フォトでるもⅡ4 ― 2013年08月24日 13時59分26秒
今回はハレーション祭。
まさかそんな祭をやるつもりはなかったので、ツイッターにあげちゃった奴もありますが、まとめということで。

これはこれで、なんかいいじゃないと思うのはぼくだけかも知れませんが、加工しているわけじゃありませんから、ハレーションのかかってないバージョンなんてありません。唯一無二です。おお〜、言葉って使いようで大ごとに思えます。
「ああ!光かぶりさえなければ素晴らしい写真だったのに!」なんてことがないとは言いませんが、そこはそれ光だけど水ものと考えるしかありません。
しかしなんでこんな事になってしまうかというと、カメラのせいにしたいところですが、まあ、手抜かりが大きな原因です。
フォトでるもⅡ1でカメラを紹介しましたが、撮り方の説明をしましょう。

この本体とフイルムボックスの間にあるスチール板が肝です。(スティールでもいいですが、ここはスチールで)
撮影時はこれを抜き取らないとシャッターがおりません。
これでフイルム面を隠しているので、どのみち光を通しません。
抜き取ると概ね5.5センチ×5.5センチのフイルム面が晒されることになります。(ブローニーフイルムなんで大きいです。フイルム幅は6センチ)

なので、このスチール板がはまってない状態で、本体とフイルムボックスが離れたりしたら、フイルムが光をたっぷり吸い込みネガは真っ黒、ポジは真っ白になってしまうわけです。
しかし、まさかそんな簡単に光晒し事件が起きるわけはありません。
スチール板を抜き録ると、着脱ボタンにストッパーがかかりフイルムボックスは外れません。(上の黄色い矢印)
またスチール板が無い状態で、フイルムの巻き取り本体部分を抜き取ることも出来ません。(ボックスの無い状態でのスチール板の抜き差しは自由)

というわけで、通常にカメラを使用していれば、光侵入は起こらないわけですが、前に説明したように、シャッターとフイルム巻き取りの連動がうまくいかないために、少々普通じゃない使い方をしています。
それでも、本来の安全機能で大丈夫な筈なんですが、扱いが乱暴だったせいで、スチール板周りのセイフティが若干甘めになっています。実はこのスチール板は2代目で、微妙に形状が違います。
そんなんやあんなんが相まってこんな光かぶり写真が撮れるのですね。
今回ポジを焼きましたと説明しましたが、写真屋さんで「あの、光がかぶっている写真があると思いますけど、全部焼いて下さい」とたのみました。(さすがに真っ白なものは焼いてくれませんでしたけど←当たり前)

(↑これはプリントをスキャンしたもの。トリミングの具合も判ります)
というわけで、これらのハレーション写真群は「そんなカメラ」を使っている実感の快感みたいなものでもあるのです。
(↑これは単純に逆光によるハレーションじゃないの?疑惑もありますが)
デジタルカメラでは露出アンダーとかオーバーは出来ますが、光かぶりは難しいですよね。

その露出アンダーをすくい上げる凄さに驚いた話はまた。
つづく。
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