励まし屋参上2011年03月21日 19時35分34秒

渋谷ハチ公前に、突然現れた朱と黒。

昨日(今日もらしいが)励まし屋が現れた。


彼らの目的は、東北の人々を励ますことだ。
そこがいいと思ってる。(彼らは励ますと同時に募金の呼びかけも行つてゐる)
さう思ふ。募金は、しかるべきところにすればいいのだ。
こまめなフットワークも否定はしないが(例えば郵便局に行くのが面倒くさい人は街頭募金の方が楽)悲しいかな昨今素性知れずで、募金の行く先が不安だつたりするものだから、なかなかにむつかしいのだ。


彼らは、大きな白布とマジックインキを用意して、街ゆく人たちに声をかけ、ビラを配り、メッセージ記入を求めた。
気持ちは届くものだ。書けば気持ちはより強くなり、書かれたものを届ければ、もつと伝はるといふ論理だ。
記名でも無記名でもいい。


ただ、応援の言葉はむつかしい。
やたらな応援が、いらぬストレスを与えてしまうこともあり得る。
それでも、せずにゐられない気持ちが「渋谷今できること実行委員会」を作つた。



これ、ぼく記入中です。
真ん中に「仲間」と書いてある。
端つこにピンクのマジックで、だいたいいつものやうに「日本を寂しい国にしないためにアニメーションを作り続けます」といふやうな内容のことを書いた。(正確な文面は違ひます)
ぼくとしてはこれが精一杯の応援の言葉。
もっと直接的な言葉は、子供たちの方が得意だと思ふ。

応援の仕方にも器用不器用があるのだ。

それを集合体にして、パワーを増してやらうといふ励まし屋の考えは素敵だと思ふ。
先に「募金の呼びかけ」をすると書いたが、昨日ぼくがゐる間にそれはなされなかつた。
彼らの成り行きだけではなく、渋谷ではいろいろなことが起こり、それなりに混乱もした。
募金バンドや、募金ガールたちも現れた。彼らの真ん前や、並びに陣取るもんだから、同じ集団と間違へられても仕方がない。
繰り返すが、彼らの目的は募金集めではないから、ちと困る。だから、移動したりもした。
声を集めることに勢力を傾けてゐたやり方は間違つてなかつたと思ふ。


ふとくだらない事を思ひ出した。
何年か前にボツになつたといふか、宙ぶらりんになつてしまつた企画に「チアリーダー7」といふのがある。
どんなものかといふと、宮澤賢治のチアリーディング版とでもいふ内容で!?
西に困つてゐる人があれば駆けつけて応援し、
東に泣いてゐるひとがゐたら飛んで行つて応援し、
南に争ひが始まろうとしたら弱い方を応援し、
北に孤独な人があればそばへ行つて応援するといふ、
チアリーダー(女の子)7人の物語だ。