計画停電とか2011年03月17日 20時32分07秒

計画停電実施より今日で4日目。
家の近辺では、中止があひつづき今のところ停電はない。
今日は、冷え込みが激しく、使用も多くなるであらうといふことで、かなり停電したかつたのではなからうかと思へるのだが、なかつた様子。
予定はして覚悟してゐるのだから、困るより先に守つといた方がよいと思ふのだが、何故か免れてゐるやうだ。
予期せぬ時にバチンと音をたてて切れてしまつたら、それこそ悲しいことになる。

と、思ふ。
と、それはさてをき東京都下に母が入院してゐる。
いや、自分が住んでゐるのもそもそも都下になるのだが、都下は結構広い!
あ、違ふ?
今は都下みたいな見下した表現は使はないのか?
ぼくの頭の中では、23区と、多摩地区&離島(この「りとう」も何か険しい表現だなぁ)の、3つに分かれてゐるのだけど、正式には調べてみないと判らない。
では、調べろよといふところだが、本日の主旨ではないのでまたの機会に。

ともあれ鉄道に関しても、都心はなるべく維持する方向で考えてゐるのであらうが、離れてゆくと走らない状態、不通って奴?も増えてくる。
移動するのは結構大変なのだ。

通常、電車を乗り継ぎ、送迎バスを使ひだいたい2時間といふところだらうか。
車で高速道路を突つ走つてゆくと、うまくいけば1時間ちょっとでゆける。
大好きな狭山パーキングが今どんな状態になつてゐるか見たくもあり、車で行かうと思つたのだが、ガソリンの残量が絶妙(?)で、たどり着けるけれども、帰り道のどこかでガス欠もありうると判断。いっそ病院の駐車場に放置して帰ることも考えたが、そもそも狭山パーキングが見たいといふ気持ちだけでそこまでやるか!?と冷静になり、電車を利用することに。

まづは自転車で西武新宿線最寄り駅に、午後2時から運行停止になる予定の駅だが、まだ大丈夫。
西武線は節電で車内の照明はつけてゐない。昼間だし、不自由もなく、なんかシックな感じがして良い感じだつた。
本来なら、本線から拝島線への直通もあるのだが、本日は乗り継ぎオンリー。
でも、とくにストレス無く時間的にもいつもと変はりなくつく。
そこからJR五日市線へ乗り換え。
JRは、西武線にくらべるとなんとなく緊迫感がある。それが何に由来するのかはわからない。
14時7分発といふのがあり、それに乗ると車内放送で、昼の運行のラストだといふ。
この後、20時まで運行はないといふこと。
いはゆるぎりぎりセーフって奴?
ま、たまたまではあるが、これで、送迎バスにも間に合ふことになつた。
駅から病院はタクシーでとも思つてゐたので、ラッキーな思ひは隠せない。
ちなみにJRは車内照明ついてました。
混み具合もほどほど。早めに車両に入つたので座りました。

そして、病院にゆくと母が茫然(?)としてゐた。
地震の翌日に姉が電話で、病院の無事を確認してゐたのだが、逆に家族から電話があつたことは、母に伝はつてゐなかつたらしい。(まあ、本人が忘れてゐる可能性もあるけど…)なので、心配で心配でたまらなかつたらしい。
ぼくの顔を見て「あんた誰?」みたいな表情をしてから「ああ!○○」となんだかボケツッコミもどきみたいなリアクションで、安堵した様子。
まあ、いつもと変はらず元気な感じで「安心した」を連発。
なかなか来るに来られなかつたのだと、説明をするとそうだろうねえと、理解もする。
地震の時は毛布を被つて震えてゐたらしい。(ま、そうだらう)
ただ、周りに落下してくるやうなものはないので、その辺は安心だが、建物が壊れたら逃げやうもない。
と、それはそれとして、西多摩郡日の出町は、午後3時20分から停電の予定。
にしひがし京市が予定中止連続記録更新中だが、ここは数分の誤差で停電開始。
昨日は夜に停電だつたらしい。
うちの母は点滴もなにもぶら下げてないが、病院であるからして、さういふ人たちは間違ひなくゐる。さすがに自家発電といふか予備電源があり、一応対応はしてゐるやうだ。しかし、病院内暗い。それから、入院患者にしてみればやはり看護士さんやら、慌ただしく、声も大きくなるから、少しの不安は隠せない。理屈ではわかつてゐても、どきどきしてしまうのだらう。
それから、近代設備の罠で、センサー式の水道は出ない。電気制御式のトイレは流せない。
そのためにトイレに水の入つたポリタンクが置いてあるが、量の問題で、少々もつたいない気もする。
なので、小用といふこともあり、申し訳程度にじょぼじょぼと適当に流してゐたところを看護士に見つかつてしまつた。
あんまりちゃんと流れてないけど……と先行言ひ訳をすると、「手動のトイレもありますから、今度は言ってください」だつて。
まあ、そうね。停電の間すべてのトイレがこうでは病院大変よ。
いづれにしろ計画停電の場合、数時間の我慢ではあるわけだが。
それからもう一つ、病院の快適環境としてエアコン完備年中適温といふのがあるけれど、これも停電により損なわれる。施設の規模にもよるのかもしれないが、予備電源のパワーの問題とか。
ここではエアコンが止まつた。
なので、そこはかとなく冷え始める。建物自体の保温力もいづれ外気との温度差に負けてしまう。まさかそんなに簡単に外ほど寒くはならないが、入院患者たちは薄着であるからして、結構急激に感じる。
看護士、従業員たちは晩ご飯をどうするかなど、対応に忙しい。
1度は湯沸かし器もダメだといふデマ(?)が飛び交つたりして、にぎやかだつた。



とにかく冷えてきたので母はベッドに戻り、毛布を被り、疲れもあり、眠くなる。
そして「はやく帰んなさい」といふ。基本、母はぼくの帰りを心配する。
帰れなくなつたら大変だから…。
それから、自分が居眠りしてゐる間、ぼくを待たせるのが嫌ひなのだ。
居眠りしてゐる間にぼくが帰つたらもつと嫌だ。
だから、はやく帰れといふ。今日は居眠りからさめるまで長くゐても大丈夫だつたのだが、交通状況のこととか母の心配するネタはたくさんある。
まあ、いつも長居することなくさつさと帰るので今日もさうする。

ただ、電車が走つてない。
直接はたどり着けないけど、福生行きのバスに乗る。
八高線は終日全線不通だ。
発車時刻を勘違ひしてゐて、危うく乗り損ないさうになる。
本数を考えてさすがに走つた。
体中ギシギシ情けない。

で、気がつく。
信号が消えてゐる。
ああ、さうか。
かういふことか…。
交差点によつては、お巡りさんが整理してゐるが、ほとんど、スルー。
ある意味スムーズだが、出会い頭、脇道から本道への合流など、かなり気を使ふ感じだ。
まさしく譲り合ひの精神が試される時ってね〜。思ふ。

さて、福生に着くも、都合の良い場所行きのバス路線はなかつた。
拝島まで二駅。
歩く?
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
タクシーにした。
商店街を抜けつつ(停電だし休んでシャッターが降りてゐるところ多数。寂しい感じ)地元民(店の人、青年団、ボランティア?)が、交通整理してゐる。
「信号消えてて大変ですね」と聞くと、
「折角、こうやって整理してくれてるのに、無茶して飛ばす奴がいるのよ。好意でやってるのに怪我しちゃたまんないよね」と憤慨気味。
それから、普段運転してなささうなドライバーの乗り方にも困つてゐた。
な、話をしてゐると信号が生きてゐる地域に入つてくる。
「どういう区分けかわかんないんだよね」なんていひつつ1070円拝島到着。

しかし、西武拝島線の復活は20時以降。
青梅線で立川へ行くことにする。1本行かれたが、さほど待たずに次のが来て、しかも座れる。
立川からは、中央線で三鷹へ。これも座れる。(まあ、適度な混雑って感じ。座れたのはたまたまかな)
でも、三鷹は休みの店が多く。そば食って珈琲&デザートみたいなコースを夢見てゐたが、ならず。とりあえずドトールに入つて小休止はしたけど。

そして、西武柳沢行きのバスに乗る。
満員。
「6分おきに出ているので次のを待ってください。途中で乗せられなくなってしまうので」と運転士さん。
でも、ぎゅうぎゅう。
の、のち西武線にたどり着く。
さうかうしてゐるうちに西武線は夜の部の運行が始まつた様子。
置いてある自転車に乗つて帰宅。

まあ、大それた時間がかかつたわけではないと思ふ。
電車のつなぎそのものはスムーズだつたのではないかな。
土地勘がないと判らないとは思ふが、回り道を楽しんだといふところでせう。
楽しんだと思へるうちはいいけれど……。

と、だらだらと書いてゐるうちに、おかぴから重要な情報がもたらされた。
うちの近辺は計画停電から外された!
何故!?
停電を待ち望んでゐる訳ではないが、中止中止が続いた上にグループから除外!?
何故?
まあザックリ田舎だし、この辺がそんなに重要な地域とは思へない…。
まさかとは思ふが、もしかしても〜しらかして……、停電になるととんでもないことになつてしまうやうなとんでもないものがあるのか!?