナギ(二株)」と書いてある。
 二本ではなく二株といふのが気になつて、これ、二股に分かれとるから二株なんやろか?
 と、稚拙つうよりも、無知な感想に捕らわれつつ振り向くと


 もう一本ありました。
 こんなんでかいもん、もつと先に気づかんかい!
 つうぐらいに、お間抜けな展開ですが、先ほども申しましたとおり、住宅街のど真ん中、視野が狭うなつてをります。
 木を見て森を見ない(?)いや、幹が見えても木全体が見えない。
 そんな感じですが、まあ、この姿を見て「一本、二本」といひたくない気持ちは解ります。
 そもそも正式には「株」で数えるもんなんでしょか?


 二本いや二株を一緒にカメラに収めんとするのはむづかしいです。
 道路を下がりながら車に轢かれないやうに注意です。
 しかし、これが「ヤナギ」とは?
 と、疑問に思ふでせう。ヤナギといへば花札にもあるやうに、細長い葉つぱが垂れ下がつてないといけないのでないか知らん。
 と、思ひます。
 さもありなん。振り向いた側(後で気づいた方)が本家(?)なのか、説明書きがありました。これは「マルバヤナギ」ちうんぢやさうです。
 水辺が好きなんのはお揃ひでんな。


 でもまあ、どうしてこんなに枝がくねくね(クキクキ?)と、折れながら伸びてくんでしょ。


 これをセクシーと見るか、はたまた犬神家と見るか……は個人の自由だぁ!
 は、ともかくとして、この二株は『練馬区指定 天然記念物』なんださうぢや。
 区の指定?と、また些細なクエスチヨンが浮かんだところで、幕。

うんともすんとも事件2008年11月25日 20時54分09秒

The Untomosuntomo Affair


 こやつのお話だ。
 なにしろ手の平サイズなので、どこへ行くにもるんるん連れて行つたりするのだが、これが、なかなかに細かく作つてあるので、特に巻き取りレバーなど、引つかけて壊してしまうのではないかと、いささか不安もある。
 と、その物理的破壊はともかくとして、この間デジタルならでは(?)の事件が発生した。
 突然起動しなくなつてしまつたのだ、いはゆる電源が入らない?
 小さな小窓が(羊の羊毛)が、暗いまま何も映らない。
 なんてこと!?
 電池切れ?
 そんな〜〜と、動揺しつつ入れ替へてみても起動しない。
 スイッチを入れ、しばら〜〜く待つても、うんともすんとも言はない。
 まあ、速攻で修理に出した。
 そして、だいたい一週間後に「異常なし」で戻つてきた。
 はい〜〜〜!?
 異常があつたから修理に出したんだけど……。
 しかし、確かに起動した。
 写真も写せた。
 う〜む。不思議。
 だけど、まあ、写るんならいいや。
 といふことで、るんるん喜んだ。
 ところが、それからまた一週間。
 また起動しなくなつた。電源が入らない。小窓は暗いまま。
 ええ〜〜〜〜!
 のうして!
 てな感じです。
 デジタルとはそんなもの?
 さういへば、我が家の電子機器「外付けハードディスク」が、うんともすんとも言はなくなつてから、何故か突然生き返るやうなこともあつたつけ。
 デジタルの恐ろしさは人智を越へてゐるのだな。
 などと、恐怖におののいてゐても、仕方がない……。
 どうしたものか?
 とりあえず2回目ともなれば、慌てふためくこともない。
 尿管結石の痛みも初めての時はこの世の終はりかと思ふが、2回目以降は、同じ痛さでも耐えられるものだ。
 今回は数日「自然治癒!」を待たうと思ふ。
 つまり、前回だつて、修理の担当者の手に渡るまでの間に自然治癒した訳だからね。
 さうさう、まさしく尿管結石の世界やね。
 初めてで救急車を呼んじまつた時、病院に着くまでの車の揺れで石の位置がズレたんだらうね。宿直医の目の前に座る頃には、痛みが全く、まぁ〜〜〜〜〜〜ったく消えてたもんね。
 デジタルも人の子だつたんだ。


 と、こんな風に楽しい写真が撮れるのさ。
 これは、描画が上から下へなされるつてことなんだろな……。
 これ……、超アナログカメラであるワイドカメラでも同じやうな写真がとれるんやで。


 びろ〜んと、ゆがんどるやろ。
 まあ、いまどき加工でなんでも出来てしまうけん。この有り難みが、伝へにくいんが、残念や。
 なんてぼやきつつ。まだデジタルカメラのシャッタータイミングに慣れないわたし。


8ミリビデオ始末計画X52008年11月27日 17時08分38秒

 録画せしめるも十年余の長きに渡り放置されし8ミリビデオ、せめて見てから廃棄するが浮き世の礼、最後の良心と何処よりか訴へる声に従ひて、ちまちまと鑑賞するプロジェクト。

 9月半ば頃から始まつたこのシリーズ(?)も5回目を迎へた。
 まあ……実は、最近サボり気味だ。
 なんだか、我ながら、録画してある映画が偏重といふか、見たくないとは言はないけど、今見なきゃダメ?
 と、思はず聞かねばならないやうなものが多い……のだ……
 ……って、だから、このX計画があるわけでないの!
 と、渇をとばしつつ、11月は、ほとんど消化してないやんけ!

 と、いふわけで、このHi8デッキも、稼動してゐるうちになんとかせんと、いつ動かなくなつてしまうか解らない。

 で、けふはとにかく10月分てことだな。

『フランスの女』(1995年 仏蘭西)
 戦地の旦那さんと銃後の奥さんのおはなし。
 しかし、捕虜収容所で旦那さんと一緒でしたと、伝へに来た兵隊さんがついでに旦那さんの代はりもしてしまうとは、フランス人やるな〜と、思つた出だしだつたんだけど、そこはそれタイトルが『女』の方だけに、結局奥さんやるな〜〜の話へ展開してゆく。エマニュエルベアールだから、ゆるせる(?)けど、まああきれてしまうよ。と、見入つてたら、実際のモデルがゐるといふか、これ監督(?)のお母さんの思ひ出だといふことで、まあ、とにかくやるな〜〜の話。

『デカローグ』(1988年 波蘭)
 仏蘭西はちやんと「す(西)」まであるのに、波蘭は、「ど(土、度、努!)」はつかんのか?
 とあるアパートに住む人たち(近隣含む)にまつわる10のおはなし。テレビの作品(一本一時間枠ぐらい)だけど、劇場公開された。(全部?)
 一日一善でなく二本づつ見て、五日間でノルマ達成だが、途中事情により『魚影の群れ』をはさんだ。
 最終の9話、10話はおのれの誕生日に見たのだ。どうでもいいことだけど……。9が孤独で、10が希望なんだ。
 けど、何といつても1話の印象があまりにも強烈で、ほかの話がもつたいなかつたな……。

『魚影の群れ』(1983年 日出處之倭国)
 凄いッス。

『友だちのうちはどこ?』(1987年 伊蘭)
 みんなもつと親切にしてやれよ〜〜〜!
 と、いひたくなる映画。
 でも、みんなこれに耐えて大人になるから、かの国の横暴とかに負けずにやつていけるんやろか……。

『ミラーズクロッシング』(1990年 亜米利加)
 これはどちらかといへば『ガラスの鍵』なのだ。
 もういつのブログだつたか紐解かないが、用心棒と血の収穫に関する考察(そんな大した内容ではないが)で、書いた「本当はどちらなのか?」問題は、その後、概ね解決した。
 封印してゐた(え?)ガラスの鍵を読んだのだ。
 まづ拍子抜けしたのは「読んだ」「見た」順番でいふと、『荒野の用心棒』〜『血の収穫』〜『用心棒』〜『ガラスの鍵』であつた。
 そこで、自分の思考を読み解いた!?
 はあっ?
 てなもんだが、『ガラスの鍵』で圧巻なのは、主人公が敵側に捕らはれ、ぼろぼろにされて、半死半生で脱出するところだ。
 ほら……これこそ、ダブル用心棒でも印象深いシーンざんしょ。
 ところが、何を思つたのか『血の収穫』に似てるな……ハメットは似たやうな小説を書いたんだな、得意分野なんだな……と、思つたのだ。もちろん似てなくはない。でも、血の収穫の主人公は圧倒的に強い。どこかお茶目さな一面を見せるが、要領がよく狡賢である。何を魅力と感じるかは人それぞれだが『ガラスの鍵』が心の本になつた。
 先のシーンもラストもゾクゾクします。
 で『ミラーズクロッシング』にも「痛い」シーンはあります。
 まあ、定番といへば定番になつたのでせうな。

 う〜む。
 あんまり小説の話をする場ではないのだが、その場面でね、主人公ネドボーモンといふ名の男が、もうこいつ死ぬんでないのと思はずにゐられないところで「笑む」ところがあるのよ。
 すげえんだそこが……。

なんか、今回コメント長いな……。

『荒鷲の要塞』(1968年 亜米利加、英吉利)
 英吉利も「す(州、巣、素、酢)」がないな……。
 もう40年も前のアクション映画だけど、物量感ありますぜ。
 
『ワイルドアパッチ』(1972年 亜米利加)
 原題は「ULZANA'S RAID ウルザナズレイド」いひます。
 ウルザナは居留地から外へ出た(白人から見ると脱走した)アパッチの名前です。なので「ウルザナの襲撃」
 ここで話はがらりと変はりますが、銀河を航行する7番目のマクロス船団内のアミューズメント艦で「ウルザナレイド」といふ名のバンドが、ライブに出演してゐたのを知つてますでせうか?

 私は知つてます。

『死と処女』(1995年 亜米利加)
 ポランスキーだす。
 原作は戯曲らしいす。
 チリだと思へる国が舞台で、ポーランド人でアウシュビッツなポランスキーだす。

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(1972年 仏蘭西)
 もしかしたら初めてかも知れないです。
 見たつもりでゐたのですが、記憶するシーンが全然出てこない。ああ、さうか、あれは『自由の幻想』だつたと気づいた次第。

 さあて、ここで中断だぞ。

 といふか、前回断念シリーズにトラップありと、書いたやうな気がする。

 今回はそのトラップの話だ。

 『プリティインピンク』と『忘れられない人』この2本。
 テープ劣化が激しく、見てゐられない。
 でも、しかし、
 『プリティインピンク』は、サイケデリックファーズの同名曲で初まるのだ。
 ノリノリだぜ……って、プツプツ途切れちやつて、そりゃあ見てゐられないわけよ。だから断念した訳だけど。
 なんか、つまり、欲求不満になつてしまつたわけだ。
 もちろん気を落ち着かせるために、聞いたけどね。
 おいら『プリティインピンク』はサントラを含めて5バージョンも持つてゐるのだ!(自慢自慢……)
 でも、絵を中途半端に見てしまつた以上、それだけでは気が済まなかつたのだつた。
 で、さらに、『忘れられない人』は見るのを忘れてゐて、未見なのだつた。未見でもあきらめてきた計画Xであつたが、ここへきてなんだか気になつて気になつて仕方がなかつのだわさ。
 実はね。実をいふとね。
 この手のロマンチックストーリー好きなんだ……。
 一部ではケンヒューズものなんていひ方もあるけど〜、あんまり大人臭い恋愛ものは見なくても良いけど〜。
 この2本はわざわざ蔦屋しました。
 よかつたよかつた。
 特に初見の『忘れられない人』は、本気で拾い物でしたぜ。