私は大井町で ― 2009年05月08日 23時35分10秒

けふはあちこちのブログで虹が見られるか……?
頼んでゐた万年筆が出来たといふので、大井町へ。
駅から外へ向かうと、人々が一斉に上の方へ電話付きデジタルカメラを向けてゐる。
一体何事が起きてゐるのだらう?
丁度出口の正面に高いビルが塞ぐやうにあるので、その屋上で何か大変なことが起こつてゐるのかしら?
まさか危険なことが……。
なんて勝手な想像はふくらみ、しかし「危険な事」に、一般の人々が勢揃ひでカメラ向けてゐる光景とはどういふ心持ちなのだらう?
などと薄ら寒い感情まで起こしつつ、出て行くと「おお立派な虹でないの」さうだよな「危険な事」ならもつと騒がしくなつとるはずやんかと、安心する?
それにしても、そもそも電話付きデジタルカメラはどうしても構へ方に味はいがないといふか、どことなく不遜な態度を感じてしまうので苦手なのだが、けふは自分も電話付きデジタルカメラしか持つてをらず、格好悪いなと恥ぢらいつつ空に向ける。
しかも、歩きながら何枚も撮つてしまう。
駅から離れるほどに空を観る人も減つていく中、いつまでも。
いやあ、常々思ふのだが、過去様々なSF小説や映画でいろいろな未来図が描かれてきたが、こんなに大勢の人々が、電話付きデジタルカメラを持ち歩き、そこかしこで、撮つてゐるやうな日常を予想した作品はないのぢやないかな?
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