あの日の新嘉坡。その19 ― 2013年01月29日 20時40分01秒
「28番の旅 後編」
さて、何故そんなにも遠回りなのにこの路線が好きなのか?
まあ、確かに実際はそんなに多く利用はしてゐるわけではありません。
途中下車するわけでも無いのに寄り道してゐるやうなものですから。
行くのに利用したのは2回か、もしかしたら3回かも知れないといふ程度でせう。
そう。主に使つたのは行きよりも帰りです。
それは、
最終バスが22番よりも遅くまである。
住んでゐるHDBの真ん前に着くので楽。
などの実質的利便性で説明のつく部分もありますが、好きである理由は少し違ひます。

22番と28番とでは帰りに乗る停留所も違ふ。
22番は「あの日の新嘉坡。その7/22番の旅 その4」参照。
Aft Rochdale Rd。
28番の場合は、この交差点を渡つて行きます。

名前はOpp Paya Lebar St です。
来るときに降りたAft Paya Lebar St の反対側で、名前も頭が違ふだけの分かりやすいパターンであります。
この交差してゐる道路は Bartley Road です。
ご覧の通り広い。
歩行者用と、右折左折の車などで信号の切り替へも少し複雑。
普通に歩くと1回の信号で渡りきれないこともあります。
もちろん真ん中に待機できる歩道があります。
それから、この28番路線は意外や意外利用者が多いです。

特にEast West Line 沿ひに走るところでは、停留所ごとに大勢の人が乗つてきます。

結構遅い時間でもお客さん立つぐらいにです。

上の2枚の写真。お客さんの映り込みわかるでせうか?
立つてはゐませんが…。

(22番で、夜に乗客が立つぐらい混むことはない)
つまり、Tampines のHDB街(!)を、ぐるりと走ることの意味がその辺にあるのですね。(前編の地図参照)
みんな家のそばまで運んでくれるこのバスを利用してゐるわけです。

役立つバスなんですね。(当たり前だ!)
そして、私が好きな理由は、そこHDB街あたりにあります。

なんと言ひませう。

景色がいいのです。

おおげさに言ふと幻想的。

写真では、上のMRT沿ひとどこが違ふのよ?
って感じで、
その幻想さを表現できない自分の写真術が残念でなりませんが、

ちよつとミステリアスな童話の世界へ入つてゆくやうな、

そんな気分になるのです。

最近のコメント