あの日の新嘉坡。その132013年01月21日 17時45分51秒

あの日の新嘉坡。その12」イースタンオリエント急行のつづき…

 といふことで、旧始発駅(シンガポール駅)を発見することは出来た。
 が、意外なぐらい厳重なフェンスに囲まれてゐて、ある種の欲求を満たせずに彷徨ひつづけた。
(まあ、これは現役の頃からあつたであらうガードフェンスだらうけど)

 つまり、ガラス越し笹の葉のすき間からパンダを見るやうなものか?

 かうなつたら駅舎の全貌をもう少しみたいものだ。
 と、なんとか死角の少ない場所を探し出した。
 こんな感じだ。
 上手(かみて、向かつて右)に見えるのは、隣のHDBの壁だ。

 踊り番の凹みだけならもつと先まで見通せたのだが、仕方ない。
 少々身体を乗り出して、なるべくカメラを前に突き出して撮つてみた。
 万が一カメラを落として下に人がゐたら大変だから、ストラップを腕に絡めて慎重に。
 惜しい感じだが、なんとか全体像が見えた。

 そして、手前ホーム側が見えないのが残念だけど、線路の切れ際が見える。
 模型の線路みたいだ…。

 こうなると中へ入りたいけど、それは叶はぬことなのだ。

 そしてバス通り(南側)へ回つた。


 こちらの方が、こちらは表通りなので、足場がしつかりしてゐる。
 (フェンス際に近寄りやすい)


 何故かホームに差し掛かる辺りに木々が増えて視界を遮らんとしたが、

 その先は、フェンスが花壇並みの低さになり視界が広がつた。

 ホームの端もよく見える。(近い)

 今は線路はないけれど、かつてはその下に線路があつたであらう。
 鉄道施設が見えた。

 表通りからは、見やすくなつてゐるのだな…。
 しかし、この周りを一周する(正確には4分の3周?)観光客つてゐるんだらうか?
 つ〜か、そこそこ長い時間うろうろしてゐたが、見物に来てゐる人は人つ子一人ゐませんでした!

 誰も興味ないんかいっ!

 …まあ、中は入れないしね…。(地元の人たちは珍しくもないだらうし…)

 で、こんな風に広い範囲で見通しの良い空き地(!?)が広がつてゐる訳だが、この先にバス停があります。
 その名も Former Railway Stn(「昔の鉄道の駅」とでも訳しますか?「昔」は言ひ過ぎだけど)。

 なんてこつた!

 地図でこの名前を発見してゐれば、よかつたのね!
 …つてことです。

 目に入らなかつたのだな〜。
 気がついてゐれば、寄り道はしなくてすんだ。
 ちなみにTanjiong Pagar駅からは、歩いて16〜7分といふところでせうか。
 同じくTanjiong Pagar駅から、Tanjiong Pagar Complex へは11分といふところかな。
 どちらにしろバスを使ひましたが。(そんな距離を…)

 まあ、見当が外れたお陰で、シンガポールの貿易港(国)らしき一面を見ることが出来たので、それはそれでよかつたと…。

 どちらも観光地ではなかつた残念さと喜びに浸りました。

 でも、駅には風情がありますぜ!

 といふことで、シリーズ「イースタンオリエント急行の始発駅を探せ」(全3回)おはり。
 い、いつの間にそんなサブタイトルが…