センターリバー事件 ― 2009年02月21日 10時37分51秒

ネオンレイン(Neon Rain)といふのを読んでいる(進行形)。
作者はジェイムズリーバーク(James Lee Burke)訳が大久保寛、角川文庫です。
好きな映画「ヘブンズプリズナー」の作者なので、いまさらだけど、どれか一冊読んでみやうと、同一主人公の第一作目を借りてみました。
まだ途中だが、気になる場面があつたので、忘れないうちに書いておくことにした。
主人公はデイブロビショーといふニューオリンズ警察の警部補。
(「ヘブンズプリズナー」では退職してゐる。)
元アル中だが、アル中治療の会で克服し、今は酒を断つている。
警察の枠にはまらずに真相追求の手を緩めない彼を、組織の人間は抹殺しようとする。
力尽くで荒つぽく捕らえた後、ビールとひまし油とウイスキーとクエールード(鎮痛剤?)を混ぜた物を喉に漏斗(じょうご)を突つ込んで飲ませ、本人の車に乗せ、3階にある駐車場から落としたのだ。
たまたま彼は生き延びる(まあ、主人公だし……)が、体内から検出された多量のアルコールやら薬物により、誰もが「彼がまた酒に戻った」と思つてしまう。
彼は停職処分になり、本当にまた酒に戻つてしまうわけだが、つまりレッテルとはおそろしい。実際のアル中再発率がどのくらいなのかは知らないが、事件の表面だけしか知ることの出来ない物からしたら「ああ、やっぱりね」と思ふのは仕方がない。
アル中までいかなくても『酒好きの人、酒癖の悪い人』として有名ならば、いつか何か事件を起こしたとき「やっぱりね」とか「またか」とか思はれてしまうといふことだ。その裏に何があるかなんてこと想像もしない。心理的なことで結局アルコールに依存してしまつたなら、それはもう確かに「やっぱりね」なのだが(それでも、その悩みの重さは誰にも判らない)
しかし、これに犯罪が絡んでゐたとしたら、本来は「やっぱりね」なんて済ますわけにはいかないはずなのだが、あまりにも状況が理解しやすかったとき、事件はそれで終はつてしまうのだ。
最近ではセンターリバー事件といふのがある。
本当に正直に、最初にあのニュースを見たとき「こいつ薬でももられたのか!?」と思つたのだ。しかし、彼に毒をもつて何の意味があるのだらうと、よくわからなくなつた。
酒好きだといふのは後から知つた。それも、有名らしい。
「いつかやるかもしれない」と思はれてゐたのだらうか?
「ネオンレイン」と比較してみると、誰かが何かの考えでやつたのだとすれば、ハイテクニックだつたといへる。
しかし誰のためにもなつてゐない。一国が大恥をかいた事件だ。日本人は「あの状況で誰も何も出来ないよ」とまで読まれてゐたのだとしたら……。
酒飲みはホントしょうがねえなあで済ましてゐる訳にはいかないのでは?
作者はジェイムズリーバーク(James Lee Burke)訳が大久保寛、角川文庫です。
好きな映画「ヘブンズプリズナー」の作者なので、いまさらだけど、どれか一冊読んでみやうと、同一主人公の第一作目を借りてみました。
まだ途中だが、気になる場面があつたので、忘れないうちに書いておくことにした。
主人公はデイブロビショーといふニューオリンズ警察の警部補。
(「ヘブンズプリズナー」では退職してゐる。)
元アル中だが、アル中治療の会で克服し、今は酒を断つている。
警察の枠にはまらずに真相追求の手を緩めない彼を、組織の人間は抹殺しようとする。
力尽くで荒つぽく捕らえた後、ビールとひまし油とウイスキーとクエールード(鎮痛剤?)を混ぜた物を喉に漏斗(じょうご)を突つ込んで飲ませ、本人の車に乗せ、3階にある駐車場から落としたのだ。
たまたま彼は生き延びる(まあ、主人公だし……)が、体内から検出された多量のアルコールやら薬物により、誰もが「彼がまた酒に戻った」と思つてしまう。
彼は停職処分になり、本当にまた酒に戻つてしまうわけだが、つまりレッテルとはおそろしい。実際のアル中再発率がどのくらいなのかは知らないが、事件の表面だけしか知ることの出来ない物からしたら「ああ、やっぱりね」と思ふのは仕方がない。
アル中までいかなくても『酒好きの人、酒癖の悪い人』として有名ならば、いつか何か事件を起こしたとき「やっぱりね」とか「またか」とか思はれてしまうといふことだ。その裏に何があるかなんてこと想像もしない。心理的なことで結局アルコールに依存してしまつたなら、それはもう確かに「やっぱりね」なのだが(それでも、その悩みの重さは誰にも判らない)
しかし、これに犯罪が絡んでゐたとしたら、本来は「やっぱりね」なんて済ますわけにはいかないはずなのだが、あまりにも状況が理解しやすかったとき、事件はそれで終はつてしまうのだ。
最近ではセンターリバー事件といふのがある。
本当に正直に、最初にあのニュースを見たとき「こいつ薬でももられたのか!?」と思つたのだ。しかし、彼に毒をもつて何の意味があるのだらうと、よくわからなくなつた。
酒好きだといふのは後から知つた。それも、有名らしい。
「いつかやるかもしれない」と思はれてゐたのだらうか?
「ネオンレイン」と比較してみると、誰かが何かの考えでやつたのだとすれば、ハイテクニックだつたといへる。
しかし誰のためにもなつてゐない。一国が大恥をかいた事件だ。日本人は「あの状況で誰も何も出来ないよ」とまで読まれてゐたのだとしたら……。
酒飲みはホントしょうがねえなあで済ましてゐる訳にはいかないのでは?
おかぴの猫漫画2 ― 2009年02月23日 21時30分04秒
サンバる ― 2009年02月24日 11時12分40秒
先日、ツーリング仲間であるセンターマウンテン君のお誘ひで、彼のパパ友であるブラジル音楽の大家ケペル木村さんのサンバ講座を受けに行つた。
いつものツーリング仲間のスタンドパイン君とその奥方、それから、サンバと言つたらこの人しかゐないとスタンドパイン君が連れてきたヤベッチの総勢5人のグループ参加(?)だ。
目標はサンバの『グルーブ』を作り出すことにあるのだが、と……ここで、あまりそれらしい説明をするといきなりボロが出るといふか、間違へたら怒られてしまうので、あくまでも概要を。
グルーブを作り出す基本はポリリズムといふやつで、ポリリズムといへばパフュームだけど、テクノサウンドといふ意味ではなく複合リズムといへばよいのか……2拍と3拍と4拍を同時に重ね合はせていくといふやうなものです。
それがうねりながら、あるところでぴたりと合はさり気持ちよくなつて行くわけですが……。
しかし、さう『アイドル伝説えり子』から、数々の音楽関連アニメーションを作つてきた某としては、音楽に絶対的自信を持つていたわけですが……。
自分のリズム感のなさに唖然。
げげっ!ついてゆけん……。
パンデイロは4拍。親指とその他の指とてのひらの付け根を絶妙に使つて打ち出す高低。
手が思ふやうに動かんし、叩く場所がうまく定まらないので、全然いい音が出ない。
い……痛い……。
てな具合に大苦戦。
そして……
親指とてのひらの付け根が痛くなつたり、手首がわけわからん状態になつてしまつたりして……

これは『カシシ』といふ中に植物の種が入つてゐる、まあ、マラカスと思つていただければいい。
これにも当然、しかるべき技があるのであらうが、ひたすらシャカシャカ鳴らして、ノリだけキープ!
結局自己流で、楽しんでしまつたのでありました。
いつものツーリング仲間のスタンドパイン君とその奥方、それから、サンバと言つたらこの人しかゐないとスタンドパイン君が連れてきたヤベッチの総勢5人のグループ参加(?)だ。
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サンバを歌ふコーナーでその持ち味を余すとこなく発揮したヤベッチ。 |
カウンターに重なつて置いてあるのが『パンデイロ』という打楽器。まあ、ほぼタンバリンのやうなものだが、まづはこれからご教授いただく。 |
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グルーブを作り出す基本はポリリズムといふやつで、ポリリズムといへばパフュームだけど、テクノサウンドといふ意味ではなく複合リズムといへばよいのか……2拍と3拍と4拍を同時に重ね合はせていくといふやうなものです。
それがうねりながら、あるところでぴたりと合はさり気持ちよくなつて行くわけですが……。
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これは『スルド』。 ケペルさんが、2拍で、全体を誘導します。速くしたり遅くしたり。 |
自分のリズム感のなさに唖然。
げげっ!ついてゆけん……。
パンデイロは4拍。親指とその他の指とてのひらの付け根を絶妙に使つて打ち出す高低。
手が思ふやうに動かんし、叩く場所がうまく定まらないので、全然いい音が出ない。
い……痛い……。
てな具合に大苦戦。
これが『タンボリン』 これの変速リズム(実はシンプルなんだけど……)に、超大苦戦! 棒を使つても、手(指先)でもいい。 其は、出来るだけ体の信号の近い手を仕様。 叩くだけなら、パンデイロより叩きやすい。 |
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親指とてのひらの付け根が痛くなつたり、手首がわけわからん状態になつてしまつたりして……

これにも当然、しかるべき技があるのであらうが、ひたすらシャカシャカ鳴らして、ノリだけキープ!
結局自己流で、楽しんでしまつたのでありました。
後ろに見える丸いのは卵形のマラカス。
なにはともあれ……
サンバは楽しい。
2月を振り返る ― 2009年02月25日 17時28分45秒




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