カメラッカ!2009年01月31日 22時02分04秒

 なにはともあれ、それはそれとして、そぼ降る雨の中、傘を持たずに鎌倉へ向かう。
 池袋で見事なタイミングでホームに入つてきた『50分遅れ!』の湘南新宿ライン逗子行き(これだと乗り換へ無しで鎌倉まで行ける)に飛び乗る。
 大宮で何か機械トラブルがあつたらしい。
 まあ、とにかく予定より数分早い電車に乗つたことになる。
 乗るつもりだつた電車が何分遅れで動いてゐるかは不明だ。
 運がよかつたのかどうなのかもいまいち不明だが、だいたい予定通りの時間に鎌倉へ着く。


 おお。
 なんとなくエクソシストを思ひ出す……。
 出さない?
 カラス神父が、落ちちやう階段なんだけど……。
 そう。
 確かに全然違ふ……やね。
 これは、海岸線を走る道路に上がる階段で、上の写真の反対側にも、同じく狭い階段がある。


 道路を渡つた側にはもう少し広い階段があるけど、それは、撮つてなくて、最初の写真の上に上がり、階段の端を真上から撮つてみた。


 足の先が見える。
 で、その帰り道に事件は起こつた。


 突端からテケテケと戻つてくる途中、ピンクの印あたりで肩にかけてゐたカメラが、ヒュヒョ〜イと滑り落ちてしまつたのだ!
 もちろん、ぎょえええと叫んだ。


 こんなになりました。
 この階段の一連の写真は、最近のお気に入りのデジカメで撮つてゐたのだが、この少し前、海岸でこのコンタックスを使つてゐたのだ。
 だからといふのもなんだが、レンズキャップをしてゐない。
 さりげなく右肩にヒョジュと下げてゐたのだが、合皮のジャケットは滑りやすく、あら?といふ瞬間の引力でカメラはあえなく落下。
 カメラを落としたのは初めてではないが、レンズ側から落ちたのは初。


 帰つてから、改めて見る。

 なんだか綺麗だな……なんて思つたりもしつつ、心では泣いてゐる。


 しかし、さすがプロテクトフィルターといふか、いつてしまつたのはフィルターだけの様子。
 でもでも、見ての通りグシリと潰れてゐるので、リングが回りません。
 で、力の限り!?ひねつたら。


 レンズのオリジナル部のガードが外れてしまいました。
 当たり前ですか……。

 おお、むき出しむき出し……。
 そもそもフィルターがなければむき出しなわけですが、周囲のガードが無いとそりゃあもう生まれたばかりのカンガルーみたいなもんですか……。


 折角なんで(?)ガラスだけでも外すといふか取る。
 レンズの上にも粉のような欠片が散つてゐたので、それも除去。


 といふことで、フィルターのリングがついたまま。


 綺麗なレンズに汚いリング。極度に短いフードと思へばいいのか……。


 キャップは内側から2点で止める方式なのでからうじてはめることが出来ます。
 いや……つ〜か、これは呪いですかね……罰?
 症状からいふと警告ぐらいと認識してをけばいいかしら?
 最近フイルムカメラに対する気持ちがフラフラしとるんで、ドオリャ〜!つう感じで、自らの身を落下させもの申したのですな……。
 カラス神父は、悪魔のいいなりにならないために自らを投げだし……。
 ま、いいか。