出雲路 22013年02月22日 21時04分30秒

 一畑電車(いちばたでんしゃ)をたどる旅。

 で、まずはひとつ説明しておきたいことがあるんだけど。
 この一畑電車というのは、映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の舞台になんである。
 タイトルから察するに舞台どころかテーマそのものなんだろう。
 映画を見ていないので、不確かなことは書くべきではないと思うけど、多分そうではないかと思う。
 まあ、そんなわけなので、一畑電車をたどるかぎり「RAILWAYS」という文字はいやでも目につく。
 なんだか言いぐさがいささか否定的な雰囲気を醸し出してゐるように受け取られるかも知れないが、一畑電車に罪はない。
 ただ一生懸命カメラを向けてゐる姿を見た人たちが「ああ、あのおぢさんは映画を見て感動して、やってきたんだな」と思われてゐるかも知れないと思うと、ちょいと複雑なのだ。
 この言いぐさもまた見てもゐない映画にケチをつけてゐるように受け取られるかも知れないが、映画にも罪はない。
 まあ、そもそも気にしても仕方が無いことなんだが…。

 と、そんなこんな、まだいくらも歩かぬうちに電車がやってきた。
 出雲市行きだ。

 と、さらにチュインキュインチュインキュインと、レールの響きが離れたところから加わって聞こえる。
 おお!
 あそこにも(出雲大社前行きの)線路があったんだ!
 ほぼ2台(あ、しまった「台」じゃなあいよな…)立て続けに巡り会ってしまった。

 これはどういうことかというと、次の川跡(かわと)駅は、分岐駅であって、つまりさっきまで乗っていた「松江しんじ湖温泉行き」と「出雲大社前行き」と「電鉄出雲市行き」の3路線が合流する駅なのだ。(3路線という言い方は間違いかも知れないが、とりあえず説明のため勘弁願いたい)
 上の写真の線路の流れを見ていただければ合流しそうな感じがわかるのではないかと思う。

 これは翌日の写真だが、
 こんな風に3車両並んだりするわけだ。(毎回並ぶかどうかは定かでない)
 本来単線の一畑電車だから、こんな風に居並ぶのはなんだか豪快だ。
 3種類並んでゐるのがまたうれしい。

 この駅員さんのアイコンタクトで、慌てて乗りに走った。
 観光客が写真を撮るのは構わないが、ダイヤを乱すわけにはいかない。
 急がないと電車が出ちゃうよということだ。

 で、実は、危うく電車を間違えるところだった!
 ちょっとドキドキした。
 間違えたら帰りの飛行機には間に合わなかったから…

 こうやって反対を見ると、向かって右側が「出雲大社前」方面。
 向かって左側が「電鉄出雲市」方面。

 駅には最大4車両並べることが出来るわけだが、3方向にしか進めないから並べても仕方が無い(?)

 電鉄出雲市駅から来た電車がホームに入るのを待つ人々。
 安全のためホームの間の踏切が閉まります。
 あ、踏切というか、駅員さんの手動ね。

 と、こうして武志駅から川跡駅まで一駅歩いたのだが、次の電車が来るまでにはまだ時間がある。
 待つのはもったいないので、もう一駅歩くことにした。
 ダイヤから判断するとこの一駅間で電車に遭遇することはない。
 遭遇するというか、もしも抜かされちゃったらちょっと悲しいことになるが、武志から川跡までの徒歩所要時間を考えると、まあ大丈夫だろう。

 ということでつづく。