帰ってきたあいつ ― 2008年12月02日 13時30分34秒

あいつは別人になつてゐた。
うんともすんとも事件で問ひ合はせをしたところ、着払ひで送つて欲しいとの返事。
早速梱包ファミマへダッシュ!
速攻翌日連絡があり『本体取り替え』にしますといふ。
シリアル番号が変はりますので、注意してくださいとのこと。
いやあ、いままでそんなこと気にしたことないし……
だが、とにかく送つてきた。
故障の原因はわからない。これは、もう個体差の問題なのだらう。
思ひ出すのは十数年前、初めてのトヨタ車カリーナEDを買つたとき、乗り始めて数日後、オートマのミッションが『ロー』からシフトアップしなくなつてしまつたことがある。
唸るぜエンジン遅いぜスピード!といふ感じで大迷惑な車両になつてしまつた。
轟音を上げながらトロトロとなんとかディーラーまでたどり着き、ギア変はんなくなりましたぜ。と置いていつて数日後。
コンピューター総入れ替へしました!
……と、
つまり原因とか不明なのね。誰にもわからないのね。今の車は……と、当時思つたものだ。
その後数年間マフラーが壊れて、轟音を上げる様になるまで、故障はなかつた。マフラー破壊は物理的なことだ。
こいつは迫力のある爆音だつた。スピードも普通に出るから、ブリットごっこも可能だつたが、大迷惑この上ない騒音マシンではあつた。
と、それはさてをき。
帰つてきたこいつは、もうあいつではなくなつてゐたわけだ。
まあ、そこまで個体に愛着があつたわけではないから「ラッキー」とか思つた。

最初の一枚テスト撮ね。
ところで、個体差といへば、気のせいかこの新しい奴の方が、作りがしつかりしてゐると感じる。
巻き取りレバーが、もつとぐらついてゐたと思ふし、なによりも、電池交換&メモリー入れ替へ場所のフタ(カバー)の開け閉め(取り外し&はめ込み)が、楽なのだ。

前のは、このフタを開けるのに一苦労。指先の力を必死に使つて開けてゐたのだ。
それが、今度は、パコッとかポリッとかペロッとかほぼ一発で外せる。
いやあ、このフタは開けにくいモノだと理解納得認識してゐたから、驚きさ。
自分はつくづく従順やなあと思つたりして。
と、もろもろありつつ、復活なのだ。
このカメラの特徴はハイコンかな。

そもそもはハイコンより、フラット&ファジーな写真が好きなんだけど。この「光とびとび」の写真も大好きになつてしまうといふ順応性の持ち主なのだ。
しかし、これもこのカメラ個体オンリーのクセ(本当は不備!?)だつたら、立場無いけど……。